「ガス産業を民営化すれば料金は二倍に上がる」

社会公共研究所、「財閥特典、エネルギー貧困層深化」を憂慮

政府が進める公企業先進化方案のとおりにガス産業が「先進化」されれば、ガ ス料金は現在の二倍に上がるという主張が出てきた。

民主労総公共運輸連盟付設の社会公共研究所は、10月10日に発表された公企業 3次先進化方案の核心的な争点であるガス産業先進化方案の実体が、ガス導入権 を民間に認めるガス民営化だとし、「エネルギー財閥の大企業は莫大な『導入 地帯』の特典を得て、1200万の庶民世帯は今の二倍のガス料金を支払うと予想 される」と10月14日、明らかにした。

社会公共研究所は、ガス産業民営化の4つの特徴として、△韓国ガス公社が全量 主管するガス導入権を民間企業に許容、△交差補助で家庭用料金を低くしている 公共料金体系が消え、エネルギー大企業が「導入地帯差益」で特典、△ガス民営 化主体が既得権を持つSK、GS、浦項製鉄などの大企業、△民間寡占化およびガス 公社の周辺化と要約している。

これに伴い、ガス市場の導入競争、つまり分割導入で購買競争力が弱まり、お よそ7%の追加費用が発生すると見られ、発電用・産業用のガス価格は小幅に低 下するが庶民用・家庭用のガス料金は2倍の値上げが避けられないと結論してい る。結果として財閥企業は寡占による追加利益15%があげられるが、庶民層では エネルギー貧困階層が増加するという展望だ。

社会公共研究所はこうした問題を指摘し、「民営化が本格化すれば、韓国ガス 公社の役割が次第に小さくなり、最後には設備会社として残る可能性が高い」 とし「財閥大企業のガスによる利益追求が無制限に拡張されざるをえない」と 警告した。

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&id=44375原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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