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独立映画? 「毒リツ映画!」

独立映画専用映画館インディスペース開館、開館映画祭21日まで

チョ・スビン記者 bination@jinbo.net / 2007年11月08日16時21分

10月29日、独立映画専用映画館インディスペースの開館を控えて開かれた記者 会見で、韓国独立映画協会のイム・チャンジェ理事長は「韓国独立映画の歴史 における新しい転機を作る道しるべになる新しい第一歩だ」とインディスペース 開館の意味を明らかにした。

イム・チャンジェ理事長はこの日の席で「完成ではなく開始」とし「開始」を 強調した。これからすべきことが多いという意味だ。当時記者会見で短時間内 で最大の利益をあげなければならない既存の配給方式では自活できない低予算 の独立映画のために、上映・配給環境の変化が切実だという悩みが共有された。

その変化の主導的な役割をはたす「独立映画専用映画館インディスペースの開 館がまさに今日(11月8日)だ。映画振興委員会が韓国独立映画協会に運営事業を 委託して運営される「独立映画専用映画館インディスペース」は、鍾路中央シネ マ3館に落ち着いた。

21日まで開館映画祭「毒リツ映画」進行

▲鍾路中央シネマ3館にある独立映画専用映画館インディスペース全景/イ・ジョンウォン記者

スタッフは、これからやるべきことが本当に多いというが、その言葉を証明で もするかのように開館初日からインディスペース内外で忙しそうに動いている。

元々祭りは忙しいもの。その忙しさに一役買うのがまさに独立映画専用映画館 開館と共に進められる開館映画祭「毒リツ映画」。11月8日から21日まで開か れる。

今回の開館映画祭「毒リツ映画」のプログラムは、独立映画の現在と今日、 未来をひと目で見ながら、今後インディスペースが指向する価値が何かを 読みとれる。

独立映画を横断する四つのキーワード

開館映画祭、「毒リツ映画」のプログラムセクションは大きく3つに分れる。 「独立映画を横断する四つのキーワード」、「独立映画、ing」そして 「独立映画と友人たち」だ。

韓国独立映画協会独立映画配給支援センター専用映画館プログラマーのキム・ ソヘ氏は、「セクション『独立映画を横断する四つのキーワード」は、独立映 画草創期から今まで、そして今後も有効な独立映画の話題はを考え、韓国独立 映画の歴史をマイノリティと政治、映画、観客という四つのかけ橋で振り返ろ うとする」と紹介した。

セクション「独立映画を横断する四つのキーワード」では、マイノリティとし て社会的関係網の中で、また観客との疎通を悩んできた独立映画の現在と過去 を振り返る契機になるものと見られる。

80年代後半の民主労組結成の過程を扱った「ストライキ前夜」は16mmプリント を復元してまた観客と会う。未登録移住労働者の記録「続く」、クィアーメロー 「冬栢花」では排除されてきた社会のマイノリティの視線を追う。

前のセクションが独立映画の歴史を貫いたとすれば「独立映画、ing」はそれこ そ「現在」を意味する。プログラマーのキム・ソヘ氏は「現在の韓国長編独立 映画の話題と新しい傾向、そして未来を調べる」と紹介した。

開館映画祭「毒リツ映画」の封切り作の「銀河解放戦線」がこのセクションに 含まれている。キム・ソヘ氏は「独立映画、ing」セクションの映画に対して 「観客には見慣れない映画になるだろう」と簡略に説明した。これまで見られ なかった実験的な映画で構成されるという言葉と解釈される。

キム・ガンホ監督の「軌道」とキム・ビョンウ監督の「WRITTEN」、イ・スンヨ ン監督の「ここよりどこかに」、封切り作のユン・ソンホ監督の「銀河解放戦線」 がこのセクションで観客と出会う。

最後のセクションの「独立映画と友人たち」は、社会運動との緊密な関係を持っ てきた独立映画だけの特徴がにじみ出るセクションだ。進歩ネットワークと文 化連帯などの社会運動との結合を通じて独立映画の観客を拡大する試みを見せ た。「左から見る知的財産権」と「閉じられた校門を開く」等が上映され、そ の他に韓国独立アニメーション協会とともに行う独立アニメーション上映会と、 ダイアゴナルフィルム・アーカイブがともに行う実験映画上映会も用意される。

キム・ドンウォン監督、ミディアクトのキム・ミョンジュン所長など1世代独立 映画製作者が大挙出演する「辺境から中心に」の上映の後には「10年、今日と 明日の独立映画」をテーマにオープントークが用意される予定だ。

また、独立映画! 新しく、独立映画!

最後にインディスペースとは、「外的に大きな成長を達成した韓国映画、配給 の不均衡と画一化された企画映画が氾濫する中で、韓国独立映画のアイデンティ ティを、毒を中和するためのもうひとつの毒だ」と開館映画祭「毒リツ映画」 とともに独立映画専用映画館の役割を紹介した。

インディスペースはまた、「なぜ独立映画専用映画館が必要なのかと問われれ ば、開館映画祭『毒リツ映画』の映画が答えを代行してくれるだろう」としな がら「独立映画が世の中と疎通して連帯をつなぐ窓口になる」と話す。

これら全ては独立映画専用映画館インディスペース、鍾路中央シネマ3館 で確認できる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-09 09:44:08 / Last modified on 2007-11-09 09:44:09 Copyright: Default

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