「サムソン『餅代』名簿に最高裁判事もある」

司祭団、『餅代』判事・検事名簿公開の可能性を示唆

サムソン秘密資金造成疑惑が法曹界全般に広がる兆しが見えている。10月31日、 ノ・フェチャン民主労働党議員は国会法司委国政監査で天主教正義具現全国司 祭団が三星から「餅代」を受け取った検事名簿を確保していると明らかにした。

こうした中、司祭団が確保している「餅代」名簿には前・現職の判事も含まれ ているという司祭団関係者の証言に注目される。この関係者はこのような事実 に言及して「名簿公開の可能性が開かれている」と述べたと、11月1日に平和放 送が報道した。

「『餅代』も問題だが、サムソン自身の黒い不正疑惑が核心」

司祭団の高位関係者はこの日の平和放送ラジオ「開かれた世界の今日」とのイ ンタビューで「餅代リストには現職高裁判事や最高裁判事も入っているのか」 という質問に「そうだ」と語った。「現職の大法院判事も入っているというこ とか」という質問にも彼は「そうだ」と短く答えた。

関係者の証言のとおりなら、この名簿が公開されたときの影響がどこまで続く のかは予想し難い。この関係者は名簿公開の時期を問う質問に「リストはある。 その名簿公開の可能性は開かれている」とし「検察の餅代も問題だが、もっと 大きな問題は、サムソン自らの黒い不正疑惑問題が核心」と答えた。

しかし問題は、今回のサムソン秘密資金造成疑惑がきちんと捜査されるかとい うことだ。これには懐疑論が支配的だ。捜査して判断すべき検事と判事が関与 の疑いを受けている以上、初めからまともな捜査は不可なのではないかという 指摘だ。民主労働党が今回の疑惑に特検導入を強く主張する理由もここにある。

この関係者も「起訴権を検察が独占しているのに、果たして告訴告発のために 検察に名簿を提出したら、きちんと検察で捜査されるだろうか」という質問に 「そのために特検が必要だと思う」とし「この事件を検察に任せるのは猫に魚 屋を任せるようなもの」と主張した。

「2次記者会見、サムソン秘密資金造成の経緯の具体的な実例を通じて明らかにする」

また彼は「餅代授受が表面化したとしても、代価性の証明が難しいのではない か」という指摘に対して「われわれは犯罪構成要件を語っているのではない」 とし「サムソンの全方向的な黒いロビーの実体を明らかにしようとしている」 と答えた。

一方、司祭団は11月5日に今回の疑惑に関する2次記者会見を開く予定だ。

この関係者は2次記者会見について「サムソンがどのように秘密資金を造成した のか、その造成の経緯を具体的な実例を上げて公開する」とし、「また、サム ソンがロビー活動をする時に考慮すべき窓口指示事項が書かれた内部文書も公 開する」と明らかにした。

この関係者によれば、2次記者会見で公開される文書には、サムソンのユン・ジョ ンヨン副会長とキム・インジュ社長など、サムソン高位幹部の会議内容が含ま れているという。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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