本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:孫鶴圭「FTA再協議が党論」...金振杓は妥協案に執着
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1321073632528St...
Status: published
View


孫鶴圭「FTA再協議が党論」...金振杓は妥協案に執着

「強盗されているのに、隣りが騒がしいから説教する?」

キム・ヨンウク記者 2011.11.11 12:40

孫鶴圭、「韓米FTA再再協議、19代での処理が党論」

11月10日、民主党の金振杓(キム・ジンピョ)院内代表による東亜日報の報道で、 党内で混乱が発生したことをめぐり、民主党の孫鶴圭(ソン・ハッキュ)代表を 含むほとんどの民主党指導部が『韓米FTA再協議後19代国会処理』が党論である ことを再確認した。特に11日、民主党の拡大幹部会議で孫鶴圭代表はこうした 民主党の党論について、党代表としての意志ははっきりしていると強調し、 民主党支持者の意見も強調して、党論を変えようとする議員に対し、党論に 従うよう要請した。

だが金振杓(キム・ジンピョ)院内代表は、「韓国の経済主権と司法主権を侵害 する毒素条項であるISDを廃棄するために、李明博政権が米国との再協議の約束 を受けてくるよう繰り返し要求する」とし、党論と別に相変らず「再協議約束」 を強調した。金振杓院内代表の再協議の約束の要求に対し、落選運動宣言まで 出てきたが、相変らず彼の主張を貫徹させたいという意図を隠さない。

金振杓院内代表は「東亜日報の報道の意図は、交渉で問題の解決を主張する人々 と、そうではない人々の間での見解の違いも、すべて党と国益のための忠実な 気持ちによるものだと説明するものだったが、本意と違い党に迷惑をかけて申 し訳ない」、「だがこうであるほど『逢山開道 遇水架橋』という言葉がある。 山に突き当たれば道をつけ、水に突き当たれば橋をかける気持ちで、何が真に 国益のための道で、何が民主党のための道なのかを見つけ、最後まで最善を尽 くす」とし、党論と異なる妥協方案に執着する姿勢を見せた。

しかし孫鶴圭代表の立場は強硬だった。孫鶴圭代表は「民主党が一糸不乱な姿 を見せられなかったのは申し訳ない。ただ、民主党指導部の意と党論は変わら ない」とし「ISD廃棄と共に、まず被害対策を含む10+2再再協議というわれわれの 原則は変わらない」と釘を刺した。

孫鶴圭代表は「今、韓米FTAは米国の一方的な再協議で両国間の利益の均衡がこ われており、主権を侵害するFTA」とし「再再協議まで長い時間がかかっても、 大韓民国の利益のための道、国益と主権守護のための道ならば、民主党は少し 遅くなっても回り道を選択する。FTAで成金になった国がないように、FTAを せずに滅んだ国もない」と強調した。

続いて「もう一度話すが、李明博政権のFTAは19代国会で処理するべきだ。問題 の本質は体当たりではない」とし「韓米FTAは誤った歴史に導きかねない重大な 国家的事案」と説明した。

ソン代表は「民主党支持者の3分の2が韓米FTAに反対しており、私たちが追求す る民主進歩陣営の全体から見れば、それこそほとんどが韓米FTAに反対している」 とし「党の代表としての私の意志ははっきりしている。民主党の党論、民主党 の支持者、そして民主進歩有権者の意に従う。議員の皆さんが従うことを要請 する」と述べた。

鄭東泳「単一隊伍を傷つけるいかなる行動も民主党自身の戦力を弱める」

鄭東泳、イ・イニョン、チョ・べスク最高委員も再協議後に批准という党論を 強調した。鄭東泳最高委員は、「韓米FTAが没歴史的で、歴史を逆転しようとす るもので、ISDを守るべき価値だと妄言を吐くような政権に対して、単一隊伍を 傷つけるいかなる行動も私たち自身の戦力を弱める」と妥協論を批判して、 「今、ハンナラ党は虎視耽々強行処理の隙を見ているのだから、隙を見せては いけない」と強調した。

鄭東泳議員は「われわれの党論は変わっていない。ISDを核心とする核心毒素 10種項目を取り除けというのが党論」とし「党論はまだ今日現在、生きている。 明白に唯一の党論で、取り除くための再協議をしろということ」と釘を刺した。

イ・イニョン最高委員も「FTAについて、わが党にはさまざまな見解があるが、 党論は一つだということをはっきりさせるべきだ」とし「ISDを核心条項とする 韓米FTAの再再協議がなければ、民主党は韓米FTAを国会で通過させられない という点を繰り返し確認する」と明らかにした。

チョ・べスク最高委員も「韓米FTAが批准されれば、大韓民国の将来が心配だ。 この内容を知った以上、国民の代表である国会議員として同意できない。通過 を何とかして防がなければならない」とし「国民は国会の体当たりを嫌がるが、 この問題は違う」と強調した。続いて「韓米FTAは党利党略の問題ではなく国家 の展望と、私たちすべての運命がかかった問題」とし「家にあるものをすべて 奪い取られているのに、近所の人に迷惑をかけるからと、静かに言って聞かせ、 採決しようといえるのか。不当性を伝え、私たちのものを守るために命がけで 防がなければならない」と要求した。

一方、10日の午後、民主党のカン・ボンギュン、キム・ソンゴン、バン・サン チョン、シン・ナッキュン議員は、ハンナラ党のチュ・グァンドク、ヒョン・ ギファン、ファン・ヨンチョル、ホン・ジョンウク議員と共に、民主党とハン ナラ党にFTA妥協案を党論にすることを要求し、党論を修正するために議員を集 めると明らかにした。

8人の議員は、民主党に「韓米両国政府が韓米FTA発効と同時にISD維持の有無と 制度改善の協議を始めると約束すれば、韓米FTA批准同意案を物理的に阻止しな い」ことを党論にしろと要求した。

またハンナラ党には「民主党がこのような内容を党論に採択すれば、韓米両国 の政府が上記の再協議を約束するまで韓米FTA批准同意案を一方処理しない」と いう党論を要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-11-12 13:53:52 / Last modified on 2011-11-12 13:54:10 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について