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チェ・スニョン議員、学校非正規職処遇改善法案上程

職群と無期契約化をめぐり議論

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年02月27日18時52分

チェ・スニョン議員室、「10万学校非正規職は雇用不安に苦しんでいる」

民主労働党のチェ・スニョン議員が学校非正規職労働者の雇用不安を解消する ために「学校会計職員および処遇に関する法律」を発議すると明らかにした。

27日、民主労働党のチェ・スニョン議員は、全国女性労組と記者会見を行い、 「小中高校では10万人の学校非正規職が働いている」とし「司書、栄養士、調 理士、科学実験補助員、教務補助などの常時的な業務を遂行している彼らは、 教育的な必要により採用されたのに、劣悪な勤務条件で働いており、1年単位 の契約更新で毎年雇用不安に苦しんでいる」と指摘し、法案発議の趣旨を説明 した。

法案では、△学校会計職員の勤労契約期間は定めがないものとすること、△公 務員保守水準を維持するために公務員保守規定準用、△休み期間に勤務しない 場合は月給与平均額の50%を生計補助手当て支給などその間の雇用と保守にあ たり差別を受けた学校非正規職労働者の問題を解決しようとしている。

これに対して全国女性労組のピン・スナ政策局長は「この法案でこれまで法律 的な根拠もなかった学校非正規職労働者が法律的根拠を持つことになり、学校 の構成員と認められる」とし「雇用安定と差別改善の第一歩になるだろう」と 今回の法案の趣旨を説明した。

チャムセサン資料写真

「分離職群制と似ている」... 「現実的問題を解決していくべき」

だがこの法案が「ウリ銀行の分離職群制と似た方式だ」という憂慮も出ている。 公共労組全国学校非正規職支部のリュ・ジョンニョル組織争議局長は、「学校 の会計職員という職群を作り、無期契約化することは、雇用だけは保障されて も差別は維持される可能性が高い」と指摘し、「現在、政府の公共部門非正規 職対策も無期契約転換すると言うが、むしろ外注外注化問題やこれを前にして 大量解雇が進んでいる」とし「現実的な法案だということは認めるが、正規職 化ではない無期契約化の問題点を暴露することが重要な時だ」と憂慮した。

これに対してチェ・スニョン議員室のイ・ウォニョン補佐官は「基本的にこの 法案は完ぺきな法案ではない」とし「学校非正規職労働者を正規職化するのは 公務員化することで、無期契約化はそのための段階だと考える」と伝え、分離 職群化の憂慮に対しては「今、法案が完ぺきなものなら分離職群制に似ている が、現実的問題を解決する過程と考えれば違う」と指摘した。続いてイ・ウォ ニョン補佐官は「学校非正規職問題を解決するためには国民を説得する法案を 提示し、実現可能にすることが必要だ」と話した。

学校非正規職労働者、闘争の強度を高める

一方、学校非正規職労働者たちは、来る5月に政府が公共部門非正規職対策の 後続として無期契約対象者を選定、発表する予定で、闘争の強度を高めつつある。

全国女性労組は22日に全国集中集会を開き、学校非正規職実態調査をして教育 部に提出したのに続いて2次実態調査により学校非正規職労働者の状況を伝え る予定だ。また、公共労組全国学校非正規職支部は3〜4月に全国的に教育庁前 での1人デモなどの抗議行動をする予定で、集団年次休暇闘争も準備している。

政府の公共部門非正規職対策と非正規関連法案が非正規職労働者を保護するど ころか、逆に非正規職労働者を拡散し、大量整理解雇を呼ぶことが予想されて いる時点で、公共部門の非正規職労働者はもちろん、非正規職労働者の抵抗が 相次ぐ展望だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-03-11 22:13:25 / Last modified on 2007-03-11 22:13:25 Copyright: Default

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