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サムスン電子サービス-労働部のイカサマ勤労監督? 対応文書を発見

勤労監督官の実績まで保障して不法下請けを隠蔽?

ユン・ジヨン記者 2014.07.21 16:03

サムスン電子サービスが雇用労働部の勤労監督の時に 違法事項を隠すことを目的とする「対応マニュアル」を作成していたことが問題になっている。

殷秀美(ウン・スミ)新政治民主連合議員は7月21日、 サムスン電子サービスが作成した「雇用労働部事業場点検時対応要領」という文書を公開した。 この文書には「書類の準備」から「点検当日の準備事項」、「点検時の留意事項」、「点検終了」等の勤労監督の対応方法が記述されている。 問題は、サムスン電子サービスが違法事項を隠すために具体的かつ技術的な方法を指摘している点だ。

[出処:殷秀美議員室]

実際に、使用者側は勤労監督官の実績のために 「点検準備段階で指摘される事項を4〜5項目程度をあらかじめ予定すること」という方法を記述した。 最低賃金不告知、就業規則掲示義務違反、セクハラ予防教育不履行など、 是正措置の程度が軽い法違反事項をあらかじめ準備して、 他の問題を避けるように誘導する方式だ。

「違法事項摘発報告書」の作成にも 「違法事項の記録前に事前協議により賃金、勤労時間、就業規則改正など、影響が大きい事項は再考を要請」するという内容が指摘されている。 また「賃金および勤労時間違反、不法下請けおよび不法派遣などで摘発され、監督官がこれを摘発報告書に明記した場合、まず確認署名を拒否して別途に対応」するという内容も含まれている。

点検当日の準備事項には、茶菓と飲み物のサービスを若干負担を感じるほど準備し、 事前に担当監督官の人的事項と車両などを把握し、 事業場の正門から点検場まで円滑な通行措置を取るよう注文した。

点検時の留意事項としては、大きな問題でなければ監督官の是正要請について「是正する」という意思を伝え、 指摘した部分が問題になる余地があれば「別途検討する」という調子で答えるという点が記載されていた。 他の監督官との親密関係を持ち出したり偉そうな顔をして監督官を怒らせるのは「禁物」と明示した。

殷秀美議員室は「この文書は、サムスンが国家の勤労監督権の行使を無力化しようとする不当な意図で対応してきたことをはっきり示している」とし 「なぜこれまでサムスン電子サービスの各種の違法行為が明らかにならないのか、 偽装請負などに対する雇用労働部の捜査の結果が信頼できないのかをよく見せる文書」と批判した。

雇用労働部は5年間、サムスン電子サービスに対して2回の勤労監督を実施したが、 是正措置や司法処理が取られたことは一度もない。 協力業者の場合、合計42の事業場で勤労監督が行われ、 単純是正事項が63件、 手当て不払いなどの摘発報告事項が23件で、処罰事例は一件もない。

殷秀美議員は 「最近5年間の勤労監督の内訳を見ると、 結局、雇用労働部とサムスンがいかさま博打ができる関係ではないかという疑問を感じる」とし 「このような不名誉を脱するためにも勤労監督行政力強化の対策が至急だ」と強調した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-07-22 03:54:08 / Last modified on 2014-07-22 03:54:09 Copyright: Default

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