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光化門交差点がマヒ…「95日戦闘」が始まった

障害等級制・扶養義務制廃止座り込み1000日…3周年の日まで

カン・ヘミン記者 2015.05.19 16:00

▲障害等級制・扶養義務制廃止のために光化門駅で18日に1001日目になる座り込みをしていた障害等級制・扶養義務制廃止共同行動は、座り込み3周年の8月21日まで、障害等級制・扶養義務制廃止と国務総理との面談を要求し、95日間の通勤の便を塞ぐ「グリーンライト」闘争をすると明らかにした。[出処:Ueta Jiro]

▲グリーンライト戦闘初日、障害者による光化門交差点占拠で交通が麻痺し、自動車で通る市民の非難が障害者に注がれた。[出処:Ueta Jiro]

「オイこの、XX女、バカなことを…」
「そんなことは朴槿恵に言え、なんでここでするんだ! え?! 他人に迷惑をかけてもいいのか?」

乗用車で光化門交差点を通る市民が我慢できずに運転席の窓を開けて悪口をあびせた。 彼の悪態が終わるやいなや、後のバスに乗っていた乗客も窓を開いて非難を吐き出した。 横断歩道に立って光化門交差点を占拠していた障害者は悪態と軽蔑に満ちた視線を黙黙と受けなければならなかった。

一瞬にして起きたことだった。 緑の信号になって道を渡った障害者と人権活動家200余人は、 横断歩道の上で立ち止まった。 彼らはそこにしばらく立ち止まってシュプレヒコールをあげた。

「烙印の鎖、障害等級制・扶養義務制を廃止しろ!」

約200人がそうして光化門交差点の6つの横断歩道を一つ一つ回りながら防いだ。 ソウルの心臓、光化門交差点の交通が麻痺した。 たった1分も待てない市民のかんしゃくが、自動車のクラクションに乗って鳴り響いた。 バスとタクシー、乗用車のクラクションが、かんしゃく混じりで鳴り響くとすぐ、 警察の警告放送が流れ出た。

「皆さんは長時間横断歩道を占拠して、 多くの市民の交通に不便を招いています。 今すぐ移動してください。」

光化門交差点占拠は40分ほど続いた。 通り過ぎる市民の悪態混じりのかんしゃくと非難、詰問の視線が障害者に突き刺さり、 周辺にはいつも彼らを強制鎮圧する数十人の警察が待機していた。

「通り過ぎる市民の方々は10分間ほど不便だったかもしれません。 しかし韓国で暮らす障害者は、障害等級制・扶養義務制のために365日間、不便と不幸を体験しています。 たった10分遅れたからといって警察は私たちを恥知らずだと言います!」 (パク・チョルギュン全国障害者差別撤廃連帯活動家)

午後12時、光化門交差点には「障害等級制・扶養義務制廃止」を叫ぶ障害者の声と共に、 自動車のクラクションと警察の警告放送の声があふれた。それこそ修羅場。

▲光化門交差点を占拠した障害者活動家ら. [出処:Ueta Jiro]

[出処:Ueta Jiro]

座り込み3周年の日まで95日間「青瓦台に向かう闘争の直進信号」を灯す

貧しく障害があるという理由で社会から排除され、 役割を奪われた人々が政府に対する全面戦争を始めた。

障害等級制・扶養義務制廃止のため、5月18日で1001日間、光化門駅で座り込みをしていた障害等級制・扶養義務制廃止共同行動(以下、共同行動)はこの日、 障害等級制・扶養義務制廃止と国務総理との面談を要求して光化門道路占拠をした。 彼らは座り込み3周年になる8月21日まで、こうした総力闘争を行う計画だ。

共同行動は2012年8月21日、12時間の死闘の末に現在座り込みをしている光化門駅のヘチ広場近くに場所を得て、 障害等級制・扶養義務制廃止のための無期限座り込みに突入した。 彼らは座り込みの成果として当時、大統領候補から 「障害等級制廃止、扶養義務制緩和」という公約を勝ち取ったが、 これを約束した朴槿恵(パク・クネ)大統領は当選した後に公約を破棄した。 そしてその後、活動補助人がいない時に発生した火災から逃げられずに亡くなった故キム・ジュヨン活動家をはじめ、 障害と貧困で死んだ11人の遺影が光化門駅座込場に置かれた。

しかし1000日間の闘争にもかかわらず、現在、障害者と貧しい人々を苦しめる制度は緩和されるどころか、さらに「改悪」されていると彼らは批判する。 共同行動は「(政府が)障害等級制は欺瞞的な判定体系導入だけで終わらせようとしていて、 扶養義務制は100万人を超える巨大な死角地帯を無視し、所得基準の一部緩和により、 たった12万人の福祉対象拡大だけを計画している」と指摘する。 その上最近、政府は「予算効率化}を名目として3兆ウォンの福祉予算を減らすと宣言した状況だ。 これに対して共同行動は「これは福祉を大きく後退させるもので、 全国民の権利目録から『福祉』を削除するもの」と憂慮した。

こうした状況を知らせながら、共同行動は5月18日に光化門広場で記者会見を行い、 95日間95人の「グリーンライター」と共にソウルをはじめとする全国各地で 「青瓦台に向かう闘争の直進信号」である「グリーンライト」を灯すと声を高めた。

▲18日に光化門広場でグリーンライトの発足を知らせる記者会見を行う障害等級制・扶養義務制廃止共同行動[出処:Ueta Jiro]

グリーンライト団長のイ・ヒョンスク共同行動共同代表は、 「通勤時に横断歩道で障害等級制・扶養義務制廃止を叫んで道を塞げば、 市民は悪口を言って非難するだろう。 しかしなおさら、われわれの闘争は熱くなる」とし 「誰が国務総理が任命されても、われわれは3か月以内に彼と面談する」と覚悟を明らかにした。

貧困社会連帯のキム・ユニョン事務局長は 「グリーンライトはこれまで1000日間、障害者と貧しい人々を欺瞞した人を告発する動きになる」とし 「今、この社会を変えなければ、この社会はずっと惨めな知らせで埋まる。 95日間、全国各地で行われるグリーンライト闘争は、明らかに現実を変える闘争だ」と強調した。

この日の記者会見では、 宗教界と人権市民団体、労働界、政党の連帯発言も続いた。

曹渓宗労働委員会のヤン・ハヌン執行委員長は 「宗教は階級と身分を超え、皆が平等だと教える。 しかし現在の韓国社会は、極めて反釈迦的で、反イエス的だ。 これは宗教が追求する国ではない」とし 「障害者と貧しい人々が死んでも見ようとしないのが現在の韓国社会だ。 曹渓宗は差別され、疎外される人々と最後まで闘争する」と明らかにした。

人権運動サランバンのミョンスク活動家は 「福祉を受けるためには、この社会は貧困と障害を証明しろという。 しかし人権は証明するようなものではない。 人間は人間だということだけで尊厳を保証されなければならない」とし 「貧困と障害を烙印のように証明しなければならないこの社会を変えることが私たちの戦い」と声を高めた。

[出処:Ueta Jiro]

[出処:Ueta Jiro]

[出処:Ueta Jiro]

[出処:Ueta Jiro]

▲警察が光化門交差点を占拠した障害女性1人を取り囲んでいる。[出処:Ueta Jiro]

[出処:Ueta Jiro]

[出処:Ueta Jiro]

[出処:Ueta Jiro]

付記
カン・ヘミン記者はビーマイナー記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-05-20 19:38:53 / Last modified on 2015-05-20 19:38:55 Copyright: Default

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