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『撤去』にも、『報道』にも道義がある

[殺人鎮圧]報償金、暴力デモ、背後勢力に追い込む一部の言論

ミディアース www.mideaus.co.kr / 2009年01月21日10時21分

「こちらで今まで商いながら暮らしてきた。強制撤去されると生計がたてられ ない。まず生計対策を用意しろ。」 (撤去民要求)

1月19日午前6時に撤去予定だった龍山区漢江路2街の再開発地域4階の建物。撤 去民30人余りの占拠籠城が始まったのは、午前5時であった。占拠を始めた 彼らは、昨年5月に龍山区庁が管理処分計画書を出して生活の基盤を失うことに なった建物借家人たちだった。そして一日がたった20日朝、警察特攻隊が投入 されて撤去民への強制鎮圧が始まった。強制鎮圧で撤去民5人が死亡し、撤去民 と警察特攻隊員17人が重傷を負った。かかった時間はせいぜい一日であった。

この事件を見てさらにあきれたのは、彼らが建物占拠を解く条件として「龍山 区庁と施行社、龍山警察署が共につく交渉テーブルを用意」を言っていたこと だ。『対話テーブル』だ。しかし彼らへの返事は、警察特攻隊、放水車と消防 ホース、警察兵力を積んだコンテナによる『強制鎮圧』だった。その結果5人の 人が死んでいった。

補償金が生命を奪った?

予想されたように、マスコミでは『補償金』問題が登場した。「補償金が少な かったため開発に反対」してきたというのだ。再開発組合では2006年1月21日以 前に居住していた人々に、移動費と4か月分の家賃を、商店街の建物借家人には 2007年6月7日以前に営業していた商人に限り、3か月分の収入を補償する内容の 補償対策を樹立したと伝えられた。

撤去民が要求していたのは「再開発の間に商売できる在来市場や賃貸商店街を 用意することと、住宅居住者には臨時の住居地を用意してくれ」ということだっ た。商売をした建物が一日で撤去されれば彼らは生存が不可能だ。だから最低 限の生計費を用意する『方法』をくれと言った。『在来市場』でも『賃貸商店 街』だった。住んでいた家が一日で撤去されれば彼らは行く所がなくなる。だ から臨時の住居地を用意してくれということだった。

「魚を捉えてくれるのではなく、魚を捉える方法を教えろ」という話がある。 『魚を得れば一日は食べられるが、魚を捉える方法を習えば一生暮らせる』と いうことだ。この道理を、われわれはあまりにもよく知っている。撤去民が要 請したのは、暮らせる生存の方法だった。4か月分の家賃と3か月分の収入補償 という、施しのような『お金』などではなかったということだ。

火炎瓶登場、朝鮮は強制鎮圧推奨、東亜は背後勢力

今日の朝鮮日報と東亜日報にこの事件に対する記事が載った。題名は似ていた。 1月20日付朝鮮日報9面で「また火がついた火炎瓶」と書いた。副題目で「龍山 撤去民たち建物占拠デモ中に20本余りを投げる。ソウルで26か月ぶりに再登場。 化学薬品も散布」と書いた。1月20日付の東亜日報も12面で「ソウル都心26か月 ぶりに火炎瓶再登場」が題名だった。副題目は「龍山の再開発デモ現場で。警察 放水銃で対応」と書いた。

これらの新聞が注目したのは『火炎瓶』に象徴される撤去民の『暴力』だった。 続いて朝鮮と東亜は強制鎮圧を書いた。事実、保守言論の『手順』だ。暴力だ から強制鎮圧しろということだ。朝鮮日報は紙面で「警察は彼らがなぜ、わざ わざこの日に突然デモをしたのかをまだ把握できずにいる」と書いた。しかし 彼らが占拠した日は撤去を始めた当日だった。警察がこれを知らなかったとい う事実は分からない。続いて朝鮮日報は「彼らが投げた石に無実の市民までも ケガをすることがあるから長くデモを放置できない」とし「強制鎮圧作戦をす るかどうかを検討中」と伝えた。警察はなぜ『何故』、『なぜ』、『突然のデ モ』と前提を敷いたのだろうか。

東亜日報も警察関係者の言葉を引用し「デモ者たちが警察に投げた火炎瓶が誤っ て飛んで、通り過ぎる市民の側に落ちて大変なことになるところだった」と 『暴力デモ』に焦点を合わせた。また「経済難を利用して、一部の運動圏派閥 が『生存権闘争』をめぐって鮮明性の競争を繰り広げ、過激デモを背後で主導 しているという情報がある」と背後論の煙を上げた。

人が死ななければ、彼らのシナリオはそのまま演出されただろう。だからこれら の新聞の『明日』の報道が期待される。

撤去にも道義がある

戦争にも人権規約がある。いくら生きた人間を追い出す無茶苦茶な撤去だとし ても、道義はなければならない。しかし今回の撤去にはなかった。占拠一日で の強制鎮圧は明白に問題があったことを反証する。何の対話にも応じようとい う考えそのものがなかったということだ。強制鎮圧に入れば負傷者が続出する のは火を見るより明らかだが、鎮圧をしたのは『殺人』を助長したということ 以外に解釈できない。

古くから冬の撤去は危険だという指摘が多かった。冬に生活が苦しい貧民が家 から追い出された時に味わう苦痛は夏とは比較できないという意味だ。しかし 今回の撤去も『冬季』に着手された。行き場のない彼らを冬に街頭に追い出す こと、これも殺人を『ほう助』したという感じを拭えない。

彼らはなぜそれほど急いで強制鎮圧を選択したのだろうか。オ・チョンス警察 庁長官の交替とからんで、キム・ソッキ警察庁長官を迎えなければならないこ の時点で、邪魔な人のこの懸案を早く処理しなければならないという事はあっ たのだろうが、その結果を見ろ。愚かな選択と無理な強制鎮圧の結果を。

ソウル市龍山区4区域再開発地域は地上複合アパート6棟が入る予定だったとい う。人の命とバーターした住宅商店複合アパート。『開発』、『ニュータウ ン』、『4大河川生かす』等、乱開発に苦しむ大韓民国。果たして今、韓国社会 は幸せなのか。(ナナン記者)

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news/view.php?board=news&id=45167">原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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