ソウル市、代理運転労働者の労組設立を差し戻し

ソウル地域代理運転労働組合、 「労働者なのは明らかなのにとんでもない決定」

イコンマム記者 iliberty＠jinbo.net

ソウル市、「代理運転の労働者性の認定は難しい」

ソウル市庁は、昨年11月20日に創立総会を開いて労組を設立した『ソウル地域 代理運転労働組合』の労働組合設立申告を差し戻し、論議になっている。代理 運転労働者たちの労働組合は、釜山を始め大邱、仁川地域で結成されて、労働 組合設立終了証が発給されている。ソウル市は代理運転労働者の労組認定を差 し戻したことで、他の広域市とも異なる決定を下した。

ソウル市は、ソウル地域代理運転労働組合が設立申告過程で提出した労働者性 の証明資料について2回にわたり補正を求め、ソウル地域代理運転労働組合は 補正して提出した。しかしソウル市は2か月以上理由もなく労組設立申告終了 証の交付を引き延ばし「代理運転手の勤労者性は認めにくい」という論理で 公文書一枚で設立申告を返戻した。

「代理運転労働者は、会社との従属関係が明確な労働者」

ソウル地域代理運転労働組合のイジェウォン委員長は「代理運転手は代理運転 保険のために会社が保険会社と結んだ保険契約の被保険者として保険契約を結 ばなければならず、会社の指揮命令に反すれば懲戒されるなど、会社への従属 関係が明確な労働者だ」と述べ「労働者なのは明らかなのに、労働組合設立申 告を差し戻したのは話にならない」とソウル市を強く批判した。

またイジェウォン委員長は「今回のソウル市の決定に強く抗議し、今後のソウ ル市の姿勢によって再設立申告をするか、法外労組として引続き私たちの要求 を知らせるかを決める」と伝えた。ソウル地域代理運転労働組合は19日、ソウ ル市庁別館前で抗議訪問を行う計画だ。

民主労総ソウル本部も報道資料で「自分たちの生存権を守るための最後の選択 として労働組合を結成したのに、ソウル市はそれも許さない」と今回のソウル 市の決定を糾弾し、「代理運転労働者をはじめバイク便従事者、学習誌教師、 生コン運転手、貨物持込車主など、多くの特殊雇用労働者が自営業者に偽装さ れ、労働者としての権利を剥奪されて苦しんでいる」と述べ、政府と国会は特 殊雇用労働者の労働基本権を保障する関連法を即刻制定することを要求した。

昨年11月に結成されたソウル地域代理運転労働組合は、現在45人のソウル地域 代理運転労働者が加入願書を提出している。

2006年01月18日15時39分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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