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映画振興委員会は非常識な映像メディアセンター事業者選定を取り消せ!

いかなる非合理な想像も李明博政権では現実になる。 李明博政権自体がブロックバスター怪奇恐怖映画だ。 今回、常識と理性を投げ捨て、怪奇になった主人公は、映画振興委員会 (委員長チョ・ヒムン、以下映振委)だ。 1月25日、映振委は2010年映像メディアセンター事業運営者公募審査結果を発表した。 今まで映像メディアセンターを運営してきた運営スタッフと関連の専門家で構成された (社)韓国映像メディアセンター教育協会は脱落し、 パブリックアクセスに関するいかなる活動も見せたことがない(社)市民映像文化機構が 選ばれた。既存のメディアセンター運営に関する適切な評価もなく、パブリック アクセスとメディア教育領域で大きな成果を残した既存の運営スタッフを排除して、 全く検証されていない機関に公共サービスである映像メディアセンターの運営を任せるのは、 誰が見ても非常識な決定だ。これは公共サービス機関としての映像メディアセンターの 役割を度外視してただ政権の好みの勢力に戦利品を分配しようとする政治的な 決定でしかない。われわれは映振委の今回の事業者選定の結果を糾弾し、 非常識な事業者選定を取り消して映像メディアセンターを正常化する諸般の措置を 取るよう要求する!

今まで映像メディアセンターを運営してきた運営スタッフを主軸とする (社)韓国映像メディアセンター教育協会の脱落について、われわれがいぶかしく思い 憤慨するのは、彼らが既得権を持っているからではない。これまで映像メディアセンターの 運営や活動方向に問題があったのであれば、もっとうまく運営できる組織に変えればいい。 しかし映像メディアセンター・メディアクトは、2002年5月9日の開館以来、 パブリックアクセス活性化のためのメディア教育、装備貸与、製作支援、政策生産など、 多様な領域で献身的な活動を続け、その成果も高く評価されてきた。その後できた 各地域のメディアセンターの模範的事例と認められてきたのは周知の事実だ。 また、映像メディアセンター・メディアクトが単に技術的次元の支援に留まらず、 市民のメディアの権利と、融合環境でのメディアの公共性のための政策生産について 誰よりも先導的な役割を果たしてきたという事実をわれわれの団体はよく知っている。 このような評価は一部の団体に限゛らず、その上昨年実施された監査院監査結果でも 映像メディアセンターが立派に運営されているという評価を受けた。

映振委の今回の決定が非常識だということは、公募の過程でもわかる。 去年11月に映振委は映像メディアセンター事業運営者公募を始め、 既存の映像メディアセンター運営に対する公正な評価作業を行なわなかった。 既存の映像メディアセンターの運営にどのような問題提起があったのか、 既存の運営スタッフのビジョンと運営能力にどのような問題があったのか、 それらの問題点がどのように改善されるべきかについての評価の中で、 新しい運営主体を選定するのが常識的であろう。しかし映振委は運営主体変更についての 適切な根拠を提示できずにいる。公正な評価もなく、現在まで立派な評価を受けてきた 運営主体を排除し、今年1月6日に発足し、「パブリックアクセス」に関してどのような ビジョンと能力を持っているのかが全く検証されていない団体を選定したことを、 誰が納得できるだろうか。KBS社長選任やMBC理事陣選任の時と同じように、 映振委の今回の公募の過程も事前に決められた手続きだったという疑いを振り切れない。

映像メディアセンターの設立は、政府の恩恵授与で作られたものではなく、 映像メディア運動の主導者がメディアの公共性について苦しい闘争の中で勝ち取った 成果物だ。李明博政権の下で韓国社会の民主主義が過去の独裁政権時期に回帰するように、 映振委の今回の決定で映像メディア運動の主導者と市民が蓄積してきた基盤が 崩れるのではないかと憂慮せざるをえない。

今からでも映振委は非常識な選定結果を取り消し、このすべての混乱に謝罪すべきだ。 また、公共サービス機関として、映像メディアセンターが本来の役割を果たせるように 正常化のための諸般の措置を取ることを要求する。主務部処の文化体育観光部も、 このような混乱の責任を負い、監督機関として適切な是正措置を下すよう要求する。

2010年1月27日
進歩ネットワークセンター


Created byStaff. Created on 2010-01-27 19:11:13 / Last modified on 2010-01-27 19:11:15 Copyright: Default

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