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LNJ Logo 韓国:非正規労働者たちの緊迫した‘憤怒の一日’
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News Item 20040917kir3
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「どうせお前たちは私たちに投票しないやつらだ」

非正規労働者たちの緊迫した‘憤怒の一日’…ヨルリンウリ党‘放言’はばからず

非正規労働者たちはこれ以上退く所も、失うものもない。 ヨルリンウリ党の非正規法案関連公聴会は質疑応答も無く 2時間もしないうちに混乱のうちに終わり、 非正規代表者は立法予告案撤回を要求して党議長室占拠籠城に入った。

非正規労働者たちは16日の午後2時、ヨルリンウリ党党舎1階の大会議室で 開催される非正規法案関連公聴会の阻止に現れた。 「差別撤廃大行進」宗廟集会を終えた非正規労働者たちが続々と公聴会場に入り、 座席と通路をふさいだ。‘団結闘争’チョッキを着た貨物連帯組合員が 大挙登場すると、公聴会長のヨルリンウリ党と政府関係者の表情は固まった。

公聴会が始まって20分後の2時40分頃、 拮抗した緊張が流れた状況は一瞬険悪になった。 「非正規労組代表者が(警察に)引っ張り出されている」。 公聴会長の労働者たちはどかどかと2階の党議長室に走って行った。

(C)毎日労働ニュース

「お前ら、公聴会に来るだけだろう…」 「こいつら全員引っぱり出せ」 「ここがどこだと思ってるんだ。無礼な。」 非正規労組代表者が党議長室を奇襲占拠すると、 あわてたヨルリンウリ党側は警察力を動員して彼らを引き下ろしした。

「労働者を無視して何故引出すのか。責任者出てこい。」 パクテギュ全国非正規労組代表者連帯会議(以下全非連)議長権限代行が 警察によって手足を捕まれて引っ張り出されていた。 「非正規職乱用を規制するという政府の話は真っ赤な嘘だ。 全ての労働者を皆殺しにする最悪の法案だ。 特殊雇用労働者たちの話は何故一言もないか。」 朴議長権限代行は堂々と抗議した。

建設労組、貨物連帯など60人あまりの非正規労働者は 代表者が連行されないように2階廊下入口に立ちはだかった。 機動隊との体当たり過程で2階小会議室と国賛本部長室の薄い合板の仕切りが破られた。 労働者たちの抵抗は頑強だった。 「これ以上生きられない非正規職を撤廃しろ!」 「労働法改悪を撤回して人間らしく暮らそう!」 「労働者を皆殺しにする非正規改悪案阻止しよう!」 シュプレヒコールと一緒に「鉄の労働者」「団結闘争歌」を叫んだ。

「お前ら、公聴会に来るだけだっただろう。何故騒ぐのか?」 ヨルリンウリ党党役員等の放言があちこちで行き来した。 「お前たちだけが愛国者か?私も闘争したんだ。」 一部の党役員は腕まくりをしてつかみかかり、 労働者たちとの体当たりも厭わなかった。

「ガソリン缶に火を付けろ。こいつら。」「責任者出て来い。」 「国の主人である国民が尋ねてきたのに何故出てこないか。 選挙が終わったら主人気取りか?」 労働者たちの憤怒は空を刺し、廊下に立ちはだかって連坐籠城を行った。 「ヨルリンウリ党は、全国の非正規労働者の叫びと絶叫に耳をふさぎ、 非正規職量産に率先している政党だ。『保護』という美名の下に行なわれる 労働者抹殺の野蛮に対抗して最後まで闘争しよう。」 キムジノク民主労総非正規局長は警察を動員して 非正規労組代表者を引き下ろすヨルリンウリ党の‘反労働者’的形態を非難した。

午後3時30分頃、ヨルリンウリ党舎2階で労働者たちと機動隊が対立しているなかで 党舎の外では深刻な言い争いが行われていた。 とうてい口にできないヨルリンウリ党党役員の暴言を聞いてみよう。

(C)毎日労働ニュース

「売女め、何だお前は」ウリ党党役員のヤクザのような暴言

労働者たちの奇襲籠城に驚いてあわてた表情が歴然とした ヨルリンウリ党党役員は、三々五々集まってタバコを吸って話をしていた。 「駆逐隊を投入して片付けなければ。」 対話に出てきた一当局者の言葉は労働者たちの神経を逆撫でした。

金属労組法律院のムンギョングン企画室長はこの党役員の言葉を聞いて じっとしていなかった。 「政府与党がそのように勝手な話をしてもいいのか。」 「労働者たちの民願を聞かなければいけないのではないか。」

「お前たち(労働者たち)は、私たちに投票しないやつらだから。必要ない。」 返ってきた答えはとんでもないもので、さらに憤怒をかき立てた。 傍らにいたイソヨン労務士が「あまり言葉が過ぎるのではないか」 と言うと、この党役員はさらにエスカレートした。いや、無作法な言葉を吐いた。 「売女め、お前は何で干渉するんだ。」

近くにいた労働者たちは放言にセクハラ発言まではばからない この党役員の暴挙に抗議した。 「それにしてもあまりに激しい」 「早く謝罪しろ。党役員がそんな放言をしてもいいのか」。 あちこちで体当たりと口論があった。 他の党役員の引止めにもかかわらず、この党役員は味が行ったようだった。 「くだらないことを言うな、よしお前らわかってるだろうな。」 ムン室長が‘事実関係’を再確認しようとした瞬間、 ヨルリンウリ党のもう一人の党役員が口をはさんだ。 「どの党役員がそんなこと(お前らはおれに投票しないやつら)を言うのか。 (記者に)小説を書いてはいけません。これはみんな作り話だ。」 この党役員は自身の身分はもちろん、 暴言を吐いた党役員の名前も明らかにすることを拒否して、せわしく席を離れた。

ヨルリンウリ党党役員のひどい発言に労働者たちの憤怒は頂点に達した。 60人ほどの労働者は、3時30分頃党舎前に連坐したまま ヨルリンウリ党の‘反労働者’的な策略と党役員の暴言を糾弾した。

貨物連帯全羅北道支部のある幹部は 「貨物労働者は知らず知らず死んでいて、運行をすればするほど赤字だ。 非正規職を撤廃すればいいのに何が公聴会か? 非正規撤廃に率先してくれる政党が、逆に国民の血と汗でも足りず 今では骨まで絞ろうとしている」と憤怒した。 「盧武鉉大統領は米国に行ってきたら、完全におかしくなった」 「総選挙の時、ヨルリンウリ党に入れたが、今の策略はあまりにもなさけない」 「与党の党役員がこういう水準なのか、真に驚く」。

同時刻、ヨルリンウリ党の非正規職法案関連公聴会は急いで整理がなされていた。

イモクィ議員は公聴会のまとめの挨拶をして労働者の党議長室占拠事態について発言した。 「党から早く終わって来てくれという要請もあったので、早く終える。 ヨルリンウリ党は対話する条件が充分なのに、 その人たち(労働者たち)の心境は理解するが遺憾だ。」 午後4時頃、党議長室2階の警察兵力が撤収した。 労働者たちも合意によって非正規労組代表者だけを残して 組合員は建物のそとに出た。 労働者たちはヨルリンウリ党に対して「遺憾」を超えて「無感覚」に陥ったようだった。 これ以上退く所無く、労働者たちを崖っぷちに追いやる法律案を持って 「保護」をするとは。 「くそったれめ。ヒュウ〜」 労働者たちは三々五々集まり、興奮した感情をしずめようと努めた。

「私たちの闘争意志を確実に見せる」

16日の非正規職の憤怒は、ヨルリンウリ党奇襲占拠籠城だけで表出したのではない。

午前10時、ソウルの東大門で始まった非正規職等の‘差別撤廃大行進’。 東大門の斗山タワーから出発した200人あまりの労働者たちは、 全泰一烈士記念銅版を過ぎて宗廟公園に向かった。 当初、午後6時までと予定されていたこの行事は、 午後1時の宗廟公園での略式集会で終えられた。 午後2時、ヨルリンウリ党大会議室で「非正規職法案関連公聴会」が開かれるという 知らせに接したためだ。

非正規改悪案に対する演説者たちの闘争発言の程度はたいへん高かった。 イスホ民主労総委員長は大会の辞で 「下半期非正規闘争の大激突が予想される。闘争で突破しよう」とし、 「ヨルリンウリ党の公聴会がどれほど虚構的かを私たちの力で見せなければならない」 と強調した。

クォンオマン韓国労総事務総長は 「正規職をすべてなくして、非正規職になって、 今後やられる多くの時間を考えれば歯ぎしりする。 今日ヨルリンウリ党で私たちの闘争意志を確実に見せよう」と話した。

(C)毎日労働ニュース

段炳浩民主労働党議員も続く闘争の挨拶で 「10月初めに非正規職立法案が予告されれば、 環労委では10月末か11月初めに本格的に議論されるはずだ。 争点になった時に対応するのでは既に遅い」とし、 「今から状況の深刻性を共有して闘争を組織化するべき」と強調した。

「非正規職撤廃!闘争!」の決然とした叫び声は、演説のたびにあふれ出た。 200人あまりの労働者は監獄に行くことも恐ろしくないように見えた。 「何十年、いや無期懲役を受けても闘争する」という キムダルシク貨物連帯副委員長の発言は、 あらゆる労働者の憤怒と闘争の意志を雄弁に語っていた。

午前の非正規差別撤廃大行進集会での非正規労働者の覚悟と決意は夕方まで続いた。 午後8時、党議長室を占拠した非正規労組代表者を支援しようと駆けつけた 30人あまりの労働者たちは、ヨルリンウリ党舎入口で 機動隊に阻止され、党舎に入れずに対峙していた。

「何故入れないように妨害するのか」 「空のように敬うと言ったのに、われわれは国民でないか」 「食物も渡させないとは」…。党舎の出入りを止めるヨルリンウリ党と機動隊に 労働者たちは強く抗議した。

「頭にきて堪忍袋が破裂する」

「一言でめちゃくちゃだ。非正規拡大法案に対して決然と闘う。 労働者に労働三権を制約するという話が道理に合うか。」 施設管理労組のある組合員は 「グッドモーニング新韓証券で 労組設立による契約廃止と各種の労働弾圧を行なう資本家と 政府の非正規拡大などに対して、もうこれ以上屈従の生活を送らない」と話した。

「今日は本当に頭に来て、堪忍袋が破裂する」。 貨物連帯のある支部長は 「盧武鉉を選んでうまくいくことを期待したが、 私たちに戻ってきたのは奴隷であることを強要することだけだ」とし、 「これ以上だまされず、自分たちの声を出す。 労働者として、堂々と暮らせるように非正規職撤廃闘争に立ち上がる」と明らかにした。

「非正規職の涙を拭うという甘言にわれわれはだまされました。(中略) 非正規職は保護の対象ではありません。 われわれは自分の権利を手にしたいのです。 われわれはこれ以上失うものもありません。」 パクテギュ全非連議長権限代行の‘手紙文’は、 支援にきた労働者の闘争の決意を一層高めた。

(C)毎日労働ニュース

午後9時30分頃、30人ほどの労働者は‘団結闘争歌’、‘罷業歌’を歌い、 毎日午後2時にヨルリンウリ党舎前に集まって非正規職撤廃闘争をすることを決意した。 労働者の背後には‘国民の意思を空のように敬います’という ヨルリンウリ党舎壁の懸垂幕が不気味にはためいていた。 「もうだまされない」「差別を撤廃しよう」

非正規労働者たちの‘差別撤廃’の叫び声と怒涛のような闘争は、 このように押し寄せていた。

李スヒョン記者 shlee@labortoday.co.kr 2004-09-17 午後12:31:11入力 (C)毎日労働ニュース

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2004-09-18 12:11:04 / Last modified on 2005-09-05 05:19:13 Copyright: Default

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