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サムスン半導体初の労災認定、「サムスンは言い逃れできない状況」

リンパ造血系疾患労災認定に道が開かれる...労災申請労働者22人の判決に影響するか?

ユン・ジヨン記者 2012.04.13 11:22

4月10日、勤労福祉公団がサムスン半導体工場で働き、再生不良性貧血にかかっ たキム・ジスク(37)氏を労働災害と認定したことで、以後、半導体労働者の リンパ造血系疾患が労働災害と認められる道が開かれることになった。

半導体労働者の健康と人権守備(パノルリム)のイ・ジョンナン常任活動家は 「勤労福祉公団ではいつもサムスン半導体白血病などの半導体災害の被害をう けた労働者からの労災申請を、すべて不承認にしてきた」とし「今回のような 内容で初めて労働災害が認められた。リンパ造血系疾患が労災と認められる道 が開かれたことに大きな意味がある」と説明した。

[出処:チャムセサン資料写真]

キム・ジスク氏がかかった再生不良性貧血は、白血病、リンパ腫などと共に、 リンパ造血系疾患の一つに含まれる。特に、白血病やリンパ腫、再生不良性貧血 は重症の血液疾患で、イ・ジョンナン活動家は「発病原因も放射線への露出や、 ベンゼンなどの発ガン物質に露出した時に発生する」と説明した。

今回の事件を労災と認めると明らかにしたサムスン側の立場については、『逃 げられないから』と主張した。イ・ジョンナン活動家は、SBSラジオの[キム・ ソウォンのSBS展望台]とのインタビューで、「今回の処分は勤労福祉公団による 処分で、法院の決定と違い、サムスン電子は第三者なのでこの処分を受け入れる しかない処分」とし、「サムスンがこれ以上言い逃れできない状況だと解釈する ことができる」と明らかにした。

勤労福祉公団に労働災害を申請した職業性ガンと白血病、再生不良性貧血、 脳腫瘍などの重症疾患を抱えるサムスン電子労働者だけでも22人になる状況で、 今回のキム・ジスク氏の労災認定が以後の承認率にも影響するものと見られる。

イ・ジョンナン活動家は「承認率が上がるとは思うが、白血病や血液疾患以外 の脳腫瘍、他の希少疾患のようなケースをどう判断するかは見守らなければな らない」とし「少なくとも、リンパ造血系疾患に対する労働者の労災認定の道 は開かれたと思う」と明らかにした。

またイ活動家は「実はもっと前に労災が承認されるべきだったが、遅くなった のは政府が労働者の目よりも大企業の顔色をうかがう政策を取ったから」だと 指摘した。

一方、キム・ジスク氏は、サムスン電子器興工場と温陽工場半導体組立工程 などでおよそ5年5か月間働き、血小板減少症と再生不良性貧血にかかった。 これまでサムスン電子半導体事業場で働いて白血病、再生不良性貧血などで 労災申請をした労働者は22人だが、このうちたった一人も労災を認められなかった。 このうち労災が認められなかった18人のうち10人がまた訴訟を進めている。 キム氏は22人中18番目に労災を申請し、1年ほどの攻防の末、労災を認定された。

公団は、勤務の過程でベンゼンを含む有機溶剤とホルムアルデヒドなどに間接 的に露出した可能性があるという点と、99年の退社当時に貧血と血小板減少の 所見があった点などを考慮し、業務と疾病の間での相当な因果関係が認められ たと説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-04-13 14:15:49 / Last modified on 2012-04-13 14:15:56 Copyright: Default

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