本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:「不当な低運賃・燃料価格補助金差し押さえに鉢巻きを巻いて焚身」
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 20050910kir2
Status: published
View


「不当な低運賃・燃料価格補助金差し押さえに鉢巻きを巻いて焚身」

[2信]金ドンユン組合員、全身に2度から3度の火傷、肺と気管支に火気を吸入

ムンヒョング記者

[2信]「不当な低運賃・燃料価格補助金差し押さえに鉢巻きを巻いて焚身」

全身に2度から3度の火傷、肺と気管支に火気を吸入

10日午前、闘争チョッキを着て鉢巻きを巻き、焚身した金ドンユン貨物連帯の 釜山支部組合員は、東亜大病院で応急治療を受けたが全身に2〜3度の火傷、肺 と気管支に火気を吸入して危篤状態だ。金氏はまもなく火傷専門病院に移送さ れるものと見られる。

金ドンユン組合員/貨物統合労組準備委員会

貨物連帯で、熱情的な組合員・組織担当者として活動した金氏は、持込車主と 呼ばれる貨物運送特殊雇用労働者の劣悪な現実に怒りを燃やしてきた。最近は 釜山市が税金滞納を理由に貨物労働者の燃料代の補助金まで差し押さえたこと で、焚身したと発表されている。

金ドンユン組合員が焚身する前のこの日の午前9時30分頃、彼と最後に通話し た貨物連帯釜山支部のキムビョンス事務次長は「金ドンユン組合員が『燃料代 補助金の払い戻し分まで税務署に差し押さえられ、生活が厳しくて生きていら れない』と話し、『事務次長と支部長はシンソン台埠頭の前にすぐにこい』と 話した」と伝えた。

燃料代補助金の払い戻しは、貨物連帯が2003年と2004年のエネルギー税制改編 案闘争で政府と合意したもので、軽油1リッター当り152ウォンの特別消費税を 貨物労働者に払い戻してきた。しかし釜山市は9月の初めに補助金を支給しな がら、過怠金などが未納になっている人には補助金まで差し押さえた。

一部の報道では、金組合員が「燃料代がとても上がって大変で生きられないと 言って焚身した」と報道しているが、実際にトラック運転手は燃料代の値上げ にもかかわらず、10年前に比べて、むしろ12〜3%ほど低下した運賃しか受け取 れずに生活に苦しんでいて、金ドンユン組合員も税金の滞納額が1200万ウォン ほどに達するという。

全国運送荷役労働組合と貨物連帯による貨物運輸統合労組準備委員会(以下、 貨物統準委)は声明で「金ドンユン組合員は最近、過怠金の未納などを理由に、 当然支給されなければならない燃料代の補助金まで差し押さえられるという現 実に憤慨し、焚身を企てた」と明らかにした。

続いて貨物統準委は「トラック運送特殊雇用労働者(持込車主)は、慢性的な低 運賃、直接費の負担に苦しみ、使用者に対抗する法的対応策もまったくない」 とし「金ドンユン組合員の悲劇は今日、ほとんどのトラック労働者が直面する 現実」と明らかにした。

金氏の焚身をめぐり、貨物統準委は11月に予定された対政府総力闘争を操り上 げる予定だ。貨物統準委は7日に中央委員会を開催し「2005対政府要求貫徹の ための闘争本部」に組織を転換し、△労働基本権争奪△制度改善△燃料価格 引き下げを目標に、11月に強力な闘争を展開することに決めていた。

[1信]釜山貨物連帯金ドンユン組合員、10日午前焚身・重態

故リュギヒョク現代自動車非正規職労組組合員が自決してわずか一週間もたた ないうちに、また1人の非正規職労働者が焚身する事件が発生した。

10日午前10時頃、貨物連帯釜山支部海雲台支会の金ドンユン(48才)組合員が、 釜山のシンソン台埠頭で焚身し、救急隊員により東亜大病院に後送されたが、 重態に陥っている。東亜大病院にいる貨物統合労組のユンサンホ組織室長は 「まだ病院の診断はないが、金ドンユン組合員は全身に火傷した状態」と伝え た。

焚身前、金ドンユン組合員は支部事務室に電話をかけて「とうてい生きられな い。死ぬ」と話し、この知らせを聞いた労組幹部が急いで現場に駆け付けたが、 金氏はすでに火をつけた状態だったと貨物連帯側は明らかにした。

現在、東亜大病院には20余人の貨物連帯幹部をはじめ、民主労総、民主労働党 の関係者が続々と集まっており、事件の経緯の把握をはじめた。

2005年09月10日12時27分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2005-09-10 21:25:14 / Last modified on 2005-09-10 21:25:47 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について