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「416教室で入試競争教育はできない」

惨事600日「記憶と約束の道を歩く」、「大騒ぎ文化祭」

カン・ソンナン記者 2015.12.07 15:08

[出処:教育希望]

「想像もできない惨事で世の中で一番貴重な子供を失ったことに耐えて生き延びた時間は600日です。 その日から、日常も未来も失い、最後に残ったのが子供たちの教室です。 この教室は残った者たちにとって惨事を振り返る空間にしなければなりません。 子供たちがこの教室で416の前と変わらない入試教育、派閥づくり教育を受けなければならないのかと訊ねたい。」

416惨事から600日目になる12月6日、 京幾道安山市の檀園高校を出発して安山合同焼香所へと向かう 記憶と約束の道を歩くイベントと大騒ぎ文化祭が進められた。

▲セウォル号惨事600日イベントが行なわれている檀園高校の前、416教室存続ピケッティング[出処:カン・ソンナン教育希望記者]

教室訪問の前に2年6組のイ・ヨンマン学生のお母さんイ・ミギョン氏は、 惨事の現場であるこの檀園高校の教室から新しい教育を出発させようという事実を また想起させた。

1月11日に近付いてきた416惨事犠牲学生の名誉卒業式を前に、 檀園高校のあちこちでは子供たちの教室存続を要求するピケッティングが続いた。

クリスマスツリーの教室

建物の入口には416惨事の現場である416教室の意味を説明する壁新聞と、 12月11日に開かれる2015檀園高校クラブ発表会の広報ビラが扉一枚を挟んで並んでかかっていた。

▲416教室にもやってきたクリスマス[出処:カン・ソンナン教育希望記者]

「夏制服共同購買案内文」、「15日から18日に予定されている修学旅行が鮮やかに書かれた月間計画表」... 2014年4月で時間が止まってしまった空間をいっぱいに満たしたのは、 残った人々の悲しみと申し訳ない思い、忘れないという決心だった。 二回目の冬を前に、子供たちの座席には膝かけ、防寒靴、手袋などの 防寒用品が置かれた。

▲子供たちの机に置かれた冬季用スリッパ、毛布[出処:カン・ソンナン教育希望記者]

教室ごとにクリスマスツリーも設置された。 ツリーにかけられた毛皮の装飾は、 天でも暖かく過ごせというお母さんの心だった。

子供たちが死んだ教室で、また入試競争教育をするのか

「お前の隣の友達はこうして生きてきたのに、 うちのセヒョンはなぜ来ないのか。 うちのセヒョンに会いたくて死にそうだ。 こうして歳月が流れても、忘れられず、生きていられない。」

3階教室いっぱいに広がる泣き声に続いて2年6組イ・セヒョン学生の座席に座ったおばあさんの痛恨が続いた。 イ・ヨンマン学生の座席をしばらく撫でていたヨンマンのお母さん、イ・ミギョン氏は、 息子の座席に「416教室を守ります」と書かれたステッカーを貼り付けた。

▲子供席に教室存続要求のステッカーを貼り付ける2年6組イ・ヨンマン学生のお母さん[出処:カン・ソンナン教育希望記者]

416記憶保存所のキム・ジョンチョン事務局長は 「1月12日、子供たちの名誉卒業式の後に教室を片づけるのが京畿道教育庁の一貫した立場」とし 「この教室はまだ何も明らかになっていない惨事の証拠記録であり、 傾く船内でじっとしていろと言った教育の現場だ。 子供たちが死んだその場所で、また夜10時まで夜間自習をする入試競争教育、 そのままじっとしている教育をするという政府に対抗し、 教室を守るために共にしてくれ」と訴えた。

文化祭の主題「感謝と配慮」

教室訪問を終えた彼らは安山合同焼香所まで共に歩いた後、 犠牲者家族と共にする大騒ぎ文化祭に参加した。

▲安山合同焼香所に向かう人々[出処:カン・ソンナン教育希望記者]

9人の未収拾者と子供たちの名前を呼んで始まった文化祭は、 マイム、歌、公演などの時間が続いた。

公演の前に2年4組イム・ギョンビン学生のお母さん、チョン・インスク氏は 「東巨次島からセウォル号までの距離は1.6キロメートルもないという。 そこに座って船を引き上げたい気持ちで焼けるようだ。 セウォル号がまだ海の中にあって、未収拾者がその中にいる。 裂けた胸を抱いて一日でもはやく引き揚げられることを望む気持ちで現場を見守っている。 真相究明の日まで共にする」と明らかにした。

▲芸術家たちが準備した文化祭[出処:カン・ソンナン教育希望記者]

この日の文化祭で、 416家族協議会は600日間進められた闘争に共にした人々に 「美しい同行賞」の授賞式を行った。

光化門守備隊キム・ギョンナム氏、 光化門版画作家チョン・チャンミン氏、 安山合同焼香所カトリック・ブース守備隊チョ・ヒョニ氏、 犠牲学生と教師たちの誕生日を忘れずに祝ったイム・ヨンホ氏、 彭木で行われるすべての文化祭を企画している全教組全南支部のコ・ジェソン珍島支会長、 彭木と東巨次島に食事を提供するイ・ジョンヘ氏などが授賞台に上がった。

▲美しい同行賞授賞式[出処:カン・ソンナン教育希望記者]

「惨事600日をむかえる今日、この場の主題は感謝と配慮」と感謝の挨拶を伝えた416家族協議会のチョン・ミョンソン運営委員長は 「この600日間、そして今後も家族とセウォル号惨事の真相が明らかになるまで、 忘れないで共にするというすべての人々に、 手を取ってくれたのだから恥ずかしくない親として生きるという約束の場だ。 416家族協議会は感謝の気持ちを一生大切にして暮らす」と伝えた。

最後に416家族協議会のユ・ギョングン執行委員長は、 12月14日から開かれるセウォル号特調委の聴聞会を前に 「特調委を無力化しようとする政府与党は、聴聞会を妨害するな。 特調委は政府与党がいくら特調委を無力化しようとしても、 家族が守っているから萎縮せずに任務を全うして欲しい」と頼んだ。

▲416家族合唱団の「約束だよ」でこの日の公演は終わった[出処:カン・ソンナン教育希望記者]

檀園高校教室の存続についても 「惨事の現場である416教室で子供たちが自ら判断して行動し、 責任も取れる主体的な人として育つ教育を始めなければならない。 この教室が消えれば『教育を変える』という約束はスローガンに終わってしまう」とし 「416教室を守ることで、新しい教育を具体的に始められる」と強調した。

文化祭は416家族合唱団の「約束だよ」を聞きながら終わった。 416家族協議会は、文化祭の参加者に暖かい夕食を振る舞いながら、 また感謝の気持ちを伝えた。(記事提携=教育希望)

[出処:教育希望]

[出処:教育希望]

[出処:教育希望]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-12-09 00:44:02 / Last modified on 2015-12-09 00:44:02 Copyright: Default

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