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非正規法労使政討論会の結論は強制連行

非正規職労働者が「李相洙長官面談」を要求、全員強制連行

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年10月11日18時30分

非正規職雇用改善の結論は強制連行?

労使政委員会と労働部が非正規法施行100日を評価するとして、韓国労総、韓国 経済人総連と共に今日(10月11日) 『非正規職雇用改善のための労使政大討論会』 を開いたが、開始から1時間ほどで中断した。

▲非正規職労働者たちは「非正規職労働者の声を聞け」と叫んだ。/イ・ジョンウォン記者

労使政大討論会は非正規職労働者41人の強制連行で終わった。非正規法を評価 するための労使政討論会で、非正規法を適用される非正規職労働者たちが全員 追い出されるという皮肉な状況が行われたのだ。ある労使政委員会関係者は、 「なぜ他人の祭りにきてこんなことをするのか」と話し、非正規職労働者の強 い抗議を聞かなければならなかった。

連行された労働者は、現在中浪、瑞草、蘆原、城東、鍾岩警察署に各々分離収 容されている。理由は、討論会という『業務を妨害』したこと。連行された非 正規職労働者は、「どこに行っても労働部長官に会えない」とし「非正規法を 討論するのに、当事者が声をあげるのがなぜ業務妨害か」と強く抗議した。

連行された労働者たちは、現在100日以上のストライキでも解決の兆しが見えな いイーランド-ニューコア非正規職労働者とコスコム非正規職労働者、労働委員 会と検察の両方が不法派遣を認めたのに3年以上解決できないキリュン電子非正 規職労働者たちだ。

▲労働部の李相洙長官が討論会場に入る。討論会場入口では人権団体活動家がピケデモを進行していた。/イ・ジョンウォン記者

李相洙長官、裏口のない部屋に閉じ込もる...「方法は穏当でない」と大声

こうした状況は、労働部の李相洙長官があいさつのために演壇に立ったときに 発生した。討論会に参加した非正規職労働者は、李相洙長官が出てくると「非 正規法のために解雇された」とくやしさを訴えるために李相洙長官を囲んだ。 これに李相洙長官は「こうした方法は穏当ではない」と叫び、急いでその場を 抜け出そうとしたが、非正規職労働者たちに遮られた。これに李相洙長官は、 抗議する労働者を避けて舞台の後にある部屋に入った。非正規職労働者たちは、 李相洙長官が入った部屋に向かって「面談してくれ」、「机に座って、どうし て非正規職労働者の人生がわかるか! 直接対話に出ろ」、「非正規職問題解決 しろ」、「非正規法は改善ではない、廃棄しろ」と大声を出し始めた。

▲李相洙長官があいさつを始めると、非正規職労働者たちは「非正規法で解雇された」とピケデモを始めた。/イ・ジョンウォン記者

▲イ・ジョンウォン記者

結局、出口がない部屋に入った李相洙長官は、その部屋に閉じ込められること になったのだ。これに非正規職労働者たちは「正確な面談日を決めてくれ」と 要求し、連座デモを繰り広げた。李相洙長官が部屋に入って10分ほどが流れ、 討論会場に警察が投入された。閉じ込められた李相洙長官を救い出すためだった。

▲李相洙長官を見た非正規職労働者の強い抗議が始まり、李相洙長官は急いで討論会場から出ようとした。/イ・ジョンウォン記者

討論会場に投入された2中隊の警察が連座デモをしていた労働者を一方に強制的 に追い込んで通路を作り、李相洙長官は討論会場から出ることができた。部屋 から出た李相洙長官は記者の質問に「非正規法の問題を解決するためにこうし た場を作ったのに、こんな状況になってとても失望している」と話し、非正規 職労働者の面談要請には「私は面談要請に面談をしないとは言っていない」と 答えた。

▲警察が非正規職労働者を片側に追い込み李相洙長官は討論会場から出た。面談をするのかという記者の質問に「私は面談要請に面談をしないとは言っていない」と李相洙長官は答えた。/イ・ジョンウォン記者

李相洙長官が討論会場から出た後、警察は抗議する非正規職労働者を強制的に 連行し始めた。結局30分ほどで労働者たちは全員連行された。

▲連行されるキム・ソヨン キリュン電子分会長/イ・ジョンウォン記者

▲イ・ジョンウォン記者

正面から衝突する非正規法施行の二つの目的

一方、李相洙長官はあいさつで「この法は、基本的に多くの限界を持つので、 労働者も使用者も不満を持つほかはない」とし「今100日が過ぎたので経験を根 拠に労使政合意により結論を出す時期になった」と話した。

非正規法をながめる労使の認識差異もあいさつで明確にあらわれた。

民主労総の李錫行委員長は「民主労総は非正規法再改正を要求している」とし 「非正規法は非正規職を減らせず、差別も是正できない」と評価したが、キム・ ヨンベ経済人総連副会長は「非正規法は非正規法の大きな価値である労働柔軟 性の強化をむしろ後退させている」とし「差別是正に対する企業の負担を考慮 しなければならない。労働柔軟化をさらに強化する政策が考慮されなければな らない」と評価した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-10-13 16:38:29 / Last modified on 2007-10-13 16:38:32 Copyright: Default

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