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「2011年『最悪の殺人企業』は大宇建設」

20人の労働者が死んだ4大河川現場...李明博大統領に『特別賞』を授与

ユン・ジヨン記者 2011.04.25 16:57

2011年最悪の殺人企業として、建設業分野では大宇建設、製造業分野では大宇 造船海洋と現代製鉄が選ばれた。大宇建設は、昨年1年間で13人の労働者が労災 により死亡し、大宇造船海洋と現代製鉄では5人の労働者が命を失った。

4月28日、国際労災死亡労働者追慕の日を迎え、民主労総と韓国労総、進歩新党、 民主労働党、労働健康連帯、毎日労働ニュースで構成された『労災死亡対策作 りのための共同キャンペーン団』は4月25日午前、光化門の清渓広場で記者会見 を行い『2011最悪の殺人企業選定』結果を発表した。

特にこの席では、大宇建設と大宇造船海洋だけでなく、4大河川事業で労働者 20人の命を奪った李明博大統領に『特別賞』を授与した。

大宇建設、13人の労働者死亡...『最悪の殺人企業』に選定

現在、全世界で毎年220万人、一日平均5000人以上の労働者が労災事故で命を失っ ている。このような状況で、韓国も『労災王国』と呼ばれて労災死亡記録を維 持する一助となっている。労働部の公式な統計によれば、韓国では一日に6人の 労働者が労災事故で死んでいくという。

そのため民主労総をはじめとする労働、社会団体が毎年4月に労災死亡労働者の 追慕の日に、最悪の殺人企業リストを公開してきた。その結果、昨年は建設業 部門で最多の労災死亡事故が発生した企業として大宇建設が選ばれ、大宇建設 が元請になる事業場で計13人の労働者が命を失ったと言う。

特に大宇建設の大株主は産業銀行で、事実上、公的資金で運営されていること が、最多の労災事故の発生とともに社会的な物議になり批判されている。経実 連は、30大建設上場企業のうちPFローンの保証残額が3兆9千586億ウォンで最も 多く、建設業不良の主犯と指摘された。

そればかりか、チャン・スマン防衛事業庁長が大宇建設高位役員から1300万ウォ ン分の商品券を渡された事実があらわれ、辞表を提出する事件もあった。

大宇建設だけでなく、現代建設とGS建設、浦項製鉄建設、大林建設などでも多 くの労働者が労災で命を失っている。殺人企業2位に選ばれた現代建設は、昨年 1年間で11人の労働者が労災で亡くなった。2006年に続いて2010年も殺人企業2 冠王になったGS建設は、2011年には3位だったが、また9人の労働者が命を失っ た。また、浦項製鉄建設で8人、デリム建設で7人の労災死亡事故が発生し、そ れぞれ殺人企業4位と5位に選ばれた。

製造業の分野では、大宇造船海洋と現代製鉄が1位の殺人企業に選ばれた。大宇 造船海洋と現代製鉄では、昨年それぞれ5人の労働者が命を失った。また2位の 三湖造船と東国製鋼でも各4人の労働者が労災事故で命を失ったという。

4大河川現場だけで20人が命を落とす...李明博に『特別賞』を授与

2009年8月から2011年4月まで、4大河川工事現場で20人の労働者が死亡し、李明 博政権の4大河川事業への批判が絶えず続いている。およそ1年8か月で20人の労 働者が労災で死亡したのは、2010年建設業労災死亡率の3.7倍に達する数値だ。

そのため共同キャンペーン団も、李明博政権に4大河川工事現場で続く死亡事故 の責任を問い、『最悪の殺人企業特別賞』を授与した。

彼らは「建設現場で発生する事故の80%以上は予防できた」とし「4大河川現場 で発生した労災死亡事故は、工期の短縮と過度な速度戦で、まともに安全施設 や措置をせず長時間労働に追いやられて発生した人災」と説明した。

実際に2010年1月から2011年4月2日まで、雇用労働部傘下の各地方雇用労働庁が 4大河川事業現場で発生した死亡事故7件を調べた結果、6件で施工企業等が墜落 防止装置をきちんと設置しないなど、安全措置が疎かだったと発表された。

一方、毎年現場での労災死亡事故がなくならないことで、労働界をはじめ市民 社会団体は、政府と企業にに対しさらに強い規制と処罰を要求している。民主 労総のチョン・ヘギョン副委員長は「毎年4月に最悪の殺人企業を選定するのは 事後の処方かもしれないが、それよりもっと大きな問題は、労災死亡の理由が 労働者の不注意だと言う政府と企業」とし「今までとても小さく低かった私た ちの声を大きくし、労災死亡事故を起こした企業の強い刑事処罰を要求するこ とが重要だ」と強調した。

また記者会見団は「不良経営と実績中心の競争で、不正と国土の毀損の温床に なった建設企業の監視と改善が必要だ」とし「また、政府はこうした建設企業 の利益を大切にするばかりだが、国土を傷つけ労働者を殺す4大河川工事の強行 を再考しろ」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-04-27 07:03:11 / Last modified on 2011-04-27 07:03:27 Copyright: Default

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