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サムスン白血病故パク・ジヒョン2周忌...「私を忘れないでください」

パノルリム「生きている者の役割を果たすために真相調査を続ける」

ユン・ジヨン記者 2012.03.30 14:04

サムスン半導体温陽工場で働いて、23歳で白血病により死亡した故パク・チヨン 氏の2周忌をむかえ、『半導体労働者の健康と人権守備パノルリム(パノルリム)』 が3月30日午後12時、江南駅サムスン本社前で追慕記者会見を開催した。

故パク・チヨン氏は、パノルリム結成後、初めて情報提供をした被害者で、約3年 の闘病期間中にパノルリムと労災認定のために戦ってきた。

故パク氏はカンギョン商業高校3年に在学していた2004年12月、サムスン半導体 温陽工場に入社、その後QE検査課でX線や化学物質を利用した半導体チップ検査 業務を行なってきた。そのうち2007年9月、急性骨髄性白血病診断を受けて闘病 生活をし、去る2010年3月31日に落命した。

故人は2008年4月28日、骨髄移植を受けた後、パノルリムを通じ集団労災申請を 行い、闘病中もパノルリムの活動に参加するなど労災認定のために戦ってきた。 2009年5月には、勤労福祉公団天安支社諮問医師協議会に出席して、労災認定を 訴えた。

当時、諮問医師協議会で朗読した自筆陳述書で故人は「長時間労働により疲労 が累積し、ストレスが積もり積もって、免疫力が低下し、放射線と化学薬品に さらされていた点で、業務上の疾病と十分に関連あると判断し、労働災害申請 をすることにした」とし「これ以上、私のような病気にかかる人がなくなるこ とを望み、今後、私が医療費、生活費の心配だけはせず暮らせるように、勤労 福祉公団は医療費の補償と生存権の保障に責任を取らなければならない」と明 らかにした。

だが勤労福祉公団天安支社は、故パク氏に労災不承認の処分を行い、その後、 また勤労福祉公団に審査請求をしたが再び不承認処分を受けた。その間パク氏 は白血病を再発、2010年1月11日他の被害者と共に行政訴訟を申請したが、2か 月後の3月31日に死亡した。

イ・ジョンナン労務士は、「故人は労災認定に努めたが、サムスンは治療費を 口実に遺族に労災放棄を勧め、結局遺族の労災の権利を放棄させるなど、金で 口止めした」とし「われわれは生きている者として礼儀として、故人の死に対 する真相調査を続ける」と明らかにした。

またパノルリムは記者会見文で「多くの被害者と死亡者の前で、ノコノコと 『安定性に問題はない』と主張するサムスン、相変らず被害者の話を聞かず、 サムスンの顔色をうかがうのに汲々とする政府の態度、あまりにも似た現実に われわれは無気力を感じる」とし「だがもうこれ以上このような死が繰り返さ れないように、生きている者の役割を果たすと約束したのだから、挫折したり 放棄したりはしない」と強調した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-04-01 13:24:19 / Last modified on 2012-04-01 13:24:30 Copyright: Default

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