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農協、非正規法を避ける総合ギフトセットを用意

非正規法関連人材運用案を作って抜け道を指示

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年06月21日19時17分

7月1日の非正規法施行を前に、非正規職労働者の集団解雇が続いているが、さ らに「2年以上働いている非正規職労働者が発生しないように努力しろ」とい う人材運用方案まで出てきて衝撃を抱かせている。

これは農協中央会で行われたことだ。

農協中央会、非正規法関連人材運用案で組合教育

農協中央会は非正規法の施行を控え、会員組合の組合長に『非正規職保護法関連 人材運用案』(人材運用案)を提示して教育を実施した。農協中央会が提示した 人材運用案には非正規法が悪用されるほとんどの内容が含まれている。これに ついて農協中央会労働組合は「経済人総連の指針よりあくどい方針」と強く批判 し、21日に農協中央会前で記者会見を行った。

この人材運用案には、契約期間短縮ばかりでなく「勤務成績が優れていても、 同組合での継続勤務は不可」が指示され、政府が言うように2年以上働く非正 規職労働者の正規職化は絵に書いた餅にもならないことを証明している。

▲農協中央会労組は雨が降る中で人材運用案撤回を要求して記者会見を開催した。

5年時限付きから2年時限付きに

これまで金融界では『5年雇用年限制』があって、金融非正規職労働者は5年の 時限付き人生を生きてきた。しかし今、非正規法施行を控えて『2年時限付き 人生』を生きなければならない状態だ。農協中央会が提示した人材運用案では、 「非正規職総勤労契約期間を5年から2年に短縮」するよう指示されている。

また「単位業務別に派遣・請負など間接雇用が可能な業務は積極的に実施」し ろとし、非正規法を避ける抜け道を親切に説明している。派遣勤労者の勤務期 間は2年と明記し「2年を超過する場合、該当派遣(外注)業者に対象職員の変更 を要請するように」した。現在イーランドグループも正規職化を避けるために ニューコア、ホームエバーなどに直接雇用されていた非正規職労働者を全員解 約して間接雇用(外注)にし、世論の非難を受けている状況だ。こういう状況で も農協中央会はこの方法を公然と指示している。

もちろん「継続契約期間(5年)満了による再採用制度の廃止」も指示している。 理由は「無期契約転換の可能性が高く、今後組合の経営に負担」になるからだ。 これに対して労組は「農協はただ正規職転換から逃げるために、優れた能力を 持つ非正規職職員も切らなければならず、期間になれば無条件に放りだせとい う指針を作った」と指摘した。

差別処遇も職群分離で逃げる

農協中央会は非正規法で規定されている『差別処遇禁止』から逃げる方法も説 明した。人材運営案で農協中央会は「正規職と非正規職の間、直接雇用職員と 派遣などの間接雇用職員の担当業務を難易度、責任などによって合理的に区分」 するよう指示した。

これはウリ銀行では分離職群制という名で、イーランドでは職務給制度という 名で行われていることと同じものだ。農協中央会は19日、『2007年度第10次定 期理事会開催』という題の文書で、6月27日に開かれる定期理事会の28号議案 として『特別職』新設(案)を議論すると明らかにした。これに対して使用側は、 「まだ案の段階」と言っていると労組が伝えた。

▲農協中央会非正規職労働者たちは「決断する」と述べた。

「非正規職労働者の怒りはますます積み重なっている」

これに対して労組は「労働部の『差別是正案内書』にすでにこうした方式で業 務区分をすれば差別是正をしなくても良いという内容が入っていた」として 「労働部は差別是正を避ける方式を企業主に知らせ、農協はその汚らしい方式 をまねている」と説明した。

続いて農協中央会労働組合のペ・サミョン委員長は記者会見文で「欺瞞的な人 材運用方案を廃棄して非正規職差別是正と正規職化のために団体交渉実施」を 要求し、「非正規職労働者の怒りはますます積もっている」とし「早期に農協 中央会が決断しなければ、私たちが決断する」と警告した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-06-24 05:55:10 / Last modified on 2007-06-24 05:55:11 Copyright: Default

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