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相次ぐ放水銃、強硬鎮圧にも粘ったキャンドル

[27日06:10]「告示を撤回しろ」明け方までデモ

特別取材チーム/ 2008年06月26日20時26分

警察の放水銃と鎮圧で、市庁方向まで押された市民のうち500人は明け方まで デモを続けていた。

連日の徹夜デモで、後ろでは道路で眠る人々もいたが、相変らず多くの市民ら が「憲法第1条」、「アリラン」、「あなたのための行進曲」などを歌い、興を かきたてていた。見知らぬ人の肩に手をおいて、歌に合わせて電車遊びをする など、戦闘警察との対峙状況でもキャンドル市民は元気だった。

キャンドル集会の最大の人気曲である「憲法第1条」の「大韓民国のすべての権 力は国民から出てくる」という歌詞の部分をパロディにして「李明博のすべて の権力は偽りから出てくる」と変えて歌う市民も眼に触れた。

街頭デモと警察の鎮圧で疲れた市民のためにワゴン車を引いてきてコーヒーを 沸かす「無料キャンドル喫茶店」が今日も人気だった。警察の鎮圧が小康状態 になると、チョコパイやミネラルウォーターが配られて力を取り戻す市民、道 のゴミを拾う市民など、相変わらずの光景も繰り広げられた。

一方、明け方の5時30分頃には、朝鮮日報社があるコリアナホテル前には「科学 捜査隊」が出動して世間の注目を集めた。彼らは「ガラス窓がこわれたという 申告を受けて出動した」とし、指紋鑑識班を動員する捜査を行った。光化門の 一帯で毎日行われるキャンドル集会に参加する市民らは朝鮮、中央、東亜日報 への抗議の表示として朝鮮日報と東亜日報社建物の壁にステッカーを貼ったり ゴミをおいたりもしていた。

残る市民たちはは政府の米牛肉輸入衛生条件告示強行と官報掲載に批判的な意 見を交わしながら、26日の早朝まで、断続的に歌とスローガンを続けた。政府 の米牛肉告示強行への抗議と再協議を要求するキャンドル集会は今晩も続く予定だ。

「警察の暴力で市民の意を防げるか」
[27日02:10]警察強制鎮圧に市民たちは歩道に押し出される

▲午前3時頃、プレスセンター前で警察と対峙する市民

▲民主党議員が警察の前に立った。

警察は午前1時20分、「1時40分までに解散しなければ強制解散する」と警告放 送をした。その後警察はまた「国会議員の身辺を保護するために強制解散をす る」と警告放送をした後、また市民たちを市庁側に押し出している。今日の集会 には統合民主党の議員10数人が参加した。

アン・ミンソク統合民主党議員は警察に暴行された。アン・ミンソク議員は 「議員の身分を明らかにしたのにこうして殴るのだから、市民はさぞかし大変 だろう」と話した。

結局、警官は統合民主党議員を取り囲んだ後、市民を市庁側に押し出した。そ のため統合民主党の議員は戦闘警察の後ろに抜けた。後に抜けた統合民主党の 議員たちは、大統領府に行くと言って警察と小競合をしている。

警察は盾でカンカンと地面を叩き、市民を威嚇している。歩道に押し出された 市民がまた道路に出ないように歩道側を防いでいる。

▲警察がプレスセンターまで押し出している。

▲警察は盾でカンカンと地面を叩き、市民を威嚇している。

国民対策会議は「暴力とこん棒で市民の声を覆えると思うのか」とし、「私た ちの意向は、警察の暴力の前でも崩れない」と声を高めた。市民はこれに対し て「李明博は退け」と叫び、その場を離れずに集会を続けている。

▲警察に押し出される市民たち

警察、散水で市民を強制鎮圧
[27日00:20]警察のむちゃくちゃな連行、負傷者続出

午前12時10分頃、光化門交差点で警察の強制鎮圧が始まった。世宗路のファミ リースーパー前まで市民を押し出した警察は、放水で市民に飛び込んだ。警察 は、頑として市民を連行している。この過程で多くの市民が怪我をした。

午後11時50分頃、戦闘警察が錦湖アシアナビルの前に配置された。警察は「深 夜12時までに解散しなければ、公権力を投入して強制鎮圧する」と言っている。 警官たちは大きな照明車を動員し、光化門交差点を真昼のように明るくして 市民を強制鎮圧している。

戦闘警察が来ても市民はスクラムを組んで退かない。市民たちは警察の警告放 送に野次をとばして「暴力警察退け」と声を高めて叫んでいる。今日の警察の 対応は、最近では最高に強い形態で進められている。

12時20分現在、市民はソラ広場前でたまっている状況だ。

市民を狙う放水に「殺人行為を中断しろ」
[26日23:30]世宗路交差点でも放水、警察「12時までに解散」を勧告

午後11時20分頃、世宗路交差点でも警察の放水が始まった。

市民たちは戦闘警察バスの高さに土城を築き、司会者が「私たちが作った土城 にのぼって李明博大統領に私たちの声を聞かせよう」と話した。これに市民は 順に土城に上がり、戦闘警察バスに上がり始めた。市民が戦闘警察バスに上が ると警察は、「直ちに不法行為を中断して解散しなさい。さもなくば放水する」 と言った。続いて警察は放水クレーンの上にあるCCTVでバスに上がった市民の 顔を写真採証した。

▲市民は順に土城に上がり、戦闘警察バスに上がり始めた

警察が市民の行動を「不法」と言うと、司会者が「7%の支持率で大統領府を占 拠している李明博が不法ではないか」と言った。これに市民は「李明博が不法 だ。李明博は退け」というシュプレヒコールをあげた。

こうした市民の行動に、警察はバスに上った市民を狙って直接消火器を噴霧、 放水を始めた。市民に対する警察の直接の放水が続き、これを見ていた市民は 悲鳴をあげて「殺人行為を中断しろ」と抗議した。バスに上った市民は消火器 が噴射される穴を手で防いだ。警察が撃ちまくるものすごい量の消火器の粉末 で、世宗路交差点はまるで霧がかかったような姿だ。

▲こうした市民の行動に警察はバスに上った市民を狙い直接消火器を撃ち放水を始めた。

今日、市民は「李明博、国民に喧嘩を売るのか」と書かれたプラカードを上げた。

セムナン通りでは、11時頃まで放水が続いたがしばらく小康状態にさしかかっ た。市民たちは「警察は水がなくなったのではないのか」といって「水を撃て」 と警察の態度を皮肉った。その後、午後11時40分頃に戦闘警察二人が消防ホー スを持ってバスに上がり、市民に放水をしたが、市民の強い抗議行動で戦闘警 察はバスの下におりた。

一方、警察は「12時までに自主解散しなさい」とし「さもなくば強制解散する」 と警告、公権力投入が切迫しているという推測が出てきている。

警察、また市民を狙って『放水』
[26日22:30]直接の放水で市民が負傷、土城はバスの高さに積まれる

▲ 警察は市民に向けて直接放水をしている。

昨日の夜の集会でも、警察が初めて放水をしたセムナン通り(ツーサムプレイス 路地)で午後9時50分、再び放水が始まった。市民が路地をふさいでいた戦闘警 察バスにロープを縛って引こうとすると、警察が消火器を撃ちまくったのに続 いて放水を始めた。警察は市民に向けて直接放水している。だが市民はこれを 避けず、準備してきた傘を開いて水を防いだりしてその場を守り、警察の強硬 対応を非難している。警察が市民二人ほどを狙って放水銃を撃ち、これを受け た市民はふき飛ばされた。

警察は多くの市民が放水銃で負傷しているが、放水を止めずにいる。

今日、市民は警察の放水銃と消火器を防ぐために、さまざまな物を持ち出した。 ある市民は消火器の粉末を防ぐために霧吹きを持ち出し、消火器の粉が広がる のを防いだ。また別の市民は旗竿の先に小さな鉤を付け、放水車の放水口を切 ろうとした。また放水口の上にあるCCTVに市民はタマゴを投げて視野を遮ろう とも努力した。

▲市民は旗竿の先に小さな鉤を付け、放水車の放水口を切りとろうと試みた。

▲市民は放水と消火器にも退かずにいる。

李舜臣の銅像前の車壁には、市民の手で巨大な土城が作られている。市民は ソウル歴史博物館の反対側から世宗路交差点まで人間の帯を作り、砂袋をバケツ リレーしている。今日の砂袋の量は前とは比較にならないほど多い。午後10時 現在、土城はすでに戦闘警察のバスを越えるほどの高さだ。土城が高く積まれ、 警察は放水車を待機させて、緊張を高めている。

砂袋を運ぶために老若男女を問わず作られた人間の帯では、楽しそうな歌声が 続き、市民はウェーブをしたりして楽しんでいる。

▲李舜臣銅像前の車壁には市民の手で巨大な土城が作られている。

今日のキャンドル集会では、保守言論への批判が強い。

デモ行進を始めるとすぐ、市民は朝鮮日報と東亜日報の建物に集まって「廃刊 しろ」と叫んだ。市民は「朝鮮日報と東亜日報はゴミ」と叫んで、各新聞社の 社屋の前にゴミを集めた。この過程で警察が市民の行動を阻止した。東亜日報 社屋の前ではチェ・サンジェ言論労組委員長が警察に暴行される事件も発生した。

またセムナン通りでは、SBSの記者が撮影し、市民に追い出された。市民が戦闘 警察のバスにロープを結んで引く姿をSBSの記者が撮影したため、市民は「SBS はすぐここから出て行け」と叫び、記者を追い出した。

一方、チョン・ジョンベ統合民主党議員が世宗路交差点に現れ、市民に強く抗 議された。市民は「あなたたちのおかげで私たちがこんなことになった」とし、 「すぐ帰れ」とチョン・ジョンベ議員に現事態の責任を問うこともした。

▲警察が投げた石に合り倒れた市民

市民「大統領府に」、警察は消火器を撃って対峙
[26日21:30]市民たちが砂袋を作り、戦闘警察車前に積む

世宗路交差点が戦闘警察バスで封鎖されると、市民は西大門方向のあらゆる路 地で「大統領府に行こう」と叫んで戦闘警察と対峙している。

世宗路交差点のファミリースーパー近くの小さな路地には、戦闘警察が歩道ま で配置されていた。そのため市民は「戦闘警察は退け」と叫んで戦闘警察と対 峙し始めた。大人5人程でいっぱいになる小さなこの路地で市民が戦闘警察配置 に強く抵抗したため、戦闘警察が後に下がる過程で、大人の拳二つ程の大きな 石を市民に投げ、これにあたった市民は頭が裂ける大怪我をした。そのため市 民の抗議が続き、警察は黒いワゴン車を路地に入れ始めた。そのため市民と警 察は、ワゴン車を間に挟んで小競合を続けている。

▲警察は市民の健康に悪い消火器を顔に向けて撃っている。

市民が怪我をしたという知らせがあちこちに伝えられると、世宗路交差点にい た市民は大挙して西大門方向に集まった。戦闘警察との対峙は、セムナン通り (ツーサムプレイスが左側にある路地)でも続いている。ここは昨日、警察が放 水車と消火器を動員して市民を暴力鎮圧したところでもある。市民が路地をふ さぐ戦闘警察のバスにロープを結んで引こうとすると、やはり警察は市民に消 火器を撃った。そのため地面は消火器の粉でいっぱいだ。警察が市民に向かっ て消火器を撃ったところ、戦闘警察側に風が吹いて逆に消火器の粉が戦闘警察 側に飛んで行く事件もあった。そこで市民は「風も味方だ」と喜んだ。

この路地の後には、すでに警察が放水車を待機させている。

一方、市民はあちこちで砂を集め、袋に入れて李舜臣銅像前の戦闘警察バスの 壁の前に積んでいる。対話をしない李明博政権の象徴になった戦闘警察バスの 壁を市民の力を越えるという意志と見られる。砂袋を作るために子供たちのモ ミジのような手も集まっている。市民はソウル歴史博物館の向い側の工事現場 で砂袋を作っており、作られた砂袋は市民たちが世宗路交差点まで一列で並ん でバケツリレーしている。

世宗路交差点、市民4万人殺到
[26日20:00]告示掲載強行と集会暴力鎮圧に市民の怒りが爆発

米国産牛肉輸入衛生条件官報掲載強行に怒った市民が再び道路に溢れた。今日 (6月26日)午後7時20分頃からソウル市庁前で始まったキャンドル集会は、主催 側推定で約4万の市民が集まった。特に昨日の集会で警察が市民の集会に暴力的 に対応したことで、市民らの怒りはさらに高まっている。

今日の集会には、民主労総による『ゼネスト指針1号』により、労働者が大挙参 加した。午後5時から開かれた民主労総のゼネスト決意大会には5千の労働者が 参加した。

民主労総の李錫行委員長は集会で「今日、釜山のカンマン埠頭と京畿道のあち こちの冷凍倉庫で米国産牛肉流通を防ぐために労働者が闘争をした。必ず防ぐ」 と叫び、「今回の民主労総のゼネストは、賃金引き上げ要求ではなく、国民の 健康権をかけた戦いだ」とし「国民と共に李明博大統領が国民の前にひざまず いて謝罪をし、下野するまで闘う」と話して、市民の大きな歓呼を受けた。

集会では昨日の警察の暴力鎮圧への糾弾の声が高かった。狂牛病国民対策会議 のパク・ウォンソク状況室長は、「最も平和な方法で告示強行を糾弾した市民 を警察は最も暴力的に連行した」とし「警察庁のオ・チョンス長官が記者懇談 会で、市民の安全を最優先でするといったというが、果たして市民の安全とは 何かを知って言っているのか」と指摘した。連続する週末集会にパク・ウォン ソク状況室長は、「28日は別名『ノルト』だ」とし「夕方まで待って、集会せ ずに真昼から出てきて巨大な流れを作ろう」と話した。今週末(28日)は 6月10日に続き、キャンドル集会の分岐点になるものと見られる。

午後8時現在、市民は「大統領府に行こう」と叫び、世宗路交差点でデモ行進を している。警察はいつもと変わらず世宗路交差点李舜臣銅像前を車の壁で防い で市民のデモ行進を遮断している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-07-03 22:18:33 / Last modified on 2008-07-03 22:18:36 Copyright: Default

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