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MB政府、800万金融債務者の首を絞める

[寄稿]金融資本代弁ではなく社会的責任を取れ

イ・ヘギョン(金融被害者連帯ヘオルム)/ 2009年06月26日11時33分

李明博政権は大統領選挙の時、720万(7〜10等級)金融債務者のためだという4 大信用回復政策を主張したが空念仏になった。むしろ1年間で800万(7〜10等級) と、金融債務者の数は跳ねあがった。世界的な経済危機の状況だからと言い訳 しても、こうした結果は李明博政権による金融債務者より金融資本を優先する 政策に起因する。表で見られるように低信用者の信用等級はますます下落して いる。

昨年の初め個人ウォークアウト2年以上返済時、信用不良記録削除、国民年金で 債務返済政策、9月信用回復期金建設に続き、今年も800万金融債務者を対象に した政策が発表されている。これらすべての政策には共通点がある。皆が債務 返済を前提にしているという点だ。またすべての政策に含まれているのは、 2002年に信用不良者が急増した時、銀行連合会が野心的に作った信用回復委員 会だ。

信用回復委員会は、2004年に申請者が30万人に達し頂点となったが、2007年は 6万人水準に止まっている。しかし今年の初めプリウォークアウトという3か月 未満の延滞者を対象とする債務返済制度を立てて、信用回復委員会の活動がま たせわしくなった。5月末現在、個人ウォークアウトを申請した債務不履行者 (過去の信用不良者)は4万188人で、すでに昨年の年間申請者の半分を越えた。 二か月ほどで個人プリウォークアウト申請者は5000人を越えた。

個人ウォークアウトは、利子を除く元金を8年分割で返す制度だが、8年という 奴隷期間に近い期間中に債務を返済することは、ほとんどが絶対貧困層の800万 金融債務者などには不可能だ。そのため債務を返済して1年もたたないうちに、 また延滞になることが多かった。ところが今年、政府と金融会社の大々的な宣 伝に力づけられて、個人ウォークアウトを申請しようとまた信用回復委員会に 押し掛けているのだ。銀行連合会が作った民間機構である信用回復委員会は、 無料法律救済機構の法律救済公団にも席を占めている。こうした事情なので、 信用回復委員会を政府機構だと思って訪ねてくる人も多い。

しかし今月12日までのプリウォークアウト申請者5000人ううち債務再調整案に 対して債権金融会社から同意された人は884人、個人プリウォークアウト対象 者と確定した人は89人の水準で、施行二か月ほどで廃止の危機に陥ったという。

破産を申請するためにヘオルムに来た人からもこうした制度の限界を直接聞け る。何とかして信用不良を免れるため、何とか一部でも借金を返そうと決心し て申請した個人ウォークアウトは、少なければ10万ウォン、多い場合は何十万 ウォンを毎月返さなければならない。職を見つけるのも難しく、職を見つけて もほとんどが非正規職で賃金も非常に低く、その金で家族と生計を続けていか なければならない人々に数十万ウォンの債務返済は続けられなかった。

ヘオルムに来た人々は2年もたたないうちにまた延滞になり、個人ウォークアウ トを申請した後、家庭の経済状況はさらに悪化した。こうした結果、2004年ま でとてもにぎわった信用回復委員会が昨年は閑古鳥だった。

個人回復も状況は違わない。最低生計費の150%を除く使用可能所得で5年間債務 返済をする個人回復も、ギリギリの生活をする人にはむしろ贅沢であった。

他方、政府は個人破産申請者減らしに努力した結果、実際昨年の個人破産申請 は18%減った。表で見られるように信用不良者数は増加しているが、2007年15万 人を越え、増加傾向だった個人破産申請者は2008年には11万人水準に減った。 経済危機で米国、日本などの他の国家の破産申請者が途方もなく増加したのと 相反する結果だ。今年も状況は違わない。庶民の人生はさらに苦しくなってい るが、破産申請者への社会的認識はモラルハザード者であり、破産申請の壁は 高まるばかりだ。

信用不良者は今後もさらに増加傾向を見せるだろう。これはIMF以後、貧困と不 平等が深刻になっている結果で、だから金融債務は貧困のもうひとつの顔だ。 今年の初めにソウル中央地法破産部の質問結果でもわかるように債務発生の原 因は『事業の失敗』が44.7%、生活費の不足が19.6%で、生計型債務がほとんど だ。しかし相変らず金融債務(者)に対する古い定規のモラルハザードにするこ とは、800万金融債務者の首をしめるものだ。

信用回復委員会という金融資本の利害を代弁する機関を中心に、800万金融債務 者の首を絞める政策ではなく、政府が担うべき社会的貧困を個人の役割に転嫁 するだけということに対して政府は今からでも責任を取る態度を示すべきだ。

現在、金融資本は低信用者を対象にした貸し出し商品作りに忙しい。しかし貧 困は個人が金を借りて解決する方式ではなく、社会的安全網を拡大するために 公的救済を構成する方式で解決していかなければならない。800万金融債務者を 欺瞞し、骨しか残っていない人々にさらに金融資本への輸血だけを要求したら 問題はさらに腐って行くだろう。800万金融債務者の問題は個人の責任ではなく 社会的責任として見る時、根本的に解決されるはずだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-06-29 02:11:42 / Last modified on 2009-06-29 02:11:43 Copyright: Default

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