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アノアル移住労組委員長1年ぶりに釈放

「一時保護解除」の名目で 25日に自由の身に

チェイニ記者 flyhigh@jinbo.net

アノアル委員長釈放を歓迎するために訪ねてきた活動家が即席で作った歓迎ピケと花束を持って木洞出入国事務所階段で釈放を待っている。

昨年5月、出入国の標的摘発で強制連行されたソウル京仁移住労働組合のアノ アル委員長が1年ぶりに釈放された。今回の釈放はアノアル委員長の健康状態 の悪化などを理由に「一時保護解除」の名目でなされた。

25日午後5時10分頃、アノアル委員長が木洞出入国管理事務所6階に姿を表わし、 廊下と階段で待っていた20余人の活動家がアノアル委員長に花束を渡して拍手 で歓呼した。アノアル委員長は1年前と比べ多少やせたようすだったが元気に 見え、表情は明るかった。

アノアル委員長は釈放の所感を尋ねる質問に「同志が見せてくれた関心に、と ても多くの愛を受けていると感じた」とし「皆さんと離れていた1年という時 間はつらくて大変だったが、私たちの権利を勝ち取る過程なら1年は何でもな い」と答えた。

アノアル委員長は「現在、私の健康状態が非常に悪く、精神的にも問題がある」 とし、「これからはこういう事があってはならない」、「政府がこんな形で摘 発を実施しても、特に効果がないばかりか、韓国のイメージが悪くなるだけ」 と批判した。アノアル委員長はすでに保護所で憂鬱症と診断されており、記憶 障害、震え、不眠症、食事障害などの症状を見せている。

アノアル委員長の釈放に力を注いできたクォンヨングク弁護士は「出入国は、 私たちの釈放要求にとても悩んだあげく、人道的次元で釈放を決定したと理解 する」とし「今日の釈放は本当に幸いで、極めて歓迎されるべきだ」と明らか にした。

クォンヨングク弁護士は「いくら不法滞留でも、救済手続きと権利が保障され るべきだ」とし、「現在アノアル委員長の体調が非常に悪く、治療が必要だ。 拘禁され続けると、人権に甚大な問題が発生することを知って出入国が非常に 前向きな決定を下した」と評し、「今回のことを契機に、政府は移住労働者に 対してさらに前向きな政策を推進してほしい」と所感を明らかにした。

釈放されたアノアル委員長が花束を持って記者らの質問に答えている。

アノアル委員長が拘禁されている間、委員長職務代行をしたシャキル移住労組 首席副委員長は「労働組合次元で多くはできなかったが、委員長釈放のために 努力したし、多くの同志が連帯してくれた結果だ」とし「アノアル委員長の保 護解除要請に対し、政府の言い分を聞いた国家人権委員会は、今日アノアルが 自由になったことで自分たちの決定が誤っていたことを認めなければならない」 と批判した。

シャキル委員長職務代行は「時間はかかったが、政府が保護解除の必要を認め た点は真に幸運」と評し、「アノアル委員長が健康を回復し次第、共に闘争す る」と明らかにした。

アノアル委員長の「一時保護解除」は名目で、強制連行の過程で行われた人権 侵害に対する国家損害賠償請求訴訟の大法院判決終了時点までをその期間とし ている。この他にも、移住労働組合設立申告返戻に対する控訴審などいくつか の訴訟が進行中だ。

この日、アノアル委員長の釈放を歓迎するために民主労総ソウル本部、金属連 盟所属の労働者と労働社会団体活動家約20人が木洞出入国管理事務所前庭で歌 を歌い、シュプレヒコールをあげた。アノアル委員長はひとまず病院で治療を 受けた後、某所でしばらく休息を取る計画だ。

2006年04月26日11時14分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


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