GM大宇労働者たちに近づいた2種類の試練

正規職は労組不信任、 非正規職は下請け廃業

GM大宇昌原工場内の二労働組合が9月30日、同時に大きな試練に直面した。 正規職労組の大宇自動車労組昌原支部(昌原支部)は、執行部信任投票の結果、 不信任と無効が2/3近い66%を記録して、指導力は大きな傷を負った。 非正規職労組の金属労組GM大宇昌原工場非正規職支会(昌原非正規職支会)は 下請け業者の(株)デサンが廃業したため所属組合員72人が突然資格を失い、 組織の主力を失ったことで労組の存立さえ脅かされる境遇に置かれた。

あいにく二事件はすべて非正規職問題が触発した。昌原支部の信任投票はこれ まで執行部が力を注いできた不法派遣正規職化闘争の方式が正規職組合員たち の感情を反映しないという数人の代議員の提起で始まり、結果的に正規職組合 員の感情を赤裸々に確認する契機になった。昌原非正規職支会が受けた(株)デ サンの廃業は、不法派遣判定を正規職化ではない真性請負で解決しようとする 会社の初めての作品で、今後しのびよる支援部処と生産ライン請負化の予告篇だ。

他にあるとすれば、昌原支部は組合員から敬遠され、昌原非正規職支会は会社 から捨てられたということだ。この事態の中で最も大きな成果を上げたのは会 社だ。請負化推進の障害だった二つの労組がすべて困難に直面したためだ。

GM大宇昌原工場の非正規職闘争は、昌原支部が昌原非正規職支会発足の牽引車 役を果たし、不法派遣全員正規職化という原則を握り締めて会社と非妥協的に 闘ったという点で、労働界の関心と期待を集めたのは事実だ。しかしこの過程 で、正規職組合員の不満は蓄積していった。

「昌原支部は非正規職労組なのか」という不満は、現場ではかなり以前から流 れていた。すでに9月初めにある執行幹部は「この執行部が任期を満了できる かわからない」という言葉で今日を予想することもした。非正規職の正規職化 を見る正規職労働者の内心について、ある組合員は「最初は私の雇用を奪われ、 次に非正規職の困難を自分がやらなければならず、三つ目に会社の費用が上昇 して、私の賃金が削られる」と整理した。

こうした中で9月末に開かれた執行部と代議員の懇談会では、一部の代議員が 「会社の請負化計画を認めて実利を取りまとめなければならない」という意見 を出した。結局、信任投票の前に過半数を越える代議員が、執行部の非正規職 事業を糾弾する声明を発表した。

昌原支部のパクテヨプ政策室長は「表面的には非正規職闘争に同意するが、中 には別の計算をする正規職組合員の感情を掌握できなくなっている現代車、 起亜車、大宇自動車などすべての非正規職闘争事業場で100%失敗している」 とし、「正規職が闘争の主体になれる方法を本当に深刻に考えなければ ならない時」と話した。

「34%の正規職組合員が非正規職闘争を支持している。彼らを信じて戦わなけ ればならない」。地域対策委員長のムン・ソンヒョン民主労働党慶南道党代表 が30日の集会で語った言葉が、現在のGM大宇昌原工場から出される最も 希望的な表現だ。

イ・テホ記者ho＠labortoday.co.kr

2005-10-03午後7:37:45入力(c)毎日労働ニュース

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)