本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:雇用許可制で韓国に来たスレタ氏の話
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1343369235193St...
Status: published
View


社長の電話がなければ私は不法ですか?

[寄稿]雇用許可制で韓国に来たスレタ氏の話

バーハード スレタ(ネパール移住労働者) 2012.07.26 15:53

[編集者 注] 7月25日雇用労働部の内部指針撤回を要求する記者会見場にネパール の移住労働者、スレタ氏は自分の心境を発言した。同意を得て、彼が作成した発言 全文を掲載する。

▲バーハード スレタ氏

ハーバード・スレタです。2010年11月、雇用許可制で韓国にきました。

最初の会社は鋳物工場でした。その工場で一日に13時間、15時間働きました。 仕事はとてもつらいものでした。休み時間もなく働きました。

1年間、その工場で本当に一生懸命働きました。1年経ち、体を壊して仕事が 難しくなりました。それで社長に「ここの仕事は大変です。私は8時間だけ 働きたいです」と話しました。

ところが社長は罵倒しながら「だめだ。韓国に金を稼ぎにきたのならしっかり 働け」と言いました。しかし体調がとても悪かったのです。それで社長に「こ こでは働きたくありません。会社を代わりたい」と話しました。

ところが社長は「だめだ。ここは求人が難しい。働きたくなければネパールに 帰るか、さもなくば働け。会社は代えられない」と話しました。

初めて韓国に来た時、韓国は良い国、仕事も良いと聞いてきました。韓国にき てみると、工場の中で働かせる人は悪口も言い、殴ると脅したりもします。 私たちは人ではなく、機械のように働けば良いと認められ、そうでなければ だめだ、怠け者と言います。

仕事がつらく、会社を変えたくても、社長が変えさせないので3日間働かず、 寄宿舎にいました。3日過ぎてまた社長に会社を変えたいと願いしました。 しかし社長は大声を出して働かなければ不法滞留者と通報すると言いました。

それで労働部に行って助けてくれと話しました。韓国語がうまくないので英語 で説明しました。しかし労働部の人はまた会社に戻り、社長の事業場移動同意 を受けてこいと言いました。

労働部は労働者を助ける所だと思っていましたが、私が苦しんでいるので労働部 に行ったのに、労働部の人に社長のところにまた行けと言われて当惑しました。 労働部は労働者を助ける所ではありませんか?

それで労働組合に行って助けてくれと話し、やっとその会社から出て仕事を 探すことになりました。

労働部を通じて仕事場を見つけてから1か月がすぎました。初め労働部から受け た会社のリストは10社程度でした。ところが電話をかけると、どこからも人は 足りていると言われました。3日後にまた労働部に行くと、会社リスト1ヶ所を くれました。ところがその会社はネパール人ではなくベトナム人を求めている と言いました。

労働部を通じて職につかなければ不法だと言われました。ところが労働部が渡 してくれる会社はみんな求人がなかったり他の国の人を求めていると言います。 それで私はまだ仕事場を見つけられません。

ところが8月1日からは私が会社を探すのではなく、社長からの電話で会社に入 れることになるという話を聞きました。それでは私は社長が電話くるまでただ 待ち続けるのですか? 社長から電話がこなければどうなるのですか? 私は今、 2か月も残っていません。その時まで社長から電話がこなければ私は不法ですか?

韓国は差別のない良い国だと聞きましたが、移住労働者差別はひどすぎます。

▲彼が使った発言文原文(ネパール語)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-27 15:07:16 / Last modified on 2012-07-27 15:07:39 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について