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サムソン一般労組キム・ソンファン委員長7回目の獄中ハンスト

帰休不許可措置に抗議、「非人間的分類審査制度撤廃」を主張

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2007年02月09日11時46分

アムネスティ・インターナショナルが良心犯と判断したサムソン一般労組の キム・ソンファン委員長が刑務所側の分類審査制度の撤廃を要求して、6日から 獄中でハンストをはじめた。

分類審査制度は、収容者を1級から4級に分類し、面会、電話通話などに差別を おく制度で、キム・ソンファン委員長は分類審査調査時の質問が反人権的だと 主張してこれを拒否してきたが、1日キム・ソンファン委員長が提出した帰休 (休暇)申請も棄却された。キム・ソンファン委員長は収監されていた2005年の 4月と8月に両親をなくした。

キム・ソンファン委員長は知人を通じてマスコミに配布した個人声明書で、 「くやしい服役をしていたために両親の臨終も葬儀も法事もできなかった息子 がしばらく帰休し、2年ぶりに初めての法事をしたいと請願するのになぜ防ぐ のか理解できない」とし「アムネスティ・インターナショナルから良心犯に選 ばれたという事実を確認した以上、私を監獄に閉じ込めておく名分はない」と 述べた。

キム・ソンファン委員長の今回の獄中ハンストは、三星エスワン解雇労働者へ の連帯の意思を示すために13日間のハンストを終えて一週間で、収監されてか ら7回目のハンストだ。キム・ソンファン委員長は現在高血圧などで健康状態 が良くないという。

一方、アムネスティ韓国支部は「国際アムネスティが良心犯に選定したという 意味は、自分の信念を非暴力的に表現した活動に関し、裁判を受けて収監され た人に対してその事案を調べ、良心犯かどうかを判断した後に釈放活動を計画 し、救出活動を始めたことを意味する」とし「国際アムネスティは、キム・ソ ンファン委員長を良心犯と判断した後、活動に関する議論を進めておりまだ救 出活動を始めていない」としてきた。

キム・ソンファン委員長声明書全文

2006年2月6日は、2005年に暴露された安全企画部盗聴事件、すなわち三星財閥 のXファイル事件などで窮地に追い込まれた三星財閥が過去の誤った慣行を 国民に謝罪・反省して1年になる日だ。何を反省したのか分からないが。

そして5日は三星財閥が拘束をさせ、3年間監獄に服役している私を国際アムネ スティが良心犯に選んだという事実が公開された日だ。その翌日の夕方から私 は1月29日のハンスト13日の中断に続いて、また2月6日、ハンストに突入した 日でもある。

2月1日、私は刑務所側に帰休(休暇)申請をした。刑期の半分以上を服役したの で私が収監されていた2005年4月、8月に亡くなったお母さん、お父さんの霊前 に一度法事ができるようにしてくれということだった。しかも今年卒業する二 番目、末っ子の卒業式に顔でも出して、両親に最小限の道理が尽くせるように 切実な心で帰休申請をした。しかし、2月6日の午後、教務課長との面談申請を した。それは帰休申請が棄却され、案件の上程もできないという。私が3級数 でなく、資格がなく、棄却されたと教務課長に言われ、私は当日の食事からハ ンストで対応することを宣言した。

私は2005年10月、大法院で刑が確定した後、刑務所の分類審査アンケート調査 を拒否し、その撤廃を今も要求している。その理由は質問内容が拙劣だからで もあるが、分類審査で収容者を1級2級3級4級に分け、面会と電話通話権を差別 し、制限し、収容者の基本的な「権利」を統制管理していることに問題がある と思うからだ。人間の基本的な権利を悪用して収容者を統制した時代は去った。 こんな分類制度の撤廃要求は、先日の13日間のハンスト期間にも刑務所に要求 したし、すぐ法が改正できなくても刑務所では面会回数と無関係に追加で面会 できるようにすると所内放送で1月29日に約束した。

しかも質問内容の拙劣さを指摘するのは収容者がさまざまな罪を犯しているの に、一つの質問内容にあらゆる種類の質問をして─例えば自慰行為を何回する か、といった反人権的な質問をすべての収監者に投げる─そんな質問をなぜさ れなければならないのか、良心上とうてい受け入れられない。質問内容を見る と、私が強姦犯か麻薬犯か、雑犯なのか組織暴力といった罪で捕まったのか判 断できず、結局分類審査が正しい教導行政を助けるどころか反人権的な侮蔑感 を呼び起こすだけだ。

私はこうした問題意識で分類審査を拒否してきたし、分類係長は拒否しても不 利益がないと何度も強調して毎月分類審査拒否サインを受けていった。ところ が今回の帰休申請で分類審査を受けなかったので3級数に昇進(?)せず、帰休申 請資格がなく、案件上程もできないという教務課長の話は決して受け入れられ ない刑務所の横暴そのものだ。

私は2月5日ノ・フェチャン国会議員からアムネスティ・インターナショナルか ら良心犯に選ばれたという事実を確認した。もはや三星財閥、いや三星族閥の おじいさんでもこれ以上私を監獄に閉じておく名分がない。くやしい服役のた めに両親の臨終も、葬儀も、祭事も正しく迎えられない息子がしばらく帰休し、 2年ぶりに初めての祭事を迎えると請願するのになぜ防がなければならないの か理解できない。

規定を云々し続けて帰休申請を妨害するのなら、閉鎖され隔離された監獄で全 身で抵抗する。規定とは、正しい矯正秩序と収容者の生活の安定のためのもの であり、規定のための規定に適用されてはいけない。いつから教導行政が規定 だけで施行されていたのか顧みるべきだ。

1月29日に13日間のハンストを終わらせてから一週間でまたハンストをしなけ ればならない怒りもあるが、本意に反して周囲の方々に心配をかけ申し訳ない 気持が先んじる。しかしくやしい監獄生活で味わった両親への息子の心を推し 量って理解していただけると信じる。しかし、誰が私に鉄格子の獣になり続け ろと強要できるのか。

拘束労働者の自尊心で、国際赦免委員会で良心犯に選ばれた誇りと名誉を汚さ ないためにも、刑務所の非人間的な処遇に対抗し、塀をやぶって出て行くその 瞬間まで、抵抗して戦っていく。

  1. 2. 8水日、永登浦刑務所にて、ハンスト3日目、キム・ソンファン

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-02-13 03:46:11 / Last modified on 2007-02-13 03:46:11 Copyright: Default

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