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[特集企画][非正規職](6)遠い法的権利保障

労働と世界 第217号

<企画連載>非正規職、組織で会おう (6)遠い法的権利保障

労使政委、近道分け合い、 抜け道さぐる工夫だけ

塾教師、ゴルフ場キャディー、保険募集人、生コン持ち込み車運転手など、い わゆる特殊雇用労働者は「労働者」ではないという判例のために、労働法の保 護から排除されている。

期間を定めた勤労契約を締結する契約職労働者は、契約期間が終われば使用者 がどんな理由で契約更新を拒否しても解雇されないように争うことができなく なっている。使用者は結局、契約職として採用した後、気に入らなければ勤基 法の解雇制限規定と関係なく、いつでも解雇できるようになる。

増える非正規職、放置された権利保護

社内下請け、施設管理などの間接雇用労働者、形式的に勤労契約を結ぶ下請け (用役)業者は何の権限もない。ところが実際に労働関係の権限を振り回す元請 け業者は、労働法上の使用者ではないという理由で責任を負わない。労組を作っ たという理由で元請け業者が請負契約を解約し、下請け業者を飛ばされても、 法的な責任を負わない。不法派遣を申請しても元請けは「では今後は不法派遣 をしない」と請負契約を解約し、わずかな罰金を出せばそれまでだ。しかし労 働者に戻ってくるのは労組破壊、解雇でしかないのが現実だ。

アルバイト、パートタイムという名前で働く短時間労働者は事実上、正規職と 同じような時間を働いていても、あらゆる差別を受けている。

このような非正規職労働者が労働法の保護を受けられないという法規定はどこ にもないものの、実際に勤労基準法が適用される比率は16〜23%に止まる。さ らに労組の設立自体が難しいばかりか、ようやく設立してもすぐに破壊される 可能性が高い。考えてみよう。4か月後に契約期間更新を控える女性労働者が 出産休暇を取れるだろうか。法はあっても、非正規労働者にとっては絵に描い たモチでしかない。

IMF外国為替危機以後、このような非正規労働が急速に拡大し、既に全労働者 の55.7%に達しており、女性の場合は70%(4名中3人)が非正規職と把握されてい る。民主労総をはじめとする労働市民社会団体により構成された非正規共同対 策委員会は、去る2000年10月に非正規労働者権利保障のための立法請願をした。 民主労総はその年の11月に、これに加えて派遣法撤廃と不法派遣直接雇用など を内容とする立法請願を提起した。労使政委も2001年7月に非正規特委を構成 し、第一分科会(期間制、派遣、短時間)と第二分科会(特殊雇用)に分けてこれ まで制度改善の議論を続けている。

労使政委非正規特委は、期間制(契約職)採用を制限しようという共同対策委員 会の提案に消極的な態度を見せている。共同対策委員会は出産休暇にともなう 欠員などの客観的事由がある場合だけに期間制を許そうという見解だ。換言す れば入口を制限しようということ。反面、労使政委の非正規特委は、入口は自 由に開き、合理的な事由がある時だけに契約更新を拒否できるようにしたり、 2年程度は制限無く期間制を使い、その後も継続して使用する場合は客観的事 由がなければならないという方向で議論が進められている。しかしはじめから 入口を制限せず、更新拒否を幅広く許すことは、かえって期間制労働の制度的 固定化をもたらすだけで実效性がない方案だ。2年後に事由制限をするという のも、使用者の違法な回避策を規制しなければ派遣法と同じ問題点を引き起こ すだけになりかねない。

非正規特委、ことごとに大それた議論だけ

特殊雇用に対して共同対策委員会は立法的に勤労者性の全面認定を要求をして いる。しかし、非正規特委は現在まで上の要求が立法形式上、難しいという言 葉と共に、そのまま経済法で解決しようという方案、労働三権だけを認めよう という方案、教総のような団体結成だけを許そうという方案などを提示するだ けの水準にとどまっている。

不法派遣に対しては、使用事業主の直接雇用と見なす方案が解決策で、裁判所 さえその方案を提示しているが、これを拒否して不法派遣にも派遣法を適用す るというなど大それた議論だけが進められている。さらに、実際に権限がある 使用事業主の使用者責任を認める方案に対しては口数が少ない。

多くの非正規労組が戦っており、民主労総を中心として非正規労働者の権利保 障のための100万署名運動とこれを大統領選挙の公約化するための努力が進め られている。はやい日時中に制度改善案を貫徹させようと戦っているが、まだ その道は遠いように見える。

クォンドゥソプ/弁護士・民主労総法規次長

2002-10-31 15:31:02

http://news.nodong.org/readview.php?table=newspaper&item=4&no=1762


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