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警察のサムスン労働者遺体奪取事件…サムスンだから可能だったか

サムスン労組破壊文書、慰労金で遺族を懐柔した事実が判明

キム・ハンジュ記者 2018.04.12 20:59

最近、サムスンの労組破壊文書が判明し、 4年前に発生した警察のサムスン電子サービス死亡労働者の遺体奪取事件が再照明されている。 その時、警察は機動隊数百人を動員して遺体を奪取したが、 当時も警察とサムスンの事前共謀の疑惑が提起されていた。

この事件はサムスン電子サービス支会梁山分会のヨム・ホソク分会長が 2014年5月17日に車の中で「支会が勝利する日に火葬してくれ」という遺書とともに自ら命を絶ったことから始まる。 警察は翌日、ソウル医療院江南分院葬儀場に機動隊約250人を投入して遺体を奪取し、 20日には火葬場から骨壷まで持ち出した。

[出処:サムスン電子サービス支会]

警察、112通報から10分で機動隊300人を投入?
当日のセウォル号集会で警察1万がソウルに集中…機動隊だけ抽出

2014年5月18日未明、父親と母親は当初労組に葬儀を委任した。 しかし数時間後、烈士の遺体がソウル医療院葬儀場に到着すると、 父親は葬儀を労働組合葬から家族葬儀にすると立場を翻意した。 当時、労組は父親が正体不明の人物と葬儀場内の家族控室で扉を閉めて相談したり、 外部に通話する姿をたびたび目撃したと明らかにした。 母親は故人の遺志を理由に労働組合葬を主張し続けた。

そして午後6時20分頃。 警察は葬儀場に300人に達する機動隊兵力を投入した。 警察は午後6時10分頃、父親の112通報を受けたと明らかにした。 通報から10分で大規模な兵力を構成して出動したという説明だった。 当時、現場にいた組合員たちは、終日葬儀場周辺に警察バス3台と私服警察と思われる人々が配置されていたと証言した。 特にこの日は清渓広場で開かれた「セウォル号万民共同会」の大規模集会で警察約1万人がソウルに集中していた時だ。 だから警察が遺族からの通報前から遺体奪取を企画していたのではないかという疑惑が起こった。

父親は警察の規模を見て「この程度まで私は望んでいない」という趣旨で労組に話し、 現場の警察指揮官に兵力をどかせてほしいという意向を伝えた。 ヨム・テソク労組代議員は午後7時24分、警察に 「(故人の)お父さんが兵力をどかせてくれと言ったので、ひとまずきてくれ」と申告し、 警察はヨム代議員に「申告を受け付けた、警察官が出動中」というメッセージを残した。 だが警察は来ず、警察機動隊は労働者に催涙液を撃って鎮圧した。 警察はこの過程で労働者24人を連行した。 警察は労組を制圧し、父親は警察の案内により救急車に乗った。

[出処:サムスン電子サービス支会]

「ニセ遺体安置所」の予約で労組締め出し…
「遺体運柩作戦」、父親一人でしたとは思えない情況

18日夜から19日の朝まで、遺体はソウルから釜山へ行く過程で消えた。 労組は救急車が釜山杏林病院葬儀場に移動すると聞いたが、 杏林病院は遺体安置所予約が取り消されたといった。 労組は19日午前4時頃、釜山ヨンナク公園の火葬場に遺体がくるという消息を聞いて移動した。 遺体運柩車がヨンナク公園に入ってきたが、労組を見て車を戻したと現場にいた組合員が伝えた。 ソウル医療院から出発した救急車「ソウル71*****」と同じ番号だったと労組は主張した。

19日午前7時30分に父親が予約が取り消されたという杏林病院にまた遺体安置所を設置した。 父親は20日午前3時頃、労組に梁山のハヌル公園に遺体を埋葬すると話した。 労組は午前8時40分にハヌル公園に到着した。 ハヌル公園側は埋葬ではなく火葬だと知らせた。 父親の嘘だった。 労組はインターネットを通じて全国の火葬場に問い合わせ、 密陽市の公設火葬場が20日13時、火葬の事実を確認した。 10時50分、労組が火葬場に到着した時、遺体は焼かれていた。 父親が労組が火葬の予約を探していることを知り、午前10時30分に変更したものと労組は疑った。

労組が火葬場に到着すると、警察バス8台が待機していた。 労組組合員約80人は骨壷を守るため警察と対峙した。 警察は午後1時40分頃、親父に 「骨壷を運送するが身辺保護を要請するか」と先に尋ね、親父は同意した。 実の母親の同意は求めなかった。 警察は遺骨室に行こうとする実の母親まで制圧した。 警察はすぐに組合員たちにペッパースプレーを散布しながら鎮圧した。 警察は骨壷を持った親父を裏門に案内した。 労組は4年経った今も故人の遺体を見つけられていない。

「サムスン電子サービス支会故ヨム・ホソク分会長葬儀手続き警察力介入関連真相調査報告書」を作成した権英国(クォン・ヨングク)弁護士は、チャムセサンとの通話で 「当時の警察の対応は、上層部線からの指示がなければありえない」とし 「警察が112通報で出動したというのは嘘かもしれない。 一般人が通報しても警察官2〜3人を送って現場を把握した後、 兵力支援といった対応をする。 しかし300人という相当な規模がすぐに駆け付けた。 機動隊300人が出動する程度なら、警察高位責任者の決裁が必要だ。 サムスン、警察、父親が事前に調整して行われたと見るほかはない」と主張した。

一方、ハンギョレ新聞は検察が確保した労組破壊文書に サムスンが故人の父親を懐柔して、 慰労金を提示した内容が入っていると報道した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-04-17 05:01:16 / Last modified on 2018-04-17 05:01:17 Copyright: Default

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