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清州大清掃外注労働者闘争激化

雇用継承および清掃業者分割撤回など要求して学校本館で座り込み中

ユ・ジョンボム現場記者/ 2007年06月22日15時30分

公共サービス労組西経支部清州大分会(分会長カン・スブン)の仲間が外注業者 選定時の雇用継承保障および外注業者3社への分割に反対し、6月19日に 清州大総長室前の廊下での座り込みに突入した。

清州大は6月30日の清掃外注委託業者選定を控えて施設管理の仲間たちによる 切迫した雇用継承の要求を徹底的に無視してきた。また雇用継承を要求する組 合員に対し、教授と学生、職員を動員して暴力を振るい、傷害を負わせるばか りか、民主労働党の正当な政治活動を全て妨害するなど、無理な弾圧を続けて きた。また自分たちの暴力には一言半句もなく業務妨害を口にし、民主労総と 公共サービス労組、分会の幹部を告発するなど、居直りを続けている。

しかも清州大は、労働組合を破壊するために清掃業者を現在の1会社から3 社 に分割することを請負契約書に明記するなどの不当労働行為まで行っている。 また、請負契約書には外注業者が職員を採用する時「思想が健全な者」を清掃 員に採用するように明示するなど、旧時代的発想で自ら元請の地位を利用した 横暴を行っている。

学校側、雇用継承の明示を拒否、外注業者分割の目的は労組破壊

それにもかかわらず、労働組合は対話で問題を解決するために、あらゆる努力 を払った。6月19日、大学労組清州大支部で学校側と本部、公共サービス労組 忠北本部が会い、交渉を行った。この席で労働組合は毎年繰り返される消耗的 な論争と組合員の不安を解消するために、請負契約書に「勤労条件の低下のな い雇用継承」を示すこと、現在進められている「3業者への分割を中断」する ことを要求した。

これに対して清州大事務局長は「ソウルの業者が管理できず、地域業者を選ぶ 方案で、分割すれば効率的に管理」ができると答えたが、直後の発言では「昨 年、一昨年と騒々しくてならない。学習権を侵害した。これ以上傍観していら れない。業者を分割するほかはない」と業者分割の目的が労組瓦解であること を自ら認めた。騒々しくなる基本的な責任は毎年雇用継承の保障がない請負契 約のためだが、逆に責任を労働組合に転嫁した。

労働組合、雇用継承と清掃業者分割撤回を要求して座り込みに突入

このように清州大の明白な意図が確認され、労働組合は最高決定権者の清州大 総長との面談を要請して、総長室前の廊下に座り込んだ。

6時30分頃。退勤時間が過ぎたのか一部の職員が集まり、総長室のドアが開い て職員の保護の中で退勤を押し切った。組合員たちは頼むから自分たちの困難 を聞いてくれと訴えて道をふさぎ、一部の職員と衝突した。怒った組合員たち は涙で総長が自分たちの事情を聞き入れるよう切実に要請したが、総長は「事 務局長にすべての権限を委任した」と言って回避するだけだった。あまりにも くやしく分会長がけいれんを起こして倒れ、組合員たちの嗚咽の中、救急車で 運ばれていった。

こうした対峙状況で公共サービス忠北本部長はこれ以上の衝突は無用と判断し、 総長に事務局長に権限を委任したことを今一度確認して、直ちにまた交渉を進 めることを約束した後、総長の道を開いた。しかし以後の交渉も学校側事務局 長はオウムのように「どうにもならない」と繰り返すばかりで、交渉は決裂し た。組合員たちは絶対にこの場を動くことができないとし、総長が「勤労条件 の低下のない雇用継承、業者分割撤回」を争奪するまで座り込みをすることを 決意した。

清掃外注入札参加業者がなく流札-〉学校側、再入札公告

清州大側は入札締め切り日の6月21日に外注入札に応じた業者がなかったため、 ホームページに再入札の公告を掲示した。例年は4月中旬から5月中旬に入札公 告をしていたが、今年は6月12日に公告を出した。業者側の立場としても非常 に日程が厳しいことに加え、学校側が何度も請負契約事項を変更したために入 札がさらに難しくなったのが事実だ。また3区域に清掃区域を分けるなど、無 理な入札計画に競争を誘導する最低価入札方式で、しかも収益が保障されない。

これに対して民主労総忠北地域本部は論評を通して、今からでも清州大は清掃 外注業者の選定方式を過去のように1業者が専担する方式に変更しろと主張した。

市民社会団体など連帯闘争拡散

一方、民主労総忠北本部は6月20日、ストライキ闘争中のチョン食品労組、建 設労組タワークレーン清州分会など約400人が集まった中で連帯集会を開催し、 6月28日にも集中集会を開催する予定だ。

また、忠北教育連帯、忠北女性民友会女性労働センター、清州大民主同窓会、 清州大教授会など地域の団体が持続的に記者会見を行って声明を発表して事態 の解決を要求している。地域の単位労働組合や、オチャンで無期限野宿座り込 みをしている金属労組ハイテクRCDコリア支会をはじめ、市民社会団体の座込 み場支持訪問も連日続いている。

6月30日の外注業者契約満了を前にして、清州大側が立場を変えて労働組合の 要求を受け入れるのか、帰趨が注目される。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-06-24 06:08:27 / Last modified on 2007-06-24 06:08:29 Copyright: Default

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