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復讐血戦MBC...チェ・スンホPD『PD手帳』作家を全員解雇

放文振理事長、文化放送委に出席もせず...「放文振理事陣、連任を断言」

ソン・ジフン記者 2012.07.26 17:03

MBCの報復人事の議論はまだ続いている。MBCは7月25日、自社の代表的な時事告発 番組『PD手帳』の作家全員を解雇する意向を明らかにした。

当事者は分からないが外部からは分かる『不当解雇』

『PD手帳』製作責任者のペ・ヨンギュ チーム長は「『PD手帳』作家のアイテム 選別能力と訴求力に問題がある」と『PD手帳』作家の解雇理由を語った。キム・ ヒョンジョン時事制作局長は、作家の解雇理由として「雰囲気刷新」に言及した。

しかし労組と『PD手帳』製作現場の一線PDはペ チーム長のこうした発言は、 「『PD手帳』を一度も製作したことがない者が『PD手帳』のチーム長になった ことによる副作用」とし、ペ チーム長の主張に全面的に反論した。

実際に『PD手帳』のアイテム選定の最終責任は、担当PDとチーム長の役割で、 作家はアイテム選定を主導しない。キム局長の発言も「一線の記者とPDが現場 で行う取材製作行為とそれによる判断は尊重する」というキム局長の約束に 言及し「詭弁」だと強く批判した。

『PD手帳』作家と『MBC構成作家協議会』は26日午前、汝矣島の放送作家協会で 記者会見を行い、「MBCはPD手帳作家の解雇を即刻撤回しろ」と主張した。彼ら は「PD手帳作家の全員解雇は批判的アイテムの統制、ディレクター大量懲戒に 続く『PD手帳無力化』の決定版」とMBCの今回の解雇決定を強く批判した。

作家たちは「フリーランサー身分の作家は、チーム改編による移動や作家交替 を不可避なものと甘受してきた。その場合でもチーム長や担当ディレクターが 製作パートナーとして、同僚に対する礼儀で該当作家に少なくとも1か月か2か 月前に事情を説明して了解を求めるのが慣例」だが「今回の作家交替は当事者 が全く知らない間に奇襲的に行われた」と主張した。

今回の解雇の知らせはストライキ期間中に採用された『試用PD』が外部で作家 を探しているという知らせが他社の人を通して伝えられた。それまで『PD手帳』 の一線製作PDはもちろん、当事者の作家も解雇のことを聞いたことがなかった。

「キム・ジェチョルの好みに合う台本だけを書けということか」

PD手帳の作家たちは、短ければ4年、長ければ12年間『PD手帳』製作に参加して きた。彼らはこれまで『検事とスポンサー』、『キム・ジョンイク民間人査察』、 『4大河川水深6メートルの秘密』などの社会的反響を呼んだ番組の製作に参加した。

『PD手帳』の作家たちは、「4大河川、韓米FTA、韓進重工業問題といったアイ テムを絶えず提起するディレクターと作家に対し、局長とチーム長は『時期的 に鋭敏だ』、『視聴率が上がらない』、『つまらない』等の煩わしい弁解と 理由を上げて、いつも妨害した。『私たちの時代の正直な目撃者』の役割を 果たそうとするディレクターや作家たちと、何とかして政権批判的なアイテム を統制したいデスクの衝突と対立は、PD手帳の日常的な風景」と語った。

彼らは「PD手帳の作家に要求されるのは、聖域を認めない徹底した批判精神と、 いかなる弾圧にも真実を話せる良心と勇気であった」とし「報酬が高いわけで もなく、華麗な照明を受けもしないが、PD手帳の作家たちはこれまで調査報道 番組作家としての任務を黙黙と遂行してきた」とし、PD手帳が代表的な時事 告発番組に成長したのは作家の功労と努力があったと強調した。

[出処:チャムセサン資料写真]

彼らは今回の解雇は、長い間PD手帳を作ってきたチェ・スンホPDの解雇と主要 PDの辞令などに通じるという。放送作家たちは、今回の解雇の本当の理由は、 「(PD手帳)ディレクターの統制と抑圧だけでは足りず、作家の批判精神も抹殺 しようとしている」、「キム・ジェチョル社長の好みに合わせて構成して台本 を書く作家で空席を埋める胸算用」と主張した。

MBC構成作家協議会所属の会員は全員、PD手帳の作家全員の復帰を要求して集団 行動に突入する計画を明らかにした。MBC構成作家協議会をはじめ放送4社の作家 は今回の事件を『PD手帳』に象徴される言論の批判的な機能を抹殺する行為と 規定し、『PD手帳』の作家をボイコットすることを公式化すると伝えられている。

報復者、放文振理事が連任申請、MBC労組に赤信号?

今回の『PD手帳』作家陣の解雇だけでなく、ストライキが終了した後のMBCには 風が静まる日がない。業務復帰一日前の7月17日の夜、MBC社内イントラネット 掲示板に大規模な人事発令案が掲示された。

この人事は、アナウンサー局のアナウンサーを社会貢献室と未来戦略室、京仁 支社水原総局と仁川総局に発令した。そればかりか時事教養局のPDを京仁支社 製作事業部と新社屋建設局に発令するなど、ストライキ前の業務とは無関係な ところに強制転出させた。MBC労組の全面ストライキ特報によれば、ストライキ 後、元職に復帰できない組合員は54人にのぼる。懲戒された98人を合わせれば 150人もの組合員がストライキ以後、本来の業務に復帰できていない。

[出処:MBC労報(労組機関紙)全面ストライキ特報]

MBC労組は「キム・ジェチョルのあくどい報復は、組合員の業務復帰後に予想さ れる『公正放送争奪闘争』を抹殺し、政権偏向的で事実糊塗性の番組とニュース だけにするという意中を天下に示す暴挙」だと強く反発している。

7月25日と26日、国会では二日間、文化放送委全体会議が開かれる。その後、 27日には文化放送委所属の議員はロンドンオリンピック選手団を励ますために ロンドンに出国する。彼らが戻ってくると7月の臨時国会の会期が終わる。6か 月間の言論ストライキが、二日間の文化放送委の会議と業務報告で代えられる のだ。その上、放文振のキム・ジェウ理事長は25日の放通委業務報告席に出席 もしなかった。26日に予定された業務報告に出席をまた要求されていたが出席 はまだ未知数だ。25日の全体会議でシン・ギョンミン民主統合党議員は「キム・ ジェウ理事長が連任申請した放文振理事の連任が確定的だと話して回っている」 と語った。

現場での闘争で新しい放文振の構成とキム・ジェチョル社長の退陣、公正言論 争奪をすべて実現するというMBC労組の計画に赤信号が灯っている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-07-27 15:18:40 / Last modified on 2012-07-27 15:23:52 Copyright: Default

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