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News Item 20051020kir1
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キリュン電子で50余日の座り込みをした組合員全員を連行

南部署、ノウォン署に分散収容、 12時に糾弾集会を予定

イコンマム記者 iliberty@jinbo.net

キリュン電子工場内で警察に囲まれ連行される組合員

「われわれは必ず正規職に戻る」動画(Windows Media)

17日の午前6時頃、50余日間、現場で座り込みしていた15人のキリュン電子組 合員全員が警察に連行された。また、救社隊の暴力で病院の治療を受けた組合 員1人もキリュン電子公権力侵奪のしらせを聞いてキリュン電子に戻り、公権 力の進入を防ごうとしたが連行された。

公権力の進入が予想されて、前日の夜からキリュン電子前を守っていた組合員 と連帯単位活動家50余人が、正門でスクラムを組み「暴力警察は退け」と大声 を出しながら、全身で警察の進入を防ごうとしたが、公権力投入が進められた 午前6時から約15分で、工場内で闘争を繰り広げた組合員は全員連行された。

連行された組合員はパトカーの中で「同志!われわれは必ず戻る。最後まで闘い、非正規職を撤廃する」と叫んだ

連行の過程で、警察は正門を守っていた連帯単位活動家と組合員を暴力で鎮圧 し、この過程で多くの人々が負傷した。キリュン電子公権力進入で連行された 組合員は16人で、現在南部警察署に6人、蘆原警察署に10人が分散収容されて いる。

こうして進められたキリュン電子の公権力侵奪に対し、現場にいたソウル南部 地域共同対策委員会のパクキョンソン執行委員長は「明日、金属首都圏集中集 会が予定されているなど、使用側の負担がますます高くなっていたようだ。ま た、キリュン電子経営陣が労働事務所に不法派遣改善計画書を提出したが、こ れが今の不法派遣を改善できないという結論で、これに対して経営陣は責任を 問われる状況だった」と公権力進入の状況を説明した。

キリュン電子の前では12時に、キリュン電子公権力侵奪を糾弾する抗議集会が 開かれる予定だ。

工場外で組合員と連帯単位活動家が警察の進入を防ぐためにスクラムを組んで抵抗した。

警察は警察の進入に抵抗した人々に無差別暴力を行った。

工場外で闘争した組合員インタビュー

「とてもくやしいです。われわれは不法派遣の被害者です」

呉ソンスク、崔ウンミ組合員

工場内で闘った組合員が捕まる姿を見ながら残念がった工場外の組合員に会っ た。

キリュン電子で契約職として働いく呉ソンスク組合員は「われわれには、ただ 一銭でも多く稼いで、子供たちに教えて食べさせようとした罪しかない」と涙 を流した。彼女は「胸が張り裂けそうになって気が焦る。われわれは無知で、 ものを知らないが、望みはメールで解雇させず、不安なく働くことでしかない。 われわれはあまりにも荷が重かったので、工場で声を出したのに、なぜ私たち を捕まえて行くのか」とし、「50歳にもなって、こんな争いをして、世の中は 何なのかを勉強しているようだ。資本が何で、労働者は何なのか...」と怒っ た。続いて「警察が捕まえて行き、とても怖い。後にいたのが恥ずかしい」と、 捕まった同志がはやく釈放されることを見送った。

また崔ウンミ組合員は「とてもくやしい。本当に間違っているのは、不法派遣 を犯した経営者たちなのに、なぜ被害者の私たちだけが捕まるのか。理解でき ない」とし、「韓国の国民の中で、労働者が多いのか資本家が多いのか。韓国 の国民のほとんどは労働者なのに、政府はなぜ私たちを守ってくれず、少数の 資本家だけを守るのか」と訴え、「正規職を勝ち取る日まで、最後まで闘争す る」と話した。

2005年10月17日9時03分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2005-10-21 07:12:46 / Last modified on 2005-10-21 07:13:27 Copyright: Default

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