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20年の生活の根拠地、123階に押されて...

[チェ・インギの生きていれば]蚕室第2ロッテワールド:屋台10人の戦い

チェ・インギ(貧民活動家)/ 2010年02月19日18時47分

空高く上がりたいと思う人間の欲望は、結局摩天楼を誕生させた。これは資本 と権力の象徴になり、人間に幸福を持たらすのではなく、窮極的に不幸を抱か せるということも常識になって久しい。ところがどういう事情か、唯一、大韓 民国土地ではランドマークという名前を借りて、資本家の偉大な課題と政治家 の政治の功績になっている。今松坡に行ってみろ! 第2ロッテワールドの敷地に 123階555mの超高層ビルを作る地ならし工事の真っ最中だ。

ところがその偉大な(?)事業の前に伏兵が現れた。その伏兵は他でもない10人の 屋台露天商だ。2月20日以後、仮処分訴訟による強制撤去がいつあるかもわから ない状況に置かれている。彼らがこうして会ったのは、1988年のオリンピック にまで遡る。88オリンピックと言えば何を思い出すだろうか? ある人には国民 的な祭りかもしれないが、都市貧民には軍部独裁という単語とともに露天商、 撤去民への大々的な撤去と摘発だ。ソウル全市内で都市と道路の整備事業が行 われ、松坡地域で営業していた屋台露天商も自由ではなかった。露天商は追い だされて明洞聖堂で47日間の長期座り込みに入る。そして決死の抗争の末に、 現在の第2ロッテワールドの場所に商売の礎を作った。

約10年間、休戦状態で生計が難しい劣悪な状況を克服しながら、彼らは蚕室屋 台の場所を切り開く。初めはふところの軽い庶民が訪れ始めたが、時間がたつ につれ、次第にここは名所になっていった。蚕室ロッテワールドを訪問した外 国観光客が韓国の路地文化である蚕室の屋台に来始めたのだ。蚕室の屋台は次 第に酒一杯で憂いを落とすのに十分な休息と庶民の文化が共存する空間になっ ていった。

ロッテグループの辛格浩会長の念願で、ロッテ側では長い間ここに超高層摩天 楼を作ろうとしていたが、事実上これまで留保されてきた最大の理由があった。 まさに城南飛行場の安全問題のためだった。しかしこの問題も李明博政権にな ると、手の平を返すようにひっくり返った。誰が大統領になるかで国民の安全 基準も変わるのだ。こうしたとんでもない理由は何か?

ある新聞記事によれば李明博政権になって、大統領の姻戚の全国経済人連合会 の前会長、チョ・ソンネが許可を要求し、大統領の大学同窓のチャン・ギョク チャク氏をロッテ総括社長に任命して全方向的なロビー活動を行い、許可がお りたという主張が台頭している。次に学界が提出した安全問題に関する報告書 は、全体が削除されて許可実務チームに渡され、空軍の反発はすぐ滑走路を 3°変えて通過させたという。

しかし40余年間、城南飛行場の安全問題で財産権をきちんと行使できなかった 城南市民はどうか? 彼らは今でも45mの高度制限にかかっている。問題は続く。 ここは普段でも代表的な渋滞区間だ。超高層ビルができれば交通災害が起きる のは火を見るほど明らかだ。この言葉を裏付ける主張として近隣の長旨洞では すでに『ガーデン・ファイブ』が開場し、また文井洞では法曹団地が入る予定 だ。その上、新都市も建設されている。ここに蚕室駅に第2ロッテワールドまで できれば、ここは交通地獄であろう。

一方、1月26日、ソウル市は第2ロッテワールド建築審議で再審の決定を下した。 ソウル市は再審の決定にあたり、交通問題を解決するためにロッテグループが さらに480億を支出し、112階から123階に建築変更をしたので緑地の割合ももっ と上げるよう注文した。しかし付属ビル9棟と本ビル123階が建つ第2ロッテワー ルドの敷地は空間が限られ、さらに緑地の空間を増やすのは現実的に難しい。

そればかりでなく、実質的にこの案に隠されている意図は、480億で交通難をは じめ問題になる事案を解決しろという、一種の免罪符を与えていることだ。だ からソウル市が再審の決定をしたとはいえ、反対の世論とマスコミの批判を静 めるための形式的な手続きでしかなかったのではないかという疑惑を受けてい る。このように飛行機の墜落の危険と交通大戦争、環境汚染などのさまざまな 問題が山積したまま臨時許可を出して今は基礎工事が着々と進められ、屋台の 撤去は秒読みに入った状態だ。

屋台露天商10人の準備も侮れない。工事の周辺には防御用の古タイヤが積まれ ていて、露天商はパトロール隊を作って撤去に対抗している。ここは今、戦雲 漂い、まるで竜山の戦いを彷彿とさせる。言及したようにソウル地域の屋台村 は、80年代の露天商抵抗の結果で、新林洞、方背洞などの地にソウル市の許可 の下で作られたが、市長が変わり、ニュータウンだ、都市整備事業だと言って 一つ二つと消え、ここだけでやっと命脈を維持している。

それだけでなく、ソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長になって「デザイン」と いうもっともらしい名分で、地域の古い生活の痕跡が一つ二つと痕跡をなくし ている。だがなぜ人々はきらびやかな酒場を拒み、ここに来るのか? なぜ外国 人たちは多少狭苦しくてみずぼらしいここに来て長居をして、酒杯を傾けるの だろうか?

123階の第2ロッテワールドを作ることだけが最高の価値で善だと思う人々のマ インドでは、絶対理解できない何かがここにあるためだ。すべてが金にならな ければならない建設資本と大企業の利益の前に、循環式工事で露天商の生計根 拠地を保証しろという露天商の主張が通る可能性は高くなさそうだ。この戦い は、それこそゴリアテと小人の戦いになる。

だがこの戦いの中には必ず金で再編してはならない空間をめぐる私たちの社会 が指向すべき価値観がある。長い間、庶民が作り上げてきた生活の現場で、蚕 室の123階第2ロッテワールド:屋台10人との戦いが、単なる見せ物に転落させて はならない。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-02-25 03:15:50 / Last modified on 2010-03-10 01:00:16 Copyright: Default

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