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政府の対策に当事者は「ばらまき、見せ掛けだけの政策」と批判

10日、 公共部門非正規職労組代表者が記者会見を開催

イコンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2006年08月10日17時44分

8日に政府と与党が出した公共部門非正規職総合対策に対し、当事者である公 共部門の非正規職労働者たちは「ばらまき、見せ掛けだけの対策」とし、「当 事者の声も聞かない対策をどうしてそのまま信じられるか」と指摘した。

10日、公共部門の非正規職労働組合の代表者は政府総合庁舎前で記者会見を行っ た。この日の記者会見にはKTX乗務支部、学校非正規職労組、全国一生教育労組、 芸術労組などの公共部門非正規職労組代表者と組合員が参加した。

イジョンウォン記者

記者会見の参加者は「無期契約勤労と称するものは、事実上正規職化を実施す るということでなく、別途の職制を新設して差別是正措置を一部で施行すると いう意味ではないのか」とし「その上、どんな職種のどんな労働者をどれだけ 無期契約勤労に転換するのかについても『部署別協議』という内容で上手く逃 げてしまった」と今回の対策の内容を批判した。

「献立塩辛ければ核心で食べ物作れば非核心か“

また政府の対策で‘常時-臨時’、‘核心-非核心’を分けて、外注化を許したことに対して“これはそれこそ‘耳に歩けばイヤリング、鼻に歩けば鼻かけ’式で臨時業務および周辺業務を望むまま規定して、非正規職を思いきり使うという意図ではないのか”と指摘した。

金ギョンスク学校非正規職労組委員長は“政府が話す臨時、非核心の基準は何か?献立を組めば核心で食べ物を作れば非核心なのか。われわれはすべて核心的業務に従事している労働者だ”と基準の曖昧さを指摘して、“われわれはすでに10年、15年の間契約書使わなくて無期契約で働く勤労者だ。政府の対策は何が変わったのか”と声を高めた。

イジョンウォン記者

公共機関、政府の対策を口実に約束履行も先送り

政府の今回の公共部門非正規職総合対策により、使用側が労組と合意した事項 の実行を延期するなど、労働界の憂慮が現実になっている。民主労総は「むし ろ一部の職種の雇用安定を口実として、政府が2004年に行ったような他の業務 への構造調整、整理解雇などの後続措置が繰り返されるべきではない」と憂慮 を表明した。

全国一生教育労組では、使用側が「政府の非正規対策が出るまで、私たちにで きることはない。政府の対策案が出れば、その時に考えよう」と、政府の対策 を口実に交渉を回避した。イムセビョン全国一生教育労組委員長は「4月に公 共部門の非正規職対策が公論化された後、企画予算処の予算執行の承認が遅れ たことにより、使用側と労組との段階的正規職化の約束を守っていない」とし、 「公共部門の非正規職対策は、すでに締結されている労使間の約束も履行しな い名分として作用した」と明らかにした。

これについて記者会見の参加者たちは「公共部門の非正規職問題を実質的に解 決するには、各部署および公社などの各組織が非正規職労組ときちんと交渉し なければならない」と指摘した。KTX乗務支部では、ストライキから160日が過 ぎたが、使用側の鉄道公社とまともに話ができない状況だ。

公共部門非正規職労組の代表者たちは、この日の記者会見の後、△非正規職使 用理由の厳格な制限、△間接雇用非正規労働者の元請使用者性の認定、△不法 派遣の正規職化を要求し、共同闘争に立つことを明らかにした。

イジョンウォン記者

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-08-16 22:26:47 / Last modified on 2006-08-16 22:26:47 Copyright: Default

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