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メーデーは、中途半端な文化行事?

民主労総文宣隊「社会的交渉」論議で半分欠席

「文化活動家独自性認定」 vs 「民主労総の基調に沿すべき」

民主労総の社会的交渉の論争が労働文化隊に広がった。

メーデー大会を控えて行われた労働文化隊の今回の論争は、首都圏にある地域 現場の文化隊の半分がメーデー文化公演に参加しないという結論が出た。

世界労働節(メーデー)を記念する5月1日労働節(メーデー)集会は、全泰壹烈士 を記念して11月に開かれる全国労働者大会とともに2大労働集会だと言える。 これまで現場の組合員で構成された多くの歌グループ、ダンスチーム、風物組、 映像団は、全国の組合員が集まるこの大規模集会でさまざまな文化公演をしてきた。

ちょっと考えれば名誉なことに思えるメーデー集会の中央舞台に上がることと、 社会的交渉の間にどんな関係があって文化隊が大挙不参加になったのだろうか。 民主労総は彼らの行動が一種のボイコットだと言い、当事者は「民主労総から クビなった」という。

大会の基調と社会的交渉の相関関係

「非正規改悪案を廃棄して労使関係ロードマップなど新自由主義攻勢を防ぎき るためにすべきことは、ゼネストだけだ。ゼネストを叫ぶだけでなく、実質的 に可能にするためには、内部に混乱をもたらしている社会的交渉を中断しなけ ればならない。」

メーデー行事に参加しないと決定した専門文化活動家の話だ。彼は文化活動家 は「煽動」役をしなければならず、煽動する闘争内容を考えざるを得ないと言う。

そのために今回のメーデー文化行事の基調は、非正規改悪案廃止とともに社会 的交渉廃棄が含まれるべきだと主張する。社会的交渉を言わずに踊って歌うの は「偽りの煽動」だという。文化活動家の悩みを伺わせる部分だ。

だが、彼らの欠席が決定したことで、ソウルで開かれるメーデー大会は例年と くらべて文化隊の参加率は半分になり、「華麗な文化公演」は難しいかもしれ ない。論議が続き、大会準備期間も短くなっている状況だ。

民主労総内での社会的交渉をめぐる論争は、対話と妥協が不可能な論争なのか。 このような状況になった過程をみよう。

民主労総文宣隊指針が論議を大きくした?

労働者大会やメーデー大会では、普通組合員で構成された現場文化隊により、 各々律動、歌、風物、映像など「文化扇動隊(文宣隊)」を構成し、専門の文化 団体活動家の中から演出者を選定する。今回のメーデー行事は首都圏と各地域 別に分けて行われるが、論議になったのは中央、すなわち首都圏の行事だ。首 都圏の文化隊は、これまで4〜5年間、中央舞台に責任を負ってきた単位でもある。

文宣隊を構成する前、総連盟文化担当者と傘下連盟の文化担当者、専門文化団 体の活動家により構成された企画演出団会議で論議は表面化した。

既に昨年、全国労働者大会前夜祭の時、文宣隊と民主労総執行部間の葛藤があっ たため、どちらも最初から立場を整理する必要性を感じていた状況だった。

当時文宣隊は「社会的交渉反対」を主張する公演を企画し、一日前に公演内容 を知った執行部側は「物理力を動員して防ぐ」とまで言った。

公演の1時間前まで、舞台の裏では議論が続いたが、文宣隊は結局舞台に上が り「社会的交渉反対」スローガンを叫ぶ等、予定通りに公演を強行した。全国 労働者大会が開かれた時点は、民主労総が社会的交渉方針を決定するために、 翌年1月の定期代議員大会を控えていた時だ。

これに関して民主労総執行部側は、今回の大会の準備にあたり「非正規改悪案 廃棄及び保護立法争奪、無償医療無償教育、非正規基金募金など、大会基調に 賛成する文化隊で文宣隊を構成すべきだ」という内容の文宣隊指針を出した。

指針の内容は異論の余地がない。だが、「内容」を満たす過程で非正規法案を 廃棄するためには社会的交渉に反対する内容を入れるべきだという主張が提起 され、そのような内容を込めた企画案が提出されたのである。

社会的交渉をめぐり3回も代議員大会が霧散した後、ようやく状況を収拾して 民主労総の指導部が社会的交渉を推進している現在、公然と社会的交渉反対を 主張する公演を執行部としては受け入れ難い。

イジュニョン民主労総文化メディア室長は「メーデー集会は闘争と交渉戦術を 議論する席ではなく、対政府、大資本要求を明らかにして闘争隊伍をしっかり まとめあげる席であるべきだ」とし、「社会的交渉反対を内容とする公演を舞 台に上げるのは混乱を与えるだけ」として主張した。

ある連盟の文化担当者も「大会の基調を主催者側が定めるのは当然で、政治的 立場があるとはいえ、衝突しない範囲で十分に企画して公演を用意できたと思 う」と話した。

執行部と文化煽動の関係

これと共に執行部と文化活動家の「関係」をどう設定すべきかという 問題も表面化した。

「モムジッ宣言」所属パクヒョヌク氏は「社会的交渉問題とは別に、執行部が やれということだけをしろと言い、ダンスチーム内部で『われわれは操り人形 か?』という論争もあった。昨年はゼネストを控え、ゼネストを組織すること が重要だと判断して、とにかく参加したが、もうこんな形で続けてはいけない という危機感がある。摩擦が起きても公論化して問題を解決すべきだと考えた」 と話した。

社会保険労組ダンスチームのキムミョンジン氏も「文化隊活動をする組合員は、 闘争性があるから自分の時間を使って練習し、活動するのだ。文化活動家の大 会基調についての意見を取りまとめて、中央でまとめる過程へと転換すべき」 と主張した。

こうした悩みは文化隊の独自性と表現の自由をどう保証すべきかという問題に も関連する。

このような立場の差は、文化隊が自分たちはクビになったと考えて民主労総側 は彼らがボイコットしたと考えることになる理由になった。

しかし、とにかく文化隊の独自性に関する悩みが10年以上続いてきたとはいえ、 今回の事件は「社会的交渉」が契機になったのは明らかだ。民主労総の内部で 最も鋭敏な社会的交渉に関する問題なので、文化関連の担当者も今回のできご とについて言葉を慎む姿を見せた。

結局、3月末から始まった企画演出団と文宣隊会議は、4月の中旬まで6回会議 を開いたが、結局「やる」という文化隊と「できない」という文化隊に分けら れることになった。ある文化隊の内部でも、活動家の間で意見が交錯し、個人 的に参加と欠席を決定する所も生じた。

これに伴いメーデー行事に参加する文化隊の規模は大幅に減った。普通律動組 20組、歌グループ8〜9組、風物組10組、映像団5〜6組程度が参加するが、今度 は律動組3〜4組、歌グループ4〜5組、風物10組、映像団3〜4組程度が参加する 予定だ。首都圏の律動組は結束力が高く、欠席率も高かった。一部の映像団は、 25日には参加できないという立場を明らかにした。現場文化隊だけでなく、専 門文化団体所属の活動家も一部が参加できないと決定している。

幸い、一歩遅れて企画が確定したメーデー行事での文化公演にひびが入ること はなかった。メーデー集会に参加する組合員は、これまでの事情に気が付かな いかもしれない。しかし5月1日、光化門に集まる労働者が、この日の集会で何 を見られるのかは、まだわからない。

〈インタビュー〉イジュニョン民主労総文化メディア室長

「立場の差はあっても、主催者側の基調にしたがう必要」

民主労総の文化事業の総括責任を負うイジュニョン民主労総文化メディア室長 は、「政治的立場の違いはあっても、その差を調整して決定する過程で、最終 的に行事を主催する単位にしたがう必要がある」と話した。

*行事に参加しないことにした文化隊は、民主労総執行部と集会に対して考え方が違うという。*

「民主労総がメーデー大会の基調を決めて、70万組合員の多様な利害と要求を 全て明らかにすることは難しい。結局、常執や中執会議などの議決機構を通し、 基調を決定して執行部は責任を持って執行しなければならない。今回の大会の 基調は、議決機構を経て確定した。執行部の要求ではないのである。文化活動 家たちの政治的所信も尊重されるべきだが、さらに尊重すべきなのは、組織の 意思決定事項を責任を持って執行することだ。

特にメーデー大会は、交渉戦術や闘争戦術が正しいとか間違いという場ではなく、 対資本、対政府の要求を確実に明らかにする場だと考える。」

*社会的交渉論争が文化隊に拡大したことをどう思うか。*

「組織内で問題を解決できず、このように問題が表面化したと思う。本当に残 念だが、今回の大会で社会的交渉反対を主張する公演をすることは、組合員を 単一の闘争隊伍に結びつけるより、混乱に陥れる可能性があると思う。」

*今年のメーデー闘争文化祭の基調は。*

「メーデーの核心内容は、非正規保護立法争奪、無償医療無償教育、50億ウォ ン非正規基金募金だ。4・30行事(メーデー前夜祭)と本行事に分けられるが、 大きな基調は非正規改悪案阻止だけでなく、われわれの非正規保護立法要求を 明確にすることだ。」

*今後の課題は。*

「誤解は解かなければならない。民主労総が行ってきた文化事業の中で、コミュ ニケーションがうまくいかずに表れた問題でもある。今後、文化単位で意思疎 通の構造を正しく作っていく事業をきちんとやる。8月中に文化活動家大会が 計画されているので、その時に十分に意見を交わす。」

〈インタビュー〉社会保険労組ダンスチーム・キムミョンジン氏

「現場の声を舞台に上げなければならない」社会保険労組ダンスチームで 4年間活動しているキムミョンジン氏は、この4年間、メーデー大会に律動 文宣隊として参加したが、今年は舞台の下でメーデー行事に参加する。 彼は、社会的交渉に反対する自分の要求を舞台で表現できないからだと語る。

*社会的交渉論争が文化の場に拡大したことをどう思うか。*

「社会的交渉に関して論議があるのも事実だが、大会基調など全てを上が規定 して派遣することに反対する意見も多かった。個人的にも今、状況が急迫して いるのに、労使政交渉を続けることに反対している。現場で感じたことを表現 したい気持ちはあったが、このようなことになったのは残念だ。今でもやりたい。 しかしこういう状態で参加すれば、今後も問題になると思う。」

*今後の現場文化隊と民主労総との関係はどうなると考えるか。*

「現執行部が呼んでくれればできる。現執行部が主催する行事に参加しない というのではない。しかし今回の『指針』のように規制すれば、 葛藤が続くだろう。」

*文化宣伝活動家として願う点があるか。*

「現場の闘争性を否定せず、現場の声を舞台に上げられるようにしてほしい。 文化活動家は闘争性があるから自分の時間を使って練習し、活動するのだとい うことを理解して欲しい。」

ソンウンジョン記者ssong@labortoday.co.kr

2005-04-28午前9:13:12入力(C)毎日労働ニュース

原文


文宣隊参加文化活動家の抗議

「参加する文化隊を 『執行部の基調したがう側』 とみるのは無理」

28日、首都圏地域文化隊がメーデー行事参加に対する意見の差で、半分が欠席 することになったという事実が報道されたのについて、風物文宣隊に参加した ある活動家は「今回のでき事を執行部の基調に従う側と文化隊の独自性認定を 主張する側に分けるのは誤り」だと話した。

彼は「文化は執行部基調と関係なく、独自性があると思うので、参加すべきだ と考えた」とし、「文化隊の内部での論議で、メーデーに参加する組合員を見 て参加すべきだと主張したが、参加する文化隊を執行部の基調に従う側と解釈 するのは無理がある」と指摘した。

この発言は、参加しない文化活動家が文化隊の独自性を主張したわけではない ように、文化隊の独自性があるために、執行部の基調や指向と関係なく、文化 隊の役割が必要だという意味と解釈できる。

彼はまた「文化隊内部を社会的交渉に反対するのか賛成するかで破壊すること を憂慮する」とし、「民主労総の代議員大会で(社会的交渉について)暴力事態 が起きたのも残念だが、文化隊の内部までこのようになったのは残念」と語っ た。これに関し、「敏感な事案なので、なんとか状況を解決しようと思ったが、 公論化したことでさらに悪化するのではないかと憂慮する」と付け加えた。

ソンウンジョン記者ssong@labortoday.co.kr

2005-04-28午後1:19:18入力(C)毎日労働ニュース

原文


「文芸隊を操り人形にするのか」

[インタビュー]労働者大会前夜祭に参加しないパクヒョヌク、キムミョンジン文芸活動家

チェハウン記者

昨年11月13日、全国労働者大会前夜祭の最後の公演で、現場に集まった律動組 が「社会的合意」と書かれた大型の幕を全身で引き裂く光景があった。

予想をひっくり返したこのパフォーマンスに一方の労働者たちは大きな歓呼で 答え、社会的交渉(社会的合意)を推進した民主労総執行幹部といくつかの単位 労組は唖然失色とした。

*去年の労働者大会前夜祭当時「社会的合意」を引き裂いた公演のようす*

前夜祭公演の総責任者だった民主労総の文化担当者と現場律動組の間では、 「社会的合意」を引き裂くパフォーマンスをめぐり、激しいやりとりがあったという。

当時、文煽に参加したある律動組活動家によれば、総連盟の文化局側は文煽に 使う幕の製作を遅らせてこれを無にしようとし、現場の律動組は別に準備した 幕を使って「社会的合意」を引き裂くことに成功した。もちろん、当初の構想 だった舞台全面を覆う壮大な絵は出てはこなかったのだが。

公演後の評価修練会では、律動組は総連盟の文宣隊運営について全般的な問題 提起をし、30ページほどの分量のこの評価書は、民主労総文化局に提出された。

しかし昨年の全泰壹烈士を記念する11月全国労働者大会での論議は、今年の メーデーを記念する5月1日労働者大会でも再現される兆しだ。今度は律動組だけで なく、映像・歌・風物組など文化扇動隊全体に論議が広がり、結果は半分近い 文芸隊が公演に参加しないことになった。

「作られた基調に合せて文宣隊は公演だけしろ?!」

ダンスチーム「宣言」のパクヒョヌク氏は、今年の3月末に民主労総文化局と 現場の文宣隊とで企画演出団会議を開いた。この席で総連盟文化局が提出した 「メーデー文煽活動指針に対する議論」という案件は、「基調と要求は大きく 政府の非正規関連改悪案廃棄と保護立法争奪、正規職と非正規職差別撤廃のた めの賃上げ闘争方針明言、2006年無償医療、無償教育実施などだ」という内容 で、文宣隊の構成に関しては「現場単位文化隊及び労働者文化隊で構成して、 大会の基調と内容に同意する単位で公開募集する」という内容を含んでいた。

企画演出団に参加した専門律動組「宣言」のパクヒョヌク氏は「事実は、大会 の基調と内容に同意する文宣隊を募集しないというのではない」としつつ、 「問題は、何か指針が下される前に大衆から同意を求める過程がなかったこと」 とし「文宣隊の同志が現場で何を悩んでいるのか受け止めようとせず、単に 押さえつけようとした」と指摘した。

「文化煽動指針の文句は正しいが、以前はそんなものを見たことがありません。 あまり当然のこととか..ところが今回これを明示したのは、何か意図があるの でしょう。」

パクヒョヌク氏は、初めて企画演出団会議で「昨年問題になった部分が一つも 解決できない状況なのに、たぶん律動組が集まれば明確に問題提起されるだろ う」と伝えられ、「では討論の説得で引きこむか、さもなくば排除するか」と 質問し、「どちらもやりたくない」という答が反ってきた。

「律動組は議論を経て最終演出で提案し、 向こう側は受けられないと言うのです」

パクヒョヌク氏は文化隊運営に対する「上」が違うと指摘する。

「こんな話をしました。われわれ企画団は、多くの組合員を楽しませる 義務があると言いました。それは、完全に組合員が動員されてきたということ ではありませんか。もちろん、公演の質が良いことを否定するのではなく、 内容的な悩みや討論ではなく、面白いものを見せるべきだという発想が問題だ というのです。だから「次第に労大がショーになる」と言われるようになり、 それで話が狭まらなかったんです」

「企画演出団の位置づけは何か。「基調と演出的内容を作って下し、文宣隊は これ受けてどう表現するかを考えなければならない。これが事業のABCだ。企 画演出団が頭で、下はそれをどう文芸的に表現するか熱心に練習すればよい」 ということでしょう。それでは互いに話になりません。現場の文煽活動家の 悩みを取りまとめて考え、共通分母を選んで基調にするのがが順序ではありませんか。 むしろそっちの話を逆にするのが順序でしょう」

「大衆を動員の手段として対象化する集会」

今回の指針と関連した民主労総文化局の見解は、「70万組合員の多様な要求を 全て入れるのは不可能なので、議決機構で大会基調を決定しなければならない」 ということと、「労働者大会は、戦術の正誤を論じる場ではなく、 対資本・対政府要求を明らかにする場」だという。

文宣隊長だった社会保険労組律動組のキムミョンジン氏は「われわれは労働者 の日が、労働者が主体になる祝祭の場、闘争決意の場で、現場で闘争しながら 感じてきたこと、叫びたいことを集めて表現するのが正しいのではないかとい うことです」と強調した。

これに関してパクヒョヌク氏は「集会をどう見るのか。私たち民主労組運動の 集会が、誰かの話を一方的に聞くために参加する所にしてはなりません。 いつの頃からか、集会が決まったストーリーの通りに進む部分があります。 集会が政府・資本に同じ言葉を言うことに同意しないのではなく、前提 が必要です。その言葉は、集会に主体的に参加して、どんな意見があるのかを 聞いて判断して、問題提起して..そんな過程の中で、実際に闘争力が高められる のです。舞台の演説者の話に同意できないと思っても、ただ 座っているのではなく、問題提起ができなければならないでしょう」

彼は「企画団の会議で、ある同志がこんな話をしました。4.30文化祭はおよそ 4時間だ。4時間の間、どんなに良い話でも、全く同じ話ではうんざりする。 反対する人も話せるのが運動の躍動性ではないか。何故4時間の間、全く同じ 話をするのかという、その問題提起が正しい。それで、集会場所で対政府・対 資本に同じ言葉を出すべきだという発想は、ちょっと考えると正しいように思 うかもしれないが、民主労組運動が壊れて原則を傷つけること」と指摘する。

「大衆的分析が大きくなれば不可避な点もあるでしょう。しかし相変らず五月 光州抗争の時、道庁前の円形噴水台前集会で誰もが意見を提示して説得して大 衆が同意すれば拍手をした姿が集会の本当の姿だと思います。多少分裂するよ うに見えても、それが本来の姿なら、覆い隠せる問題ではないのです。」

「社会的交渉、非正規改悪阻止基調と配置したのではない」

文宣隊の議論で核心的な基調は「非正規法案阻止及び労使ロードマップなど、 盧武鉉が推進する新自由主義改革に対する阻止」だった。

「スローガンとしては空虚ですよ。それでなにをするのですか。非正規法案を 阻止して新自由主義を防ごうとするなら、ゼネストを背水の陣でやる戦闘的な 闘争だけだ。ところがそれができない理由は、資本の抱き込み戦略で撹乱だ。 政権と資本が意図していることと確実に線を引いて、ゼネストを組織しなけれ ばならない。その代表が労使政交渉。そのために現場はとても紛々としている。 現場を組織しようとしても、合意が近づいていると言えば組織できるだろうか。 それで、これが文煽に入れなければならなかったのです。」

彼らが見せようとしたのは、社会的交渉に対する問題提起であり、これを推進 する執行部としては、それを容認できなかったのである。

「社会的合意に対する問題提起がどうして非正規改悪阻止権利立法争奪と別に 行くのですか。現場の文芸活動家たちは、それが密接な相関関係があると思っ ているのですが、一方的にそれはだめというのは話になりません」。文宣隊長 だった社会保険労組ダンスチームのキムミョンジン氏の話だ。

パクヒョヌク氏もまた「社会的合意が正しいという運動的な所信を防ぐことが できないように、それに反対する議論や討論も防ぐ理由はない」と強調する。

現場で組合員と会う彼らが体験する時「社会的交渉はゼネストの闘いを撹乱さ せる要因であり、組合員をとまどわせる悪材」で、非正規撤廃のためのイベン トにこの内容は欠かせないという。そして、それに対する組合員の批判を受け 入れるということだ。

彼らは「ゼネストがどれほど難しいことか、労使政対話で人権委案だとか修正 案だのの話があれば、組合員はゼネストを信じない」と感じており、表現せざ るをえないということだ。

「一時的なハプニングではなく、10年にわたる化膿した問題が爆発した」

指針に接して提出案企画案が結局拒否され、舞台に上がれなくなったために、 律動組の間では昨年の労働者大会のようにとにかく上がって公演をしようとい う意見もあった。

「今年は昨年のようにそのまま文煽をするかどうかの問題を超えて、これらの 問題を公論化して解決することが重要だということに意見が集められた」と キムミョンジン氏は説明する。

パクヒョヌク氏によれば、前にもこうした問題が全くなかったわけではないという。 以前も個人的に参加しなかったり、小規模だが組織的に問題提起がなされたこ とがあった。執行部が望まない煽動をする文化隊に対してマイクのコードを 切って音響を落とした事件もあった。

だが労働者大会という大きな空間で、今のような規模の組織的な問題提起は、 今回が初めてだ。

パクヒョヌク氏は「政策的議論の討論は進められるのに、何故その討論の問題 意識を最前線で政治煽動する文化政策について討論はないでしょうか。文煽は ただ歌って踊ればいいという発想が克服できないからではありませんか」 と反問した。

インタビューを終えて、キムミョンジン氏は「今回の論議が、ただのハプニン グや社会的交渉反対の論議の延長でしかないと思われないことを望む」とし、 「文化隊を政治煽動部隊として認めず、『公演の操り人形』に縛りつけておく 意識に対する反省から、今後、私達が提出した問題意識が受け止められるまで、 努力し続ける」と強調した。

パクヒョヌク氏は今回の論議が文宣隊の独自性や自律性という問題 に歪曲されないことを願うと強調した。

「文宣隊が、労働運動、現情勢、執行部などの骨格組織ないし代議員大会とも 全く無関係なことなのか。こういう独自性。厳密に語れば独自性という言葉は 正しくありません。民主労組運動と別に進められる部分ではなく、また民主労 総はこのように流れているのに、われわれは全く関係なく行くのか。独自性が 重要なのではありません。むしろ別にしておくのではなく、企画演出団会議で 責任持って自分の姿を見せるべきです。そのように開かれているべきだという ことです。労働者の空間、集会の空間は開かれているべきだということ。今回、 しっかり考えてもらえればいい」。彼が繰り返し語った内容だ。

〈2005年メーデー大会の文煽ができなくなった首都圏地域文化隊等の立場〉

  1. 私たち現場文化隊は、闘争時期文宣活動で共に闘争の現場を守ってきました
  • 民主労総の10年の歴史と、それ以前の民主労組運動の過程で、私たち文化隊 は日常の時期には労働者文化活動と連帯活動で資本の文化に抵抗してきました。 闘争の時期には最前線で文煽活動で同志と共にしてきました。時にはわれわれ の煽動が自らを偽る煽動にならないかを問い、時には動揺して同志から叱責され ながら、民主労組運動を共に守ってきました。
  1. 共にする楽しい集会が動員された重い足取りに..

・同志もよくごぞんじのように多くの先輩労働者たちは、命と民主労組の旗を 引き替えにしなければなりませんでした。その極限の暴圧を潜り抜け、民主労 組運動が本当に世の中を変える道に向けて一歩一歩歩みを踏み出すことができ たのは、私たち自らが熾烈に悩み、討論しながら互いに批判と反批判を通して 発展していった伝統があったためです。

だが、いつからか私たち民主労組の旗竿は揺れています。現場で熾烈に討論し て論争した、それでこそ民主労組であった命のような文化は、いつも全く同じ 集会場の演説者のマイクの響きの下に消えてしまっています。多様な意見と考 えがあり、共に討論して話そうという叫びは「重要な時期に内部分裂を助長す る不穏勢力」という烙印を押される現在、われらは民主労組の希望をどこに求 めればいいのか、暗澹を感じます。

「今回の集会ではどんな話らがあるのか。私も同志と一言意見を言うことがで きるか」と思って集会場に向かう足取りは、今は見ることができず、演説者が 順序に全く同じ話をきくために動員され、重い足で向かう... それで集会の 間、ずっと時計をみつめるだけで出席のチェックに忙しく、集会場を抜け出す 足なみに変わっています。

闘争の最先頭で闘争の意志を高めるという自負心で、からだが壊れんばかりの 太鼓の音も、歌声も、ダンスも、今はますます集会場の数合わせになっている のではないかという思いに、私たち文化隊の活動も次第に力が衰退しているの を感じます。

  1. 指導部が願わない内容の公演はできない(?)

・そんな中で、再び2005年メーデーを迎えて、私たち文化隊は公演で服務する 準備をしました。内部の討論で、今年は同志にどんな内容を伝えるかを悩みま した。首都圏地域の律動組が集まって全般的な意見を交わした結果を、労働者 大会の文化企画演出団に提案したのですが、返ってきた話は「そんな内容では 労働者大会の舞台には上げられない」という結果でした。

「レコード事前検閲」という単語も博物館に鎮座することになったこの時代に、 最も民主的だと言われ、進歩的変革運動の最先頭に立っていた民主労総の指導 部から、われらは悪名高い軍事独裁時期の影を感じざるをえませんでした。政 治思想、表現の自由を勝ち取るために、一生を監獄で送り、時には命も捧げた 多くの先輩烈士たちに、どうして今の恥ずかしい姿を見せられるのか、胸が痛 いばかりです。大衆的討論の場であるべき労働者大会が「指導部の指導力が疑 われる余地がある」という理由で、文化的表現が事前検閲の対象になる今の民 主労組運動を、それでも変革を指向する進歩運動だと、誰に話せますか? もち ろん、以前にも内部の意見の差は常にありました。だが文宣隊としてわれわれ は、組合員同士の前に立って公演をする責任があり、少しずつ、差を克服して いつもその場を守ってきました。だが、その結果がこうしたやり方での民主労 組精神の毀損として表れる状況で.. それでもわれわれは文宣隊だから、その 義務を果たすために舞台で踊って歌うべきなのでしょうか?

  1. なにがゼネストの闘いを撹乱させるのか?

・資本は自らの危機を労働者に対する大々的新自由主義攻勢で克服し、むしろ 一層、好景気を謳歌しています。また、マスコミを通じて「ある程度、雇用は 柔軟化したので賃金部分の柔軟化に着手しなければならない」などと話し、労 働者に向けられた真っ青な刃を研いでいます。資本はこのように、ただ一瞬も 労働者に向けられた彼らの原則を変えずにいるのに... 私たち民主労組運動 は、あまり容易にわれわれの原則を放棄したり動揺しているのです。

私たち民主労組運動の原則。それはまさに階級性と変革指向性だと習ってきま したし、そうして実践してきました。しかしわれわれは民主労総10年余の歴史 の中で、あまりにも動揺し続けてきましたし、その結果は資本と政権の意図に 巻込まれ、どん底に落ちる形で帰着してきました。新自由主義を立ち止らせた ゼネストの叫び声が無くなる前に、労使政委の合意で、われわれは整理解雇と 派遣法を勝ち取りました。整理解雇に対する抵抗と非正規職闘争は、労使政が 同意したという美名の下に無差別的暴力でわれわれに返ってきましたし、 今も同じです。

それなのに、いったいなにが変わったといって、今ではあまり容易に、過去の 階級的労働運動はだめだと言い、われわれも力があるから彼らに手を差し出す 時になったと言うのか、理解できません。そのようにしてわれわれの指導部が 彼らと手を結んでいる、まさにその瞬間に、白昼堂々と清州で、蔚山で、全国 各地で、労働者たちは目玉をえぐられる血の蹂躙を受け、一瞬で単社で114人 の組合員が死刑宣告のような解雇されています。

新自由主義という資本の祝祭にとって決定版になる非正規職改悪案と労使関係 ロードマップを阻止するための解答は、われわれはこれまでの経験でとてもよ く知っています。現場での力強いゼネストを組織すること。それ以外、何も答 にならないという事実を...ゼネストがどれほど難しい事か、われわれ自身、 よく知っています。それでも、別のことに頼らずにゼネストの闘いを力強く組 織するために、あらゆる努力を総動員すべきだという事実もよく知っています。 しかし...現場で体験するゼネストは、あまりにも遠い話です。「労使政交渉 ですべて話が終わるのに、なぜゼネストを...」という自嘲的な声が、まさに われわれの現場で、ゼネストを組織すべき活動家の口から出る声であり、「も う、集会に誘う根拠もなくなった。何と言って集会に動員するのか」と言うのです。

去年の冬、国会のクレーンに上がって高空籠城をして叫んだ非正規職同志の叫 びは、非正規職改悪案の留保も修正ではなく、廃棄でした。各界で現場を混乱 させる社会的交渉を廃棄してくれという要求にも耳を塞いだ現民主労総の指導 部同志に、われわれ現場の組合員はどんな信頼が持てきるでしょうか。国会で 非正規改悪案を勝ち取るために労使政交渉が必要だという現指導部の呼び掛け は、労使政交渉が始まるとすぐ、国会処理を認め、組合員のゼネストの意志を 挫いています。非正規改悪案廃棄が労使政対話の前提だという現指導部の叫び は、突然ね人権委案貫徹という名に変わり、再び修正案を巡って行われる交渉 テーブルの姿の前に、ため息が出るばかりです。

  1. 政権と資本の抱き込み、撹乱作戦を克服してゼネスト戦線を強化しよう!

・これが今回、律動組が労働者大会時に組合員に伝えるために準備したメッセー ジでした。民主労総ではじめての代議員大会3回霧散という事態。そんな内部 の混乱を克服せずに、今後力強い民主労組運動はないという危機感にわれわれ は共感し、労働者大会で今こそわれわれは自らを冷静に見て回ろうという内容 にしようとしました。しかし「労使政交渉に対する問題提起」は大会では絶対 組合員の前に見せてはならないという、労働者大会文化企画演出団の結果に接 しなければなりませんでした。そんな結果の前で、われわれの内容を廃棄して 企画演出団の要求通りに公演をするかどうかを巡り、悩まなければなりません でした。

そして、決して同志に自分を欺く偽りの煽動はできないという結論に達しまし た。同志のみなさん。われわれ文化隊の悩みが、未熟な考えだとか、彼らが言 うように左翼妄動主義的発想なら、わたしたちは組合員同士の批判を謙虚に受 け止めます。また、われわれは同志の前で、いつものように文化を武器に闘争 の最先頭を守りたいと思います。たとえ今回の労働者大会で同志の前で文宣隊 としての義務を果たせなかったとはいえ、いつも労働解放の闘いを同志と共に 守って行きます。

2005年4月28日

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2005年04月30日12時15分

翻訳/文責:安田(ゆ)


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