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フッ酸漏出のサムスン、京幾道議会調査団の現場訪問を拒否

調査に協力すると言ったサムスン、住民との約束を無視

ペク・イルジャ記者 2013.02.21 10:35

京幾道議会の「サムスン電子フッ酸漏出事故真相究明官民合同調査団」(以下 調査団)が2月20日にサムスン電子華城工場を訪問したが、現場調査を拒否され た。現場調査をしようとした調査団は、これを阻止しようとする三星電子側と 1時間40分ほど対峙して撤収した。

調査団は1月27日、サムスン電子華城事業場のフッ酸漏出事故の真相糾明のため に京幾道議会議員と地域住民を含む民間人で構成されている。この日、調査団 は華城事業場の事故現場が関連法の規定の通り管理されていたかどうかを調べ、 フッ酸が事業場から流出したかどうかを確認するために試料を採取し、サムスン 電子と共にフッ素化合物の検査を依頼する計画だった。

しかし三星電子側は「環境部と雇用労働部の調査と警察捜査が行なわれており、 共同調査は困る」という立場を明らかにし、調査団の現場調査と謝罪に関する 職員との面談一切を拒否した。

▲フッ酸漏出事故調査のためにサムスン電子華城工場を訪問した調査団にサムスン電子関係者が説明している。[出処:京幾道議会]

京幾道議会の官民合同調査に対し、サムスン電子は不誠実な態度を取り続けて いる。調査団は、サムスン電子にフッ酸漏出事故当時のCCTV映像、中央化学物 質供給システムのCCTV映像、雇用労働部の工程安全報告書の審査結果書、華城 事業場危機対応マニュアル、現場に投入されたSTIサービス職員の所属と名前な どの資料提出を要求したが、「警察による捜査中」という理由で拒否された。

また、2月15日、「現場訪問できるように協力を要請」した道議会の文書にも、 三星電子側は「19日と20日に雇用労働部特別監督および環境部合同調査を受け ている」とし、現場訪問と面談を再考するよう通知してきた。

サムスン電子は共同調査だけでなく、事故現場訪問を公式に拒否したことで、 「調査団は、サムスン電子による現場訪問の拒否は今回の事件の実体的な真実 糾明を拒否するものと規定し、サムスン電子が隠蔽と縮小を続けていることを 糾弾せざるをえない」という内容の声明書を発表した。

共同調査団長の権七勝(クォン・チルスン)・チョ・グァンミョン議員は「1月 31日のフッ酸漏出事故に関して華城市半月洞の住民説明会で、京幾道議会官民 合同調査団の活動に積極的に協力すると約束した。2月20日午前、東灘1洞住民 代表団との懇談会でも、サムスン電子内な植物などの試料採取への協力を約束 したのに約束を破棄した今回の事態について、サムスン電子華城事業場フッ酸 漏出事故の真相究明のためにすべての手段を講じる」と糾弾した。

なお、調査団は調査結果を27日に1次発表する予定で、3月14日まで活動した後、 最終結果を発表を目標にしている。しかし、サムスン電子が非協調的な態度を 取り続けているため真相究明は難航が予想される。(記事提携=ニュースセル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-02-22 07:14:05 / Last modified on 2013-02-22 07:14:06 Copyright: Default

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