イーランド、『分離職群』導入

2年を越える非正規職に職務給制度採用を公告、非正規法の悪用

▲イ・ジョンウォン記者

「労働者を分裂させる詐欺」

イーランド使用側がニューコアのレジ係非正規職労働者約350人を集団解約し たのに続き、ホームエバーでは非正規職を対象とした職務級導入を発表し、 労組はストライキを行うなど強く反発している。

イーランド・ホームエバーは『職務給制度正規職採用』という広告を出して非 正規職労働者に入社願書と自己紹介書を提出させた。これに対して労組は、 「使用側が発表した職務給制度は労組のストライキを無力化させ、労働者を 分裂させるための悪質的な詐欺だ」と強く批判した。

▲イ・ジョンウォン記者

ホームエバーが導入しようとしている職務給制度は現在、金融業界を始め全職 種に広がる『分離職群制』のようなものだ。ホームエバーは定年まで雇用を保 障すると説明するが、職務給制度に応じる非正規職労働者はこれまで働いてき た期間が認められないばかりか、非正規職労働者を転換するのではなく再採用 という形を取ることで、チーム長と店長に推薦されないと、これに応じた非正 規職労働者は解雇されるほかはない状況だ。

正規職ではない永遠の非正規職化

また『職務給制度正規職採用対象は2年以上勤続した非正規職』に限定されて いる。イーランド使用側は今年7月の施行を控えている非正規法を避ける方法 として職務給制度を採択したものと見られる。これは、非正規職を2年雇用し た時の正規職化を避けるだけでなく、非正規職を一つの職群にまとめ、差別是 正措置からも逃げる方法だ。

イーランド一般労組によれば、使用側が職務給制度の広告で『職務による給与 制度』として別途の給与方式が適用されることは、外部の広告では明らかにせ ず、内部だけでこれを明らかにしている。これは、外部には非正規職の正規職 化という象徴を見せるためと解釈される。そして多くのマスコミは「イーラン ドが非正規職を正規職化する」という方向で報道している状況だ。

▲ニューコア-イーランド一般労組組合員は労働部の欺瞞的な非正規法案内書を破った。/イ・ジョンウォン記者

▲破った労働部の案内書を遠くに飛ばした。/イ・ジョンウォン記者

これに対して17日、ホームエバーワールドカップ店前で開かれたニューコア- イーランド一般労組共同闘争本部決意大会で、ワールドカップ店のキム・ギョ ンミ分会長は、「イーランドはなぜ職務給制度の正体を詳しく発表しないのか。 毒が入っているからではないか」とし「それでもイーランドが倫理経営を叫べ るのか」と批判した。

▲イーランド一般労組のキム・ギョンウク委員長が17日の集会で削髪をした。/イ・ジョンウォン記者

▲削髪式で涙を流す組合員/イ・ジョンウォン記者

そのためイーランド一般労組は職務給制度と集団解約に反対して、18日から部 分ストを続けている。

▲ニューコア-イーランド一般労組共同闘争本部は集会で共同闘争の決意を高めた。/イ・ジョンウォン記者

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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