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韓国:大宇建設、下請け労働者労組破壊工作が表面化 | ||||||
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大宇建設、下請け労働者労組破壊工作が表面化南大門署との協力、 キム・アンド・チャン・ローファームに約1億ウォンを支払い法律諮問まで イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2006年11月23日21時13分 大宇建設、労組破壊シナリオ文書発見 大宇建設が南大門警察署との緊密な関係はもちろん「キム・アンド・チャン・ ローファーム」に法律諮問まで依頼し、大宇建設建物に雇用されている施設管 理、環境美化、保安労働者が作った労組を破壊する文書が発見された。 この文書は大宇建設ビルで働く施設管理、環境美化、保安労働者が雇用安定を 要求して作った「大宇建設非正規職労働者生存権および元請使用者性争奪闘争 委員会(大闘委)」が発見したもので、大宇建設の労組破壊戦略がよく整理され ている。今回発見された文書はウリ資産管理が11月内に作成したもので「dw project」という名が付けられている。
このプロジェクトはこれまで多くの会社が労組を破壊するために作ったシナリ オとそっくりだ。そのシナリオは、労組を作った労働者を含む会社との契約を 解約し、すぐ代替人材を投入した後で労組脱退時は雇用を保障するという懐柔 により労働者を分裂させ、抵抗する少数の労組幹部は告訴告発、仮処分などで 制圧するというものだった。 労組脱退が契約の条件 大宇建設はビル管理の効率を理由に「ウリ資産管理」という名の子会社を1月 に設立、これまで建物管理をしてきたトンウコンヨン、ドンウSMに契約解除文 書を送り、ウリ資産管理を通じて公開入札をすると明らかにした。この当時、 大宇建設はトンウコンヨンとドンウSMに「お前たちも入札したければ30%を削 減して入札しろ」と要求した。結局、約20年間大宇建設と直接契約方式で雇用 されていたトンウコンヨン、ドンウSMの施設管理労働者たちは、一日で2次下 請け労働者になったのだ。 これに対して施設管理労働者たちは、2月のストライキで雇用保障の約束を受 けていた。しかしこの約束はせいぜい今年の年末までの契約延長だった。再契 約時点をいくらも残さない時点で、問題がまた起きた。ウリ資産管理が11月14 日、ドンウSMとの契約解約を通知したためだ。同じ外注業者のトンウコンヨン は、5.4%の賃上げ案で同日再契約された。これはトンウコンヨンに所属してい た36人の施設職労働者が労組を集団脱退した翌日だった。また15日、契約解除 の威嚇を感じた清掃員労働者46人も労組を脱退し、ウリ資産管理は 「2007年度の雇用保障」を約束した。
結局、労組脱退の有無が契約の条件になったのだ。ウリ資産管理は契約解除を に備えて暫定的な外注社を決め、代替人材を確保していた状態であった。 11月16日に作成されたdw projectによれば「11月00日0時を期して、ドンウSM に電撃的に即時契約解除し、即刻代替外注社の人員現場に投入現場を受け付け る予定」とされていて、ドンウ労組員対処方案という文書には「保安、美化を 一気に解約しなければ、労組執行部の現場進入を阻止できない」とし「ドンウ SM契約を12月まで引きのばすと、強硬な執行部が残っているドンウSM労組員を 大宇センターに進入させ不法行為を強行して長期戦を展開するだろう」とされ ている。今回の機会に労組を完全に破壊するという大宇建設側の計画がそのま ま表れている。 1億ウォンかけてキム・アンド・チャン法律諮問、組合員告訴告発に南大門署迅速処理 こうした計画に抗議する組合員たちには、刑事告発と仮処分および損賠仮差押 さえが置かれていた。このためにウリ資産管理はすでに南大門警察署と緊密な 協力体系を構築していた。21日に作成されたドンウ対処案という文書によれば、 「南大門署との協力体制」を構築し、「17日午前、労組執行部に対する業務妨 害罪で南大門署に告訴する」となっている。これに伴いウリ資産管理が17日、 13人の組合員を告訴告発し、南大門署は週末が過ぎるとすぐ20日に告訴人調査 を行って、直ちに書留で召喚状を送った。週末を含み、4日で事件は速かに処 理されたのだ。 告訴告発はウリ資産管理が組合員に「全員雇用保障と外注単価5.45%引上げ」 を約束した日でもある。組合員たちは、使用側が提示した案を受けて闘争を終 わらせることを決めた。しかし大宇建設とウリ資産管理は同日、告訴告発措置 をして、裏で労組破壊戦略を進めていたのだ。結局ウリ資産管理は20日、約束 を突然取り消した。 法律諮問はローンスターゲートで名が知られた「キム・アンド・チャン・ロー ファーム」が行った。大宇建設とウリ資産管理は仮処分申請のためにキム・ア ンド・チャン・ローファームに7千万ウォンを支払った。2月にも仮処分申請代 理のためにキム・アンド・チャン・ローファームに4千万ウォンを支払ってい る。大宇建設は、下請け労働者の労組を破壊するために、計1億1千万ウォンを キム・アンド・チャン・ローファームに支給したのだ。この金額なら200人の 労働者に月4万6千ウォンの賃上げができる金額だ。
「労組を破壊しようとする牙を表わした」 労組破壊工作に対抗し、大宇建設ビルディングの施設管理労働者たちは24日か ら全面ストライキに突入する予定だ。大闘委は23日、幹部が削髪闘争を敢行し、 闘争の意志を高めた。 大闘委は23日に記者会見で「大宇建設は1年に4千億ウォン以上の純利益を上げ、 法定最低賃金も支払えないほどの低い外注単価を支給して、全責任を外注会社 と外注労働者に転嫁した」とし「美化職労働者は労組結成以後も外注会社の社 長のポケットマネーを出さなければ、最低賃金を受け取れなかった。今年9月 の賃金交渉が妥結してようやく1か月700,600ウォンを受け取れるようになった」 とこれまでの労働条件を説明した。
続いて「大宇建設とウリ資産は、今年の2月から緻密な工作と弾圧で大宇建設 売却局面で徹底して労組破壊の牙を表わした」とし「生存権死守と元請使用者 性の争奪はもちろん、大宇建設とウリ資産の労組破壊工作に対抗して命がけて 守ってきた民主労組の旗を死守する闘争として全面戦争に立つ」と語った。 発見された文書について大宇建設側は「われわれは直接の使用者ではないので 施設管理労働者とは何の関係もない」とし、「対話する理由もない」と一蹴し た。 翻訳/文責:安田(ゆ)
「人間らしく暮せるようにしてくれた労組、奪われない」大宇建設の労組破壊戦略に対抗して闘う 老いた労働者たち イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2006年11月23日22時40分 「なぜ労組に加入したか? 人間扱いされたかったからさ」 「私たちがなぜ労組に加入したかって? 人間扱いしてもらい、汚い姿を見ずに 暮すために加入して、いまようやく最低賃金を受け取れるようになったのに労 組をなくすって? くやしくてくやしくて、絶対退くことができない」 大宇建設ビルに青春を捧げ、数十年間清掃をし、建物を管理する労働者たちは 怒っていた。これまで最低賃金もならない低賃金で苦しんで暮してきた生が思 い出され、今ようやく労組を作って人間らしい扱いを受けられるようになった 現実が残念で、労働者たちは休みもせずに怒りを爆発させた。
大宇建設ビルディングで施設を管理する労働者たちは青春を捧げて働いてきた 職場を失わないために労組を作り「大宇建設非正規職労働者生存権および元請 使用者性争奪闘争委員会」(大闘委)を建設した。そして元請が大宇建設が責任 を持って雇用を保障すること、賃金10%引上げ、中間搾取と労組弾圧の先頭に 立ったウリ資産管理会社の解体を要求した。 労組破壊文書と共に発見された給与台帳には、これまで大宇ビルディングで清 掃をしてきた女性労働者の賃金が書かれていた。金OO、基本給653,900ウォン、 時間外手当て23,500ウォン、合わせて675,900ウォンだった。低賃金に苦しめ られた労働者たちは、外注業者のドンウSMに最低賃金を要求した。しかしドン ウSMから返ってきた言葉は「支払能力がない」、「未払い賃金全額を支払うよ うと廃業しなければならない」という言葉だった。低賃金問題の根源は、大宇 建設が外注業者側に美化職労働者1人当りの単価を月110万ウォンと策定して要 求したためだった。 低賃金、長時間労働より苦しい人間らしい生 明け方の5時から働かなければならない低賃金、長時間労働よりも、労働者た ちにとってさらに苦しかったのは、人扱いされないことであった。 「乱暴な言葉は当たり前だ。ともすると罵倒は当然、タバコでも買って贈らな いと人間扱いをしないのさ。それで労組に加入したのさ。労組をして本当に良 かったよ。言いたいことがあれば言って、人間扱いされて、今年は最低賃金も 受けされた」。大宇ビルディングで1979年から28年間働いてきたソン・キルス 清掃外注労働者は、人間らしく生きるために労組に加入した。本当に人間らし くということだ。
「本来は契約が自動で延長されるのだけど、いつからか1年に一回契約をしろ というのさ。私は雇用不安が何かも知らなかったよ。ところで本当に血がにじ むほどだよ。私たちが闘争すると、ウリ資産管理の社長がこの前の金曜日(17 日)に5.4%賃上げで契約するといったよ。私たちのように高齢の人は闘うのも 大変さ。それでそうしてくれれば私たちもチョッキを脱いで闘争を止めると言っ たのさ。ところが後で私を業務を妨害したと言って告訴したんだよ」。 ウリ資産管理は20日、一方的に労働者との約束を破った。そして労組を脱退し ない労働者は再契約しないという原則をたて、労組破壊計画を進めていた。大 闘委の組合員たちは、労組破壊文書を見て我慢できなかった。それで削髪もし、 大宇建設社長室に上がった。しかしまた返ってきたのは「大宇建設はあなた方 と何の関係もない」という言葉だった。 高齢な労働者は怒りに充ちて話した。 「私たちに監獄に行けと言うなら行くさ。でも監獄に行っても出てくればまた この建物で清掃するよ」
「絶対に奪われない」 23日、大宇建設ビルディングの前での集会で、老いた労働者たちは演説者の話 が終わるたびに「闘争」で答え、熱心に拳を突き上げた。「民主労組死守しよ う」というスローガンを声帯が破れんばかりに叫んだ。人間らしく暮せるよう にしてくれた労組を、苦しくても一緒に飯を食べ、働き、闘争した「同志」を 奪われることはできなかったためだ。
この記事を書いている時(23日午後10時30分)、緊急連絡がきた。ウリ資産管理 で保安職として働いている組合員を契約解除し、夜12時にあらかじめ指定して いた新規保安外注業者職員を現場で投入するという緊急な電話だった。ウリ資 産管理が16日に作成したdw project文書そのままであった。 「11月00日0時を期して、ドンウSMに電撃契約直ちに解約し、即刻代替外注社 の人員を現場に投入、現場を受け付ける予定」 老いた労働者たちは一生を捧げてきた職場を失わないために、人間らしく暮せ るようにしてくれた労組を守るために、決死の抗戦の姿勢で大宇ビルディング 正門を死守する計画だ。老いた労働者の声がこだまする。 「民主労組を死守しよう」
翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2006-11-24 04:25:49 / Last modified on 2006-11-24 04:25:50 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | ||||||