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「李健煕のいないサムスンは1分期で天文学的な営業利益」

国会に提起されたサムスン、しかし『個別企業の問題』

チョン・ジェウン記者/ 2010年04月09日11時36分

国会の本会議でサムスンをめぐる質問と提起が続いたが、チョン・ウンチャン 総理は『個別企業の問題』と一蹴したり『検討する』という回答で、敏感な問 題からは手を引き、議論にしないという態度を見せた。

4月7日に開かれた4次本会議でイ・ジョンヒ民主労働党議員はサムスンの半導体 工場で働き白血病にかかり、死亡した故パク・チヨン氏の事件を始めサムスン 半導体工場の実状を暴露した。

イ・ジョンヒ議員は公共機関の情報公開に関する法律9条1項7号、営業秘密でも 事業活動により発生する危害から人の生命や身体、健康を保護するために公開 する必要がある情報は公開すべきだということを根拠に2008年労働部が韓国事 業安全公団と共同で全国の半導体製造業者を調べた結果を公開しろと主張した。

これにチョン・ウンチャン総理は公開の有無を確定せず、『検討する』と答え た。調査の結果には業者別の主要化学物質取り扱い現況、放射性発生装置使用 現況、白血病発生現況などが含まれているという。

イ議員は「白血病発病率が一般的に0.0002%だという。ところが問題のサムスン 器興工場の1〜3ライン勤務経験者は5千人だが、その発病率が0.1%だ。一般人口 集団の青壮年層と比べ、何と50倍になる」と社会的に深刻な問題だと強調した。

続いて国際環境団体のグリーンピースがサムスンを批判するデモをしたことを あげ、G20を前にどう措置すると聞くと、チョン総理は『措置を取る』と回答、 攻防はなかった。

「李健煕会長の復帰は適切だったのか」

与党もサムスンを批判する視線を見ることができた。代表的にはハンナラ党の キム・ソンテ議員が4月8日の5次本会議で李健煕(イ・ゴニ)会長のサムスン復帰 が適切だったのかと対政府質問を始めた。金議員は政府が国務会議まで開き、 わずか23か月で李健煕会長の赦免復権を決めたが、国民の合意があったのかを 振り返る必要があると指摘した。

また金議員はトヨタの危機を拠論して復帰した李健煕会長に対して「李健煕会 長がいなかったサムスンは、今年1分期で天文学的営業利益を出した。そもそも サムスンが語る危機は何の危機なのか、国民に納得がいくか? (復帰して)いつ 国民の前に立って謝罪一言いったか?」と苦言をした。

また泰安の油流出事件に関しても、国民が自発的に油除去作業に賛同し『途方 もない社会的費用』に耐えたが、三星重工業側は『わずか56億ウォンだけを支 払った』と一蹴した。金議員は「李健煕会長は先日国民は正直でなければなら ないと話した。これからこうしたことは言わないでほしいと言って、本人から 企業の社会的責務をつくすべきだ」と批判した。

このような質問にチョン総理も『個別企業の事項に言及するのは適切でない』 と答えた。

一方、サムスン電子は昨年10月、水原事業場の『サムスン・デジタルシティ・ プロジェクト』に続き、半導体事業場の創造的組織文化構築のため『サムスン・ ナノシティ(Samsung Nano City)プロジェクト』を始めると7日に発表した。ま た器興、華城、温陽工場は『キャンパス』と呼ばれる。三星電子側はこれを 「感性と活力があふれる大学キャンパスから取ってきた言葉」と説明した。

しかし一部では、サムスン半導体で勤務し9人が死んだ白血病問題には沈黙する サムスンが、作業環境ではないイメージ変化だけを試みていると批判した。大 部分の言論も白血病問題には沈黙しているが『サムスン・ナノシティ・プロジェ クト』は大々的に広報した。[記事提携=メディア忠清]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-04-19 02:01:08 / Last modified on 2010-04-19 02:01:11 Copyright: Default

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