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停戦はジェノサイド終結への最も重要な一歩にすぎない:BNC声明
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浅井健治@週刊MDS編集部です。 以下、BNC(パレスチナBDS全国委員会、「BDS民族評議会」とも訳します)が10月9日に発し た声明です。BDS Japan Bulletinさんのウェブサイトにはまだ翻訳が掲載されていないようなので、僭越ながら機 械訳に少し手を加え、投稿します。 パレスチナやイラクなど中東・北アフリカ各国の労働組合でつくるUWFPP(パレスチナ人 民防衛統一労働者戦線、2024年発足)は今回の停戦を「パレスチナ人民との国際連帯運動 の勝利」とみなしています。一方、パレスチナ市民社会のさまざまな団体でつくるBNC( 2005年発足)は「勝利」という言葉は用いず、「停戦でパレスチナ人ジェノサイドは止ま らない。数々の国際法違反を重ねてきたイスラエルを処罰し、責任を果たさせることだけ がジェノサイドを止める」と指摘しています。 −ここから− ボイコットを[B]、投資引き揚げを[D]、制裁を[S]:今回の停戦ではパレスチナ人に対す るイスラエルのジェノサイドを止めることはできない。意味のある説明責任が果たされる ことだけがそれを可能にする。 われわれの活動はまだ終わっていない! BDS運動は世界中の何百万人もの支援者に対し 、イスラエルによるジェノサイドと数十年にわたる入植者植民地主義・アパルトヘイト・ 不法占領の体制を終わらせるために圧力を高めるよう呼びかける。 BDS運動は、停戦が合意されたというニュースを深い安堵とともに望ましいこととして受 けとめる。停戦はしかしながら、不法に占領され包囲されているガザ地区の230万人の パレスチナ人に対するジェノサイドを終わらせるための最も重要な第一歩にすぎない。 大規模な圧力がなければ、/目立たない/形のジェノサイドの継続−イスラエルと米国はこ れなら中東地域および世界の非難やボイコット、制裁をあまり引き起こさないだろうと期 待している−になってしまう。飢餓とガザ壊滅による影響は途切れることがないだろう。 占領とアパルトヘイト、難民の権利否定の終結はまだ勝ち取られていない。連帯はこれま で以上に必要であり、それは共犯の終了と道義的および法的両方の義務における真摯な 説明責任から始まる。 潮目は変わり、後戻りはできない。われわれをここまで導いたのは紛れもなく、まさに われわれのピープル・パワーだ。スペイン[*1]からトルコ[*2]、マレーシア[*3]から コロンビア[*4]、スロベニア[*5]からアンティグア・バーブーダ[*6]、そしてその他 多くの国々に至る*最近の制裁の波は、みなさんがそれぞれの政府に圧力をかけてきた結 果として到達したものだ。イスラエルはかつてなく世界的に孤立しており、*そのことは 国際指名手配されている[ネタニヤフ]首相でさえ最近認めた[*7]。今回の停戦は、ジェ ノサイドを続けるイスラエルをこの孤立から救い出し、同時に77年間続く入植者植民地支 配の抑圧体制をも救おうとする同首相の必死の試みと理解されなければならない。 パレスチナの民衆抵抗の重要な一部であり、自由・正義・平等の追求における最も効果的 な国際連帯の姿であるBDS運動は、ジェノサイドとその根底にあるアパルトヘイトを終 わらせるためパレスチナの闘いに連帯して立ち上がり続ける世界中の何百万人もの支援 者に敬意を表する。 われわれは共同して、計り知れない悲しみと怒りを、イスラエルの植民地支配体制への国 際的な国家・企業・機関の共謀を終わらせるための原則に基づく戦略的な圧力へと結集し てきた。みなさんのデモやピケ、ボイコット、封鎖、占拠といった多様で創造的な連帯の 形態は、権力層に直接的な圧力をかけ、この停戦に同意させることに貢献してきた。しか し、われわれの活動はまだ終わっていない。 われわれは、どんなことがあっても*闘い、反省し、苦しくとも希望を絶やさず、倒れた ら再び立ち上がり、道を変更し、闘いを再開し、最終的にわれわれの完全な解放と正義、 わがパレスチナ人民の帰還と賠償の権利を勝ち取りながら、進み続けなければならない! 今こそ、ジェノサイドの真の終結およびイスラエルの戦争犯罪と人道に対する罪、ジェノ サイドの全面的な責任追及を確実なものにするため、BDSの圧力をこれまで以上に強める 必要がある。イスラエルの共犯者たちも全員、責任を問われなければならない。 われわれは、この勢いを基盤に平和的に現状打破を促し、イスラエルの犯罪に加担するす べての政府・企業・機関に挑むよう、みなさんに呼びかける。今こそ、パレスチナのため に、そして人間性のために、闘いをエスカレートさせ、共犯関係を平和的に打ち破る時 だ! ジェノサイドを続けるイスラエルと、それに加担する企業や機関をあらゆる面で孤 立させるため、BDS運動をこれまで以上に強化しよう。われわれの一致団結した取り組み は、夜明けへとわれわれを近づけている。共に輝く夜明けを迎えよう。 [*1] https://www.aljazeera.com/news/2025/10/8/spains-parliament-formally-approves-israel-arms-embargo [*2] https://www.reuters.com/world/middle-east/israel-says-turkeys-erdogan-is-breaking-agreements-by-blocking-ports-trade-2024-05-02/ [*3] https://www.aljazeera.com/news/2023/12/20/malaysia-bans-israeli-affiliated-and-israel-bound-ships-from-its-ports [*4] https://www.eltiempo.com/politica/gobierno/presidente-gustavo-petro-ordena-que-colombia-suspende-toda-compra-de-armas-a-israel-859976 [*5] https://sloveniatimes.com/44335/slovenia-bans-weapons-trade-with-israel-in-eu-first [*6] https://www.bdsmovement.net/news/antigua-and-barbuda-responds-bds-calls-prohibiting-transport-military-supplies-conflict-zones [*7] https://www.theguardian.com/world/2025/sep/16/netanyahu-super-sparta-vision-israel-economic-future-isolation −ここまで− 原文は: https://bdsmovement.net/news/bds-ceasefire-today-will-not-stop-israels-genocide

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