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学習誌教師集会、一回に一人当り百万ウォン?

「学習誌教師は労働者ではない」団体行動禁止法院判決

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2007年08月31日18時04分

不当解雇に抗議して座り込みを続けてきた学習誌教師に対し、裁判所が団体行 動と集会を禁止する仮処分決定を下したことで論議になっている。

8月21日、ソウル西部地方法院は、(株)ハンソル教育が「名誉権、業務遂行権 を侵害された」として全国学習誌産業労働組合組合員14人と、上級団体である 全国民間サービス産業労働組合連盟の2人に対する団体行動禁止仮処分申請を 受け入れた。

西部地方裁判所は判決文で「不当解雇撤回を要求して学習誌労組が開いた集会・ デモは、学習誌教師は労働者と見なすことができないという大法院の判例によ り、労働組合および労働関係調整法で保障される争議行為とは言えない」とし、 「会社から100メートル以内の場所での集会を禁止する。これに違反した場合、 1回につきそれぞれ百万ウォンを会社に支払え」と判決した。

▲学習誌労組は2月に組合員不当解雇に関して(株)ハンソル教育前で6か月の宣伝戦をしてきた。[出処:全国学習誌産業労働組合]

学習誌労組は2月(株)、ハンソル教育教師のキム・ジンチャン氏が契約満了日 の4日前に口頭通報で解雇されたことは「不当解雇」と主張し、会社の前で約 6か月間、車両座り込みを続けてきた。会社側は解雇の理由でとして「業務態 度不良」、「実績不振」等を上げたが、労組は「キム・ジンチャン教師が手数 料に関する問題を会社に提起し、労働組合代議員に立候補したことなどが報復 性解約の原因になった」という疑惑を提起している。

8月23日には「不当解雇と不当労働行為を救済しろ」というキム・ジンチャン 氏の申請をソウル地方労働委員会が却下している。キム・ジンチャン氏は、 「大韓民国の裁判所が無力な労働者の肩を持ったことがあるだろうか」とし、 団体行動禁止の仮処分について「とにかく再審を請求する計画で、不服従抵抗 などの他の闘争も考えている」と話した。地労委の不当解雇救済却下について も中央労働委員会再審請求を準備している。

「特殊雇用労働者を保護しようと言っていたのに...」

今回の判決に関して学習誌労組は声明書を発表し、「学習誌教師の労働基本権 と最小限の権利表現の自由も握りつぶしたソウル西部地方法院を糾弾する」、 「現職大統領の公約事項であり、特殊雇用労働者を保護する法案が国会で議論 されている状況で、学習誌教師の労働者性の否定を既定事実化する今回の判決 は、時代錯誤の保守的判決」と批判した。

また「ハンソル本社前の車両座り込みは朝昼晩の宣伝で進められて、業務時間 に何も支障がなく、業務妨害についての根拠資料も提出されていない」とし、 「私的な権利の保護と個人の名誉毀損に対する最低限の措置ではない労働組合 活動の妨害と弾圧であることは明らかだ」と抗弁した。

これに対して民主労総も「ソウル西部地方法院による非常識で不当な集会禁止 などの仮処分判決は認められない。これは特殊雇用労働者に対する弾圧であり、 一方的な使用者への肩入れであることは明らか」とし、仮処分決定の即刻撤回 を要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


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