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サムスン、『白血病』問題を振り落とすには...「対話、情報公開を透明に」

コンユ・ジョンオク、「サムスン、労災問題で政府の味方をするな」

ソナルム(客員記者) 2012.02.09 19:15

2月6日、産業安全保健研究院がサムスンなどの半導体製造工場で、ベンゼン、 ホルムアルデヒド、電離放射線などの発ガン性物質が副産物として発生したと 発表し、これまで業務環境と貴重疾病発病の関連を否定してきたサムスンが、 問題解決のために慎重な動きを見せている。

サムスンは8日、メディアとのインタビューで「サムスンの事業場で提起された 白血病問題を一番解決したい利害当事者は会社」とし「この問題をグループ 次元で決着させる重要な懸案と見ている」と明らかにした。

また、グループ次元の解決の意志についても「この問題は単なる産業安全問題 ではない。勤務者の不安が高まれば、最大の利害当事者である会社にもよくな い」とし「グループ次元でも振り払って行きたい」と説明した。

だがサムスン側は「発ガン誘発が疑われる物質の検出は基準値以下だったので 労災との相関関係はないと見ている」とし、半導体問題の世論拡散で負担を感 じつつ、労災ではないという立場を固守している。

[出処:資料写真]

サムスンはこれまで白血病問題について、営業秘密による化学物質非公開方針、 インバイロン社の半導体白血病報告書閲覧制限などで白血病問題を隠している と批判されてきた。また遺族と勤労福祉公団との訴訟で、ベンゼンなど発ガン 物質の露出による職業病との業務の関連性を積極的に否定した。だがサムスン が白血病問題について慎重に解決の意志を示したことで、以後サムスン白血病 問題の解決に糸口が見つかるのではないかという観測も出てきている。

これについて産業保健専門医コンユ・ジョンオク『半導体労働者の健康と人権 守備(パノルリム)』活動家はサムスン側が白血病問題を解決する意志があるの なら、労働者との対話と情報の透明性、被害者の労災認定をするべきだと強調 した。

コンユ・ジョンオク活動家は9日にCBSラジオ〈開かれた世界、今日〉とのイン タビューで「会社が言うように安全管理が世界最高の水準なら、それに対する 対話も世界最高の水準で行い、今の営業秘密ではなく、前に使っていた化学物質 の名前などの情報を透明に公開しなければならない」と説明した。

続いてコンユ活動家は「また政府を対象とする訴訟に今、サムスンが介入して いる」とし「これを至急是正すれば、少なくとも会社が職員を助けはしなくても 妨害はしないという信頼を与えられる」と説明した。

また彼女は「サムスンは問題の本質をきちんと把握していない」とし「作業者 の不安は、事実を話さなければ解決できない。働く人を安心させるには、作業 環境の透明な対話が重要だ」と付け加えた。

一方コンユ・ジョンオク活動家は今回の研究結果について「今回の発表が労災 訴訟の有利な立証資料として使われることを期待する」が、「露出基準が非常 に低く、人体に直接影響を及ぼす水準ではない」と発表した内容には、「露出 基準が非常に低くても、作業環境や露出経路などの特性により人体に直接影響 する」と反論した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-02-10 01:57:45 / Last modified on 2012-02-10 01:57:46 Copyright: Default

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