本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:清州大清掃外注労働者、学校側の暴力で重傷
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1181520347828St...
Status: published
View


56才清州大清掃外注労働者、学校側の暴力で重傷

教職員、教授、酔った学生も動員して暴力行使

ユ・ジョンボム現場記者/ 2007年06月09日12時38分

6月8日11時50分頃、清州大学校の清掃外注労働者による昼食集会のために清州 大に入ろうとしていた民主労総忠北本部の宣伝カーと集会参加者を教職員と学 生が阻止し、罵声をつきながら激しく追い出そうとする事態が発生した。

これに憤慨した50代の女性組合員が強く抗議し、この渦中である組合員(56才) が自分の子供のような年ごろの学生に押し倒され、3週以上の治療を要する重 傷(尾骨骨折、多発的打撲傷)で清州にあるヒョソン病院に入院した。

これまで公共サービス労組清州大分会は、円満に事態を解決するために勉学の 雰囲気を害する行動は徹底的に自制し、集会も授業がない昼食時間に行い、 それも講義がない本館前で進行してきた。

それにもかかわらず、教職員や、授業に熱中しるべき学生を動員し、校内構成 員の対立まで誘発して暴力を行使した。この日の衝突は、清州大入口に約30人 の教職員と教授、学生が待ちかまえ、宣伝カーが来るとすぐに阻止、抗議する 組合員に激しく体当たりし、罵声をとばして飛びかかった。

昼食の集会を準備していた清州大分会の組合員が駆け付けて、息子のような年 ごろの学生に訴え、教職員に彼らの境遇を訴えて中断するよう頼んだ。しかし むしろ彼らは組合員の哀訴を力で制圧するという蛮行を行い、もみあいになっ て、ある学生が組合員を強く押した。力で押された組合員は歩道の縁石にゴツ ンという音をたててあたり、苦しさを訴えて倒れた。これに興奮した組合員と 教職員、学生の激しい罵声と衝突が10数分進められた。

結局、倒れた組合員は救急車で病院に移送され、集会の参加者と宣伝カーは 阻止線を突き抜けて大学本部の前に到着し、集会を進行した。

当時、その場にいたことが確認された朴某教授の場合、キム・ユンベ総長の最 側近として、普段も日常的に学生への暴力を振るうことで学内では有名な教授 だ。この朴某教授が所属する学科の学生と思われる現場にいた学生は、全員酒 臭かった。教職員は、教職員労組の支部長が現場で制止しても常識以下の行動 をとった。また、学生たちは現場で朴某教授の指示の下で組織的に行動してい たことが目撃されたという。これは清州大開校60周年記念式での民主労働党国 会議員の記者会見さえ用役警備を動員して封じた学校側が、業務妨害などを口 実として7人の参加者を告訴した最近の姿勢からみて、明らかに意図的な挑発 を疑わせる。

こうした学校側の姿勢とは別に、警察が学校側に肩入れをしていたことも問題 点と指摘されている。サンダン警察署は6月5日の国会議員の記者会見を警察兵 力で防ぎ、政党による合法的な政治活動を封じ込めた。今回の事態では、警官 は学校側が深刻な暴力を行使するのを横で傍観していた。ハイニックス-マグ ナチップ闘争の時と同じく、警察は民衆のツエではなく、資本家の私設警備隊 であることを如実に見せる場面だった。

真理探求、徳性涵養、実践奉公が清州大がかかげる教育目標だ。そうであるの なら、教授が酒に酔った学生に対し、清掃外注労働者の生存権闘争を踏みにじ れと扇動することは、清州大の建学理念と教育目標に合わないばかりか、教授 が率先して学生の良心を売り飛ばした破廉恥な非教育者的醜態と非難されるも のと見られる。

さらに毎年、私学不正と非民主的な内紛で地域社会から批判されている清州大 学校が、今回の暴力事件を契機として学校のイメージ失墜はもちろん、地域社 会のさらに荒々しい批判に直面すると予想される。

一方、民主労総忠北地域本部は声明で、清州大学校側に△事態の責任を負い、 総長が直接負傷した当事者と労働組合に謝ること、△事態の原因になった雇用 不安問題を解決するために、労働者たちの雇用継承保障を外注入札契約書に明 示すること、△再び教職員、教授、学生を動員して正当な労働組合活動を妨害 しないことを要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-06-11 09:05:47 / Last modified on 2007-06-11 09:05:52 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について