本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:蔚山科学大清掃外注女性労働者復職合意
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1180385626156St...
Status: published
View


蔚山科学大清掃外注女性労働者復職合意

「蔚山科学大学は雇用継承を担保する」

蔚山労働ニュース www.nodongnews.or.kr / 2007年05月10日16時14分

2月23日の解雇通知以後、復職闘争を続けていた蔚山科学大清掃外注女性労働 者の復職に合意した。4月18日の挨拶をかわきりに、蔚山地域連帯労組、(株) ハニョン、蔚山科学大の3者が交渉に臨んだが難航し、5月9日彼らの復職が最 終的に合意された。

清掃外注女性労働者の復職合意書の署名は彼らが見守る中で進められた。テント座込み場で待っていた連帯単位と喜びを分けあった。

蔚山科学大清掃外注女性労働者の復職に関して、4月24日から蔚山労働支庁で 本格的に交渉が始まった。だが交渉は進まず(株)ハニョンと蔚山科学大が言葉 を変え、既存の立場を固守、清掃外注女性労働者たちは4月27日に鄭夢準国会 議員事務局を占拠して「蔚山科学大で交渉を進める」という約束を受け取るこ ともした。

蔚山科学大で交渉が進められ、何度かの峠があったが、彼らの復職が大きな原 則で合意されたのは、7日の交渉だった。この日の交渉で「蔚山科学大東部キャ ンパスに復職する」という原則が合意された。

これにより、9日の交渉には関心が高まり、午後2時からの交渉は数回の会議中 断を繰り返しつつ、合意に至る終盤の産みの苦しみを味わった。交渉が進むに つれ、争点になったのは責任者処罰の問題であった。これまで清掃外注女性労 働者たちの主な要求は原職復帰と責任者処罰だった。

蔚山科学大は責任者処罰を明文化することに難色を示し、蔚山連帯労組は責任 者処罰を粘り強く要求した。結局、責任者処罰は口頭合意することで決めた。 口頭合意の内容は労組推薦講師で性暴力教育を労働部が行うこと、イ・スドン 学長の謝罪と4月の人事移動時に関連者を人事移動することだという。

結局夕方10時を越えた時間に「清掃外注女性労働者の復職と蔚山科学大が彼ら の雇用を担保する」という内容を骨子とする合意書に3者が署名し、すべての 交渉が終わった。

63日間のテント座り込みと毎週水曜日に蔚山科学大正門で開かれた十回の闘争 文化祭の末に合意したのだ。

合意後の過程で10日、清掃外注女性労働者とイ・スドン蔚山科学大学長の面談 で、合意の最終確認およびこれまでの事態に対してイ・スドン学長が謝罪する ものと見られる。民主労総蔚山本部は16日、最後の闘争文化祭を勝利報告大会 の形式で進められる計画だ。(チョン・ムンギョ記者)

合意書

蔚山地域連帯労働組合・(株)ハニョン労使当事者と蔚山科学大学以上3者は下の条件で合意する。

  1. (株)ハニョンは蔚山地域連帯労組支部長キム・スンジャなど組合員8人を 2007.6.1付で雇用する。
  2. 蔚山科学大は(株)ハニョンと直ちに清掃外注契約を締結して(株)ハニョン は2007.6.1付で蔚山科学大学が指定する東部キャンパスの一定の場所で 支部長キム・スンジャなど8人を清掃分野に従事できるようにする。
  3. 蔚山科学大学は(株)ハニョンの請負契約解除で他業者と契約した時、東部 キャンパス内で勤める蔚山連帯労組組合員が他業者に雇用継承を望む時に は東部キャンパスで雇用継承を担保する。
  4. 蔚山科学大と(株)ハニョンは現在大学内工事中の体育館の完工時(‘07.10 月竣工予定)キム・スンジャなど8人を優先的に配置する。ただし勤める場 所の変更を要求する時はこれを上記労使当事者および蔚山科学大以上3者が 合意して決める。
  5. 支部長キム・スンジャなど8人の解雇前の賃金は(株)ハニョン勤務時平均で 計算して支給するが、労働部から支給された失業給与で充当し、残りの不 足分は2007年6月30日まで(株)ハニョンが支給する。
  6. 蔚山地域連帯労組は座り込みのために学校内設置されたテント、垂れ幕、 リボンなど一切の座込み場を早い時間内撤去する。
  7. 蔚山地域連帯労働組合、(株)ハニョン労使当事者と蔚山科学大学はこの事 態による相手方および第3の関連者に対する民事刑事訴訟はこの合意後直ち に取り下げ、以後も本事態に関しては、一切の異議(行政審判、訴訟など) を提起しない。
  8. 5.9

蔚山地域連帯労働組合委員長キム・ジンサン
(株)ハニョン代表理事ハン・ヨンス
上記合意案に対しその履行を保証する
蔚山科学大学学長イ・スドン

確約書

(株)ハニョンは蔚山連帯労働組合が蔚山科学大事件と関連して、暴力行為で発 生した人的・物的被害、告訴・告発取り下げにもかかわらず、裁判所の罰金賦 課金額に対して責任を負う。

(株)ハニョン代表理事ハン・ヨンス

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-05-29 05:53:46 / Last modified on 2007-05-29 05:53:46 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について