本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:サムスン電子の労働者が死亡...二酸化炭素が漏出
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1395955734759St...
Status: published
View


サムスン電子の労働者が死亡...フッ酸に続いて二酸化炭素が漏出

50代の職員が窒息死...「利益追求に目がくらみ、労働者の安全を無視」

チョン・ジェウン記者 2014.03.27 18:09

サムスン電子水原工場生産技術研究所の地下で3月27日午前5時9分頃、 消火用の二酸化炭素が漏れる事故が起き、 協力業者の職員で50代のキム某氏が窒息死する事件が発生した。

サムスン電子は事故直後の午前5時11分頃、会社の救助隊が出動して現場措置していたが、 午前6時15分頃にキム氏が倒れているのを発見したと明らかにした。

キム氏は近くの病院の応急室に運ばれたが午前7時8分頃に亡くなった。 病院側はキム氏が病院に到着する前にすでに心臓が止まっていたと伝えた。

警察と消防当局は生産技術研究所地下の変電室で消防設備が誤作動し、 消火用の二酸化炭素が散布され、キム氏が窒息死したものと推定している。 正確な事故経緯は調査中だ。

変電室は45キロの液化二酸化炭素タンク50個がつながっていて、 誤作動でタンク内のガスが全量散布されたことが確認された。

サムスン電子はキム氏の死亡以後、遺族に「哀悼を表わす」とし 「正確な事故原因を把握するように当局の調査に積極的に協力し、再発防止のためのすべての措置を取る」と明らかにした。

昨年1月と5月に2回のフッ酸漏出事故で、サムスン電子華城工場では協力社職員1人が死亡し、7名が負傷した。 同年7月には華城工場でアンモニア漏出と推定される事故が発生し、労働者5人が病院に運ばれている。

わずか8か月でまた事故が発生し、 サムスン電子の安全不感症が問題になっている。

サムスン労働人権守備隊は、サムスン電子で 「連続発生した事故はすべて生産設備のずさんな安全点検が原因で、死亡した労働者は全員協力業者の職員」とし 「明らかなことは、今回の事件もサムスン電子が利益追求に目がくらみ、労働者の安全を疎かにしたという点」と批判した。

また「また死亡事故が発生したということは、昨年の特別監督の結果は何の効果もなかったということの反証で、関係当局の職務遺棄を疑わせる」とし 「雇用労働部はサムスン電子を『安全保健管理超一流企業』から除外して、産業安全保健法違反事項について徹底して集中管理監督しろ」と主張した。

フッ酸事故の後、労働部はサムスン電子華城工場に 「産業安全保健特別監督」を実施した結果、サムスン電子が産業安全保健法1934件に違反したと明らかにし、 総体的に安全保健管理が不十分だったと明らかになった。

今回の事故についてサムスン労働人権守備隊は 「サムスン電子の消火設備が誤作動して二酸化炭素が漏れたと明らかにしただけで、まだ何の説明と釈明もない」とし 「なぜ事故が発生したのか、なぜ故人が脱出できなかったのかなど、ありのままに明らかにしなければならない」と主張した。

続いて「金さえ儲かれば良いというサムスンの危険な考えが労働者を死に追いやっている」とし 「サムスン電子で死の行列が続けば、サムスン電子は生産企業ではなく、死の企業、破壊の企業になる」と批判した。

半導体労働者の健康と人権守備隊パノルリムは、 「今回の事故を消防設備の誤作動だけに原因を求めれば、いつでも似たような事故が発生する」とし 「人が死なないように、さまざまな安全対策を備えるのが企業の義務」と指摘した。

それと共に「サムスン電子はフッ酸事故の時のように、自分の責任ではないとばかり言わず、きちんとした事故調査と安全管理対策を用意することを望む」とし 「また徹底して透明に調査するために、独立した第三者の参加を保障し、労働者の安全と生命を守らなければならない」と要求した。

民主党の殷秀美(ウン・スミ)議員はツイッターに 「白血病に、労組破壊に、労災死亡に。 サムスンは『人権失脚』の象徴なのか、それでも政府は労働権と環境権の規制をなくすというのか」と批判する文を載せた。

民主党の金振杓(キム・ジンピョ)議員はツイッターに遺族に哀悼を表わしながら 「今回の事件についての徹底した原因究明と再発防止対策用意」を要求した。

インターネットのユーザーたちは 「故人の冥福を祈ります。 父も昨日、水原のサムスン出張から帰ってきましたが、他人事ではありません」、 「硫酸漏出事故に続いてサムスン電子水原事業場で二酸化炭素漏出死亡、大事故は決して突然に起きるのではない。 警告を無視した代価だ」、 「サムスンの『もうひとつの名前、死』サムスンは社会悪だ」といった反応を見せた。

付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-03-28 06:28:54 / Last modified on 2014-03-28 06:28:55 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について