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地域移住労働者の主体的な活動、その開始点

9月25日移住労組弾圧中断のための 安山決意大会に行ってきて

アクションペーパー jframe02@jinbo.net

25日午後、安山駅前広場での「強制追放反対移住労働者決意大会」に学生が連帯して、参加している。

いつもと同じように、移住労働者で込み合う安山駅前で、移住労組弾圧中断決 意大会が開かれた。2005年9月25日、秋風がとてもすがすがしく感じられる午後、 安山地域の外国人労働者センターと人権団体、そして40人余りの移住労働者が 集まり、それぞれの要求を書いたプラカードを持って摘発追放をやめろという 声をあげた。安山移住労働者文化祭と同時に開かれた今回の集会は、 安山実践連帯、安山移住労働者文化祭執行委、ソウル京仁移住労組が主催して、 安山を通る他の移住労働者に摘発追放で苦しむ移住労働者の現実を暴露した。 また、いつ追い出されるかもしれない不安と長時間労働で疲れきった体で、 だるい日常を送った移住労働者たちが、歌を歌い、両手を大きく広げるなど、 久しぶりに楽しい時間を送った。

廃虚になった移住労働者の根拠地

集会が始まる30分前にはアンワル委員長釈放と労組弾圧中断を要求する署名を 行い、連帯する学生の宣伝戦があった。そのおかげで道を通る多くの移住労働 者と市民が基本的な人権と労働権を勝ち取るために戦う移住労働者の声に耳を 傾けた。移住労組職務代行のシャキルは、「安山は3万人ほどの移住労働者が 暮している所だが、今は廃虚になってしまった。政府の強制追放政策により、 生活の基盤を失った移住労働者が増えている」と述べ、不法滞留者を減らすた めに実施した政策が、むしろ不法滞留者を量産し、多くの移住労働者が『不法』 のレッテルの中で暮す現実を皮肉った。今回の集会では、移住労働者の自由発 言台が設置され、ネパール、インドネシア、バングラデシュの労働者が立ち上 がって各国語で労働者に宣言する時間を持った。インドネシアのアリは「韓国 政府の人は頭がいいと思う。だが、心だけは死んでいるようだ」と話しながら、 集会を見ていた市民、他の移住労働者の共感を得た。

決意大会参加者が労働許可制争奪10万人署名をしている。

限界

ソウル京仁移住労働者組合の結成後も、摘発追放と人権、労働権侵害は続いて いる。移住労働者がこうして摘発追放で苦しい日常を暮すことになった原因は、 明らかに長期滞在移住労働者を全面的に追い出そうとする政策の雇用許可制に ある。文化公演を中心とする今回の集会では、雇用許可制についての政治的な 暴露や、移住労働者が何によって自由になれるのか、それを得るためにどんな 行動を取るべきかについての内容は、明らかには伝えられなかった。移住労働 者が隠れて過ごした日常をはらい落す時間を過ごしたが、一部では明らかな目 標を持って戦いに臨もうとする決意を引き出すには、今回のイベントは多少不 足だったという意見があった。何よりも、労働許可制立法を残す時点での地域 集会は、移住労働者がどんな要求を出すべきか、そのための戦いをどのように 追求するべきかを、それぞれの移住労働者の胸に刻み、市民に伝える場にすべ きではないか、今日の集会はそうした場の役割を果たすには不足だったのでは ないかと思う。京畿中部支部の安養分会長などは、韓国の労働者が闘うように、 何千人も集まれば、こうして隠れて過ごしてばかりはいないと言って、多くを 組織をできない批判とともに今後さらに力強く組織活動をするという抱負を固 めて評価を終えた。

地域移住労働者の主体的な活動

それでも、今回の決意大会では注目すべき成果を発見することができた。それ は、京畿中部支部の旗が立っていたことだ。地域移住労働者の支部旗をたてて 主体的な活動をする開始点として、まさに今日の安山集会が置かれていたとい う点だ。決意大会に出てきた多くが移住労組が組織した人員で、主に文化祭の 雰囲気を非常に楽しく盛り上げたインドネシアの移住労働者が今回の集会では 発言もして、移住労組の要求と戦いに積極的な態度を見せた。安山、安養分会 を土台として地域事業を進めている京畿中部支部と、今創立され始めた京畿北 部支部などの組織化の礎石を広げている移住労組は、次第に各地域の移住労働 者が戦う基礎を用意している。

スローガンを叫ぶ決意大会参加者。

プラカードを持つ決意大会参加者

アクションペーパー

2005年09月26日21:43:45

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2005-09-27 01:42:09 / Last modified on 2005-09-27 01:43:24 Copyright: Default

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