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最大の工団地域の始興市、『非正規職権利保障条例』を制定

労働支援専門担当部署、労政協議会、非正規職センターなど用意

ユン・ジヨン記者 2012.11.30 16:57

全国最大の中小零細企業密集地域である始興市に、非正規職の権利保障と支援 のための条例ができた。

これまで富川市、安山市、蔚山市でも非正規職に関する条例が制定されたが、 始興市はこれまで地域で盛り込めなかった権利保障と労政協議会構成など労働 人権保護のための幅広い内容が含まれる。

京畿道始興市議会は、11月23日の定例会で、『始興市の非正規職および零細、 小規模事業場勤労者の権利保障と支援に関する条例(非正規職条例)』を通過さ せた。該当条例案は、イ・トクソン民主統合党議員が代表発議し、これまで 地域の労働団体が要求してきた労働基本権保障、労政協議会および労働人権 保護などの内容が含まれる。

始興市は、安山半月工団がある全国最大の中小零細工団地域だ。特に全事業体 の従事者のうち、非正規職の割合は半分に達し、正規職賃金の50%にもならない 劣悪な賃金と労働環境に置かれている。それでも地域は労働支庁がなく、地域 の労働者問題の実務支援がなかった。

そのため市議会は非正規職条例により、始興市に『労働支援専門担当部署』を 設置し、ボトルネック事項への支援、発掘、事後処理、施策の工夫などの実務 支援をしていくことにした。合わせて市長と市会議員、労働団体代表などを含 む『労働政策協議会』を構成し、労働者の労働人権保護と労働関連政策協議を 議論することにした。

条例の制定により、公共部門をはじめとする民間の部分非正規職の勤労条件の 改善にも動く計画だ。これにより、民間の部分非正規職労働者勤労条件などに 関する実態調査と、制度改善のための研究調査、法律相談および支援、就職保 障提供などの事業を遂行することになる。

また『始興市労働者支援センター』を設置し、政策研究、相談、女性労働者の 支援、社会協約、労働市民社会団体の支援、労働者福利向上のための事業を進 める計画だ。

民主労働者始興連帯のイ・ジュニョン議長は「これまで始興地域の労働・社会 団体は、地域社会が非正規職問題解決のための条例を作るよう要求してきた」 とし「これにより地方自治体と議会、労働団体などが劣悪な始興市の労働環境 に対する対策を用意するために条例を作った」と明らかにした。

続いて「これまで富川市と安山市などでも条例が制定されたが、権利保障まで を入れることができない限界があり、支援センターの設立に主目的をおいた」 とし「だが始興市非正規職条例は、非正規職権利保障を宣言し労働界の要求が 全て含まれており、高い完成度で構成された」と明らかにした。

またイ議長は「今回の条例制定が始興市に限らず、これを全国的ネットワーク に拡大させる議論を進めていく。また始化工団の労働者を組織して力を集めら れる労組拡大事業も続く」と説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-12-02 14:51:14 / Last modified on 2012-12-02 14:51:14 Copyright: Default

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