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正規職の徹夜勤務をなくすために深夜労働する非正規職

[現場手紙]現代起亜車昼間2交代施行1か月...労働強化、午前2時に出勤

パク・ジョンギュ(非正規職ない世の中作り) 2013.04.05 11:05

「徹夜勤務は歴史の中に」

3月4日、大々的にマスコミで報道された現代と起亜自動車の昼間連続二交代制 の施行から1か月たちました。40年以上、夜昼二交代で行われた徹夜勤務が消え、 労働者の生活が変わりました。週末と休日特別勤務の賃金保全問題が残ってい ますが、新しい労働が定着しつつあります。

現代車労働者の勤務時間は1組が午前6時50分から午後3時30分で、2組は午後3時 30分から午前1時30分です。起亜車は現代車より10分遅く始まり、午前1時40分 に終わります。夜昼10時間の勤務が昼間8時間、夜間9時間に減り、1組は午後の 時間が、2組は午前の時間が豊かになりました。

金属労組現代車支部は、昼間連続2交代制により、組合員の生産的で文化的な生 活の代案と健康な家族共同体用意のために生態文化学校を開きます。黄土家作 り、都市農夫学校、家族紀行、山村生活家族キャンプなど、多様な文化活動が 行われます。出退勤時間が変わり、労働者が集まる集会時間も変わり、地域の 商圏も大きく変化しています。

▲昼間連続2交代制導入により、午後3時30分に退勤する現代自動車労働者たち

徹夜勤務が消え、文化活動が活発

労働者たちは深夜労働をしなくなって労働時間が短縮され、ある程度、賃金が 保全されました。労使は深夜割り増し手当ての代わりに連続2交代転換手当てと 勤務能率向上手当てなどで平均賃金を維持することに合意し、週末と休日特別 勤務についても賃金保全方案を議論しています。

会社としても全く損害をこうむりませんでした。労働時間が減れば生産量が減 り、生産量を確保するには人員を増やしたり労働強度を高めなければなりませ んが、労使間で生産量を確保するために労働強度を上げることに合意したため です。

昼間連続2交代が施行された3月、現代車は当初13万6千台生産を予想していまし たが、14万3千台と7000台の超過生産になり、起亜車は予想より4千台多い13万 4千台を生産しました。明け方の時間に一日5時間ずつ工場を動かさずに費用を 削減しても生産量を合わせたので会社は「儲かる商売」ができるようになった のです。

何の損害もない会社

しかし生産量を合わせるために労働が強化され、生産量の増加に見合う人員の 補充が行われず、労働者の苦痛は深刻になっています。新設された手当ては、 新しく入社する労働者には適用されず、労働者間に差別が発生する問題もあら われ、安全教育時間、休憩時間、削減された昼休みなど、あちこちで不満の声 が上がっています。

深夜労働をなくすという趣旨を生かすためには、1組と2組の両方とも8時間勤務 をして夜12時には仕事を終わらせなければならないのに、今では2組が一時間の 残業を含み、9時間働いています。それで午前2時に労働が終わり、家に帰れば 3時過ぎです。子供の登校時間のため、熟睡するのが難しく、家族と一緒に食事 をするのも難しくなっています。

こうした理由で「こんな昼間連続二交代なら、10年前でもできた」と不満の声 が続いています。賃金が削減されず維持されたからか、正規職労働者たちは4月 10日、非正規職労働者たちは15日の給料日を待っています。

労働強度、賃金保存、人員補充、安全教育など問題あちこちで

さらに深刻な問題は、まさに非正規職労働者です。起亜車華城工場の食堂で働 くチョン某組合員は、深夜労働がなくなり人生の質が上がったという言葉に憤 りがわきます。彼は正規職労働者の朝食を準備するために午前2時に起きて出勤 しなければならないためです。

起亜車華城工場には、7時から始まる1職の日課のために朝食を工場で解決する 労働者が多くいます。そのため会社は主要拠点食堂で朝食を提供しています。 朝食を作る現代フードの労働者は、そのために午前4時までに出勤します。寂し く離れたところにある華城工場に出勤するには、2時に起きて準備しなければな りません。会社は食堂労働者が3時40分に工場に到着するようにバス3台を配車 しました。

朝食を提供すれば、11時から始まる昼食のために忙しく動き、午後3時40分に一 日の労働をすべて終え、家に帰ると5時過ぎです。子供たちが戻り、家族が食事 を共にして10時に眠っても、4時間後にまた起きなければならない実情です。

午後に出勤する労働者に食事を提供する食堂労働者も深夜労働をするしかあり ません。午後3時40分までに出勤して、午前2時40分まで働き、午前4時に家に到 着すると、子供が登校する時間のため三時間も眠れません。

夜間労働を減らすために、労働者の健康権を守って生活の質を良くするために 昼間2交代が施行されたのに、非正規職の食堂労働者は二重の差別と苦痛を抱え 込んでいるのです。

午前2時に起きて出勤しなければならない食堂労働者

バス労働者の苦痛も同じです。2組の労働者が午前1時40分に日課を終えると、 午前2時に退勤バスを運転し、3時頃に仕事が終わります。バスの床に寝袋を敷 いて少し目を閉じ、また1組の出勤のために配車場所に移動して午前5時30分に 会社に出発します。

朝7時に車庫に戻り、少し休んでまた午後1時から2組の出勤と1組の退勤時間が 終わる5時までバスを運転します。子供たちが学校から戻る時間なので、睡眠も まともに取れず、また運行のために起きなければなりません。

賃金も劣悪です。一日7時間基準で働いて受け取る賃金は130万ウォン程度です。 午前2時勤務もすれば夜間割り増し手当てがついて、4月からは30万ウォンほど 増えると予想されますが、きちんと眠れず、体もきついばかりか、家族と共に 晩の時間も過ごせない「ごちゃまぜ勤務時間」で苦痛が加重されています。

何よりも、ほとんどのバス労働者は起亜や現代車の所属でもなく、観光会社の 直接雇用でもない持込車主として働いているので、昼間連続2交代制の施行で 生活の質が良くなるどころか、さらに厳しい徹夜労働に苦しんでいます。

バスに寝袋を敷いて眠るバス労働者

現代自動車は食堂、清掃、運転労働者は、彼らの職員ではないといいます。し かし現代自動車の勤務時間により食堂の運営時間も清掃時間、通勤バスの運行 時間が全面的に変わり、正規職労働者の深夜労働をなくすために非正規職の労 働者が深夜労働をしなければならない二重の差別が行われているのですから、 現代、起亜車と無関係な労働者でしょうか?

バス労働者が運行をやめれば自動車が作れません。食堂労働者が食事を作らな ければ、工場はまともに動きません。しかも、正規職よりはるかに低い賃金と 労働条件で働く労働者が昼間連続二交代でさらに苦しんでいるのなら、当然、 現代と起亜車が問題を解決しなければなりません。

現代車と起亜車の正規職労組も同じです。昼間連続二交代制施行により、食堂、 清掃、施設、警備、運転を担う非正規職労働者の賃金と労働時間、労働強度が どう変化しているのかについて、きちんとした調査もありません。

労働運動は低いところに向かわなければなりません。さらに悪い条件で、さら に大変な労働をしている非正規職労働者の苦痛に耳を傾けなければなりません。 会社が解決しないのなら正規職労組が動くべきです。何より正規職と同じ工場 で一緒に働き、低賃金と長時間労働に苦しむ非正規職労働者の迅速な実態調査 と対策作りが至急です。

正規職労働者の徹夜労働をなくすために非正規職労働者が深夜労働をしなけれ ばならない、この不都合な真実を無視する労働組合を誰が民主労組と呼ぶでしょ うか?

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-04-07 04:03:26 / Last modified on 2013-04-07 04:03:27 Copyright: Default

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