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貧しい隣人の死を防ぐ「希望の折り紙の船」が出港

貧困を放置する社会に警告する折り紙の船を作る行動企画

カル・ホンシク記者 2014.03.13 11:17

▲ピンクの船を折る行動の出港記者会見が12日に光化門広場で開かれた。

障害・貧民・労働・宗教・市民社会団体が、共に貧しい隣人の死を防ぐための 希望の折り紙の船を浮かべた。

ピンクの船を折る行動の出港記者会見が3月12日午前11時、光化門広場で 障害等級制・扶養義務制廃止共同行動 (以下 共同行動)の主催で開かれた。

共同行動は、貧しい人々を追慕して貧困を放置する社会と政府に警告するという趣旨で、この日のピンクの船を折る行動を企画した。 共同行動は政府が扶養義務制基準を廃止して、貧しい人のための福祉制度を拡充するまで、市民が折った船を光化門駅の座込場に集める計画だ。

この日の記者会見に参加した障害・貧民・労働・宗教・市民社会団体会員40余人は、貧しい人々を死に追いやる社会を糾弾して、 これ以上貧しい人々が死なないように気持ちを集めて希望の折り紙の船を浮かべようと訴えた。

人権財団サラムの朴来根(パク・レグン)所長は 「生活苦で多くの人が死んでいく姿を見ると胸が痛むが、こうした状況は前から続いていた」とし 「ところが今、政府は福祉体系と社会安全網を強化するどころか、貧しい人々の最後の生の砦である基礎生活保障法まで改悪している」と糾弾した。

朴所長は「死を放置する野蛮な社会をこれ以上放っておけない」とし 「われわれは、こうした死を止めるために、小さな気持ちを集め、ピンクの船を折ろうと思う。 私たちの小さな行動が多くの人々の胸に迫ることを望む」と明らかにした。

民主労総のクォン・スジョン女性委員長は 「この社会で苦しむすべての貧しい人が極端な選択を強要されている」とし 「こうした構造の中で、人々が極端な選択をしないように、国民として享受すべき権利を守って行きたい。 民主労総も皆さんと共に折り紙の船を折る」と明らかにした。

曹渓宗労働委員会委員長のチョンホ僧侶は 「貧困の問題は国家が積極的に解決すべきだ」とし 「貧困について個人のようなもののせいにしてはならない。 子供や助力者がいるという理由で人々を死に追いやる貧困政策は廃棄すべきだ」 と強調した。

共同行動のパク・キョンソク共同執行委員長は 「朴槿恵(パク・クネ)政権は私たちの要求を聞きもせず、福祉制度そのものに問題があるのに直さない。 その中で、貧しい人々は申し訳ないと言いながら死んでいく」とし 「われわれは、折り紙の船を浮かべて希望を見つけて欲しい。 変わらない朴槿恵政権に期待するよりも、私たちの隣の人々、貧しい人々が希望になろう」と訴えた。

続いてノドゥル障害者夜学、ホームレス行動、竜山惨事真相究明および再開発制度改善委員会、民主労総公共労組社会福祉支部、HIV/AIDS人権連帯ナヌリ+など、 記者会見に参加した団体が折り紙の船を集めるパフォーマンスを行い、記者会見を終えた。

この日は大邱でも午後2時に大邱市庁前でピンクの船を折る宣言の記者会見が大邱反貧困ネットワーク主催で開かれた。

なお「ピンクの船を折る行動」への参加を望む人は、光化門駅の座込場を訪問して、直接折り紙の船を折れば良い。 座込場訪問が難しい場合、折り紙の船を折って、郵便で貧困社会連帯に送れば良い。

問い合わせ:障害等級制・扶養義務制廃止共同行動(電話02-739-1420)
貧困社会連帯(電話 02-778-4017 住所ソウル市元暁路1街75番地)

▲ある活動家が「福祉の穴を埋める救命ボートを作ります」というプラカードを持っている。

▲貧困社会連帯のキム・ユニョン事務局長がプラカードに書かれた住所に折り紙の船を送ってくれと知らせた

▲ノドゥル障害者夜学、ホームレス行動、竜山惨事真相究明および再開発制度改善委員会、民主労総公共労組社会福祉支部、HIV/AIDS人権連帯ナヌリ+など記者会見に参加した団体らがパフォーマンスを行った。

付記
カル・ホンシク記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-03-13 21:33:30 / Last modified on 2014-03-13 21:33:31 Copyright: Default

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