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サムスン半導体で死の行列.. 45人がガン被害を証言

一か月間の被害情報提供者だけで18人、9人はすでに死亡

労働と世界/ 2010年05月13日16時45分

半導体労働者の健康と人権守備役を果たしているパノルリムが5月13日ソウル市 永登浦の民主労総事務室でサムスン職業病被害者証言大会を開き、ガン被害者 5人の集団労災申請を勤労福祉公団に提出した。

▲パノルリムが13日ソウル永登浦の金属労組会議室で記者会見し、サムスン職業病被害者証言大会を開いた[出処:写真=イ・ミョンイク、労働と世界]

サムスン職業病ガン被害相談と情報提供を受けてきた民主労総京畿法律院のイ・ ジョンナン労務士は、「3月末にサムスン半導体温陽工場で働いて白血病で亡く なった故パク・チヨン氏の死の後、サムスン電子とサムスン電気で働いていた 20〜30代の労働者の白血病、乳ガン、卵巣ガンなどのガン被害事例と情報提供 が続いている」とし「5月11日にもサムスン電子器興工場で働いていた朴某 (25)氏が倒れ、急性骨髄性白血病と診断された」と明らかにした。

サムスンで働いて職業病ガン被害をうけた人は計45人。故パク・チヨン氏の死 の後、一か月で現れた被害情報提供者だけでも18人に登ることが明らかになっ た。ほとんどがサムスン電子半導体器興工場と温陽工場、LCD天安工場、亀尾工 場、サムスン電気鳥致院工場で働いていた20代の若い女性で、すでに7人が死亡 し、9人が治療中だという。

彼らが一足遅く被害情報を提供したのは、「これまでサムスンの圧力と恐れで 迷っていた」ことが明らかになり、さらに衝撃を与えている。サムスンは在職 中の被害者だけに治療費を支払い、知らされなければ完全に無視して放置した ことが明らかになった。その上、被害者の家族を金で懐柔し、これを条件とし て労災申請をしないこと、他の被害者との接触を禁じること、市民社会団体と は一切会わないという条件を付けて覚書まで強要したことが明らかになった。

『サムスン職業病被害者証言大会』では、被害労働者のくやしい証言があふれ 出た。彼らは一様に「発ガン物質の露出の危険が今も残っているのに、サムス ンは保護装備などの安全装置もなく、一度も安全教育を受けられない状態で強 力な労働を強要した」とし、「被害者を死地に追いやったのは大資本サムスン と、これを放置した政府」と強く批判した。

▲サムスン半導体温陽工場で働き再生不良性貧血と判定されたユ・ミョンファ(29)氏の妹ユ・ミョンファ(27)氏がサムスンの労災認定を要求して涙を流した[出処:写真=イ・ミョンイク記者/労働と世界)]

サムスン半導体温陽工場で働いて再生不良性貧血と判定され、9年間闘病してい るユ・ミョンファ氏の妹ユ・ミョンスン氏は、「姉さんの9年の闘病、その花の ように美しい人生を誰が補償するか」と問い「寝たきりの姉さんも一緒に暮し たい」とし「サムスンが家族だといった少女が死に追いやられる限り、サムス ンは(遠からず)すべての家族を失うことになる」と警告した。

彼女はまた「関連機関の政府と労働部、勤労福祉公団、産業安全公団ももう信 じられない」とし、「サムスンは何の関係もない」と嘘をつき、関連機関は 「労災ではない」という逃げを繰り返してただ「被害者が証拠を出せ」と強要 するのは、被害者を二回殺すことだと抗弁した。

パノルリムのある関係者は「サムスンでの死や重病になる行列がいつ止まるの かわからない」として今回の被害者証言大会でサムスン電子職業病の深刻性、 被害労働者と家族が一日も早く正当な補償を受ける必要性、そして再びこうし た被害者が生まれないようにするサムスン電子と政府の重大な責任について改 めてこの社会に警鐘を鳴らす契機になることを望む」と話した。

証言大会を終えた参席者は、サムスン職業病ガン被害者5人と共に勤労福祉公団 に集団労災申請を提出した。(労働と世界)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-05-15 05:26:30 / Last modified on 2010-05-15 05:26:30 Copyright: Default

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