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ソウル市、傘下機関の非正規職1%しか無期契約転換せず

実効性ない政府の 公共部門非正規職対策に批判続々

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2006年11月23日19時21分

いっそないほうがましな公共部門非正規職対策

政府は8月に常時業務の無期契約転換と、妥当性のある外注化などを中心に、 公共部門非正規対策を出したが、この実効性をめぐり非正規職労働者の批判が 続いている。

民主労総ソウル本部、公共連盟ソウル本部、女性連盟、民主労働党ソウル市党 など、ソウル地域労働社会団体は23日、ソウル市庁前で記者会見を開き「ソウ ル市の拙速な非正規職対策により、公共部門非正規職労働者の境遇はむしろ外 注化と解雇危機に追いやられている」と政府の対策を強く批判した。

政府は11月までに全国の地方自治体に無期契約転換対象と外注化妥当性検討に ついての報告を指示していた。ソウル市が行政自治部に中間報告をした内容を 見れば、無期契約転換対象は128人に過ぎない。ソウル市は12の傘下機関の非 正規職労働者が2万7千人にのぼると報告した。結局、正規職でもない無期契約 転換対象もソウル市が雇用する非正規職労働者の1%にもならないと言うことだ。

これに対して記者会見の参加者は「今回の対策は事実上ないのと同じ」と指摘 した。

賃上げしたのだから整理解雇が対策?

また、政府の対策により一部の非正規職は賃上げされると発表されているが、 実際に賃金が上がるとそれだけの人員を削減する方式で構造調整が進められる ものと見られる。ソウル市傘下の地方公企業S公社では「清掃外注労働者の人 件費が上がればそれだけ人員を削減する」と述べた。

記者会見の参加者は「人件費20%が上がれば20%の非正規職労働者が街頭に追い やられる状況」で、「もっと大きな問題は、今回無期契約転換から除外された 非正規職労働者は大部分が外注化や整理解雇されるものと見られる」と述べた。

そのためソウル地域の非正規職労働者たちは、ソウル市庁前で23日から29日ま でのリレーハンストに突入する。23日にはソウル市傘下機関で清掃をして、浄 化槽を管理する非正規職労働者たちがハンストを行った。

ソウル浄化環境労組のペク・ホヒョン漢城支部長は「江南区で20年間屎尿処理 をしてきたが、手当てを含み100万ウォンを少し越える金を受け取っている」 とし「これ以上、苦しんでいられず労組を作ったが、外注業者はロックアウト をしてしまった。これ以上こうして暮していけない」とハンスト突入の理由を 語った。浄化槽管理の場合、法的には地方自治体が直接責任を負うことになっ ているが、地方自治体は民間企業に委託して運営している状況だ。こうして雇 用された非正規職労働者は、一日12時間の長時間労働と低賃金に苦しんでいる。

リレーハンストは、24日には民主労総ソウル本部所属組合員が、27日にはソウ ル地域正規職労働者が、28日には公共連盟ソウル本部所属公共部門の労働者が 続ける予定だ。ソウル地域の労働者が続けるリレーハンストは、29日のソウル 市非正規職撤廃のための共同闘争決意大会で終わる。

一方、27日にはイスジョン民主労働党ソウル市議員が呉世勲市長に是正質問の 中で、ソウル市と自治区、地方公企業などの傘下機関の非正規職問題に対して 集中的に質問して対策を要求する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-11-24 04:11:20 / Last modified on 2006-11-24 04:11:21 Copyright: Default

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