投稿者: 花崎哲 憲法映画祭2025［第81回憲法を考える映画の会］（2025／4／29・武蔵野公会堂） 日時：2025年 ４月29日（休・火）10時30分〜19時00分 会場：武蔵野公会堂ホール（吉祥寺駅南口 2分） ■プログラム 10：00 開場 10：20 開会 10：30 映画「禁じられた遊び」（87分） 12：00 食事休憩 13：00 映画「ベアテの贈りもの」（92分） 15：00 映画「オン・ザ・ロード─ 不屈の男 金大中」（129分） 17：20 映画「夢みる校長先生」（82分） ＊参加費：1日券2500円（若者1500円） 1回券1000円（若者500円） 憲法を考える映画「憲法映画祭2025」 http://kenpou-eiga.com/?p=3129 私たちは、２か月に一度、憲法に関連する映画の上映会を開いて憲法についてみんなで 話す会を作り、続けています。 毎年､憲法記念の日を前にした休みの日に、少し会場を大きくして、朝から夜まで「憲 法について考える映画」を何作品か見る「憲法映画祭」を行なっています。 2017年に始めて今回で9回目になります。 今年は戦後80年、昭和100年と節目の年も言われています。今年の上映プログラムは、 日本国憲法の三つの基本原則に関係した作品から選ぶことにしました。 小学校や中学校でも学んだ憲法の三原則、「戦争の放棄」「基本的人権」「民主主義 （主権在民）」です。そしてそうした憲法の基本を実現させるものとして「教育」の役割 について考えていきたいと思います。 【上映作品の解説とそれぞれの作品を選んだ理由】 『禁じられた遊び』 第2次世界大戦中のフランス。ドイツ軍によるパリ侵攻からの避難途中、5歳の少女ポー レットは爆撃により両親と愛犬を亡くしてしまう。ひとりはぐれて、子犬の亡きがらを抱 きながら彷徨ううち、11歳の農家の少年ミシェルと出会う。ミシェルから死んだら土に埋 めるのだ、と知らされたポーレットは子犬を埋め、お墓をつくり十字架を供える。それか らは、お墓をつくり十字架を供える遊びがすっかり気に入り、この秘密の遊びのために二 人は、十字架を集め始め、ついに教会や霊柩車からも十字架を持ち出すようになってしま うのだった…。 戦争によって苦しむのは、権力者ではなく、いつも罪のない市民、とくに女性、子ども です。今も世界中でそうした戦争が繰り返されています。子どもの頃見たこの映画をもう 一度見て､戦争と憲法について考えていきたいと考えました。小学校の時にこの映画を見 て、戦争のことをに自分たちのこととしてはじめて考えるようになりました。今の子ども たちはどのような気持でこの映画を見ていくでしょう。 （87分／1952年／フランス映画／ルネ・クレマン 監督作品） 公式ホームページ：「禁じられた遊び」：http://www.pan-dora.co.jp/forbidden_games/ 『ベアテの贈りもの』 日本国憲法（1946年11月3日公布）第14条「法の下の平等」と第24条「家庭生活におけ る両性の平等」を草案したベアテ・シロタ・ゴードン。 昭和初期の日本で、彼女は、日本女性たちの抑圧された状況を目のあたりにして育ち（ 5〜15歳）、大学は単独で米国へ、卒業後はタイム誌の外国部リサーチャーとなっ た。 1945年8月、第二次世界大戦が終わり、彼女は1945年12月、GHQ民間人要員として日本へ 赴任、そして1946年、日本国憲法草案委員として弱冠22歳で、歴史的に重要な法案を起草 した。 ベアテ・シロタ・ゴードンの功績、それを受けて活動展開を進める日本女性たち、変化 する日本社会、そして今後を問うドキュメンタリー。 ベアテ・シロタ・ゴードンは、男女平等を定めた日本国憲法第24条の生みの親です。 弱冠22歳で日本国憲法草案委員となり、歴史的に重要な基本的人権の条文を起草する上 で活かされることになります。どんな思いから憲法の男女平等という基本的人権の条文を 作ったか、また憲法の成立過程を知る貴重な「証言」です。 （92分／2004年／日本映画／藤原智子 監督作品） 公式ホームページ「ベアテの贈りもの」：https://www.jaaww.or.jp/public/beate/ 『オン・ザ・ロード〜不屈の男 金大中〜』 民主主義と平和の実現にすべてを懸けた政治家・金大中。拉致、軟禁、投獄、死刑判決 、幾多の困難にその道を阻まれても決してあきらめなかった金大中を突き動かしたものと は− 日本の植民地時代に全羅南道に生まれ海運会社を経営し、朝鮮戦争を経て、政治家を志 す。軍事政権下で何度も死の危険にさらされながらも信念を貫いたこの男の人生は、どん な映画よりもドラマティックでスリリング、そして感動的である。激動の韓国現代史を映 し出す鏡とも言える金大中の生き様こそ、個人の勇気を信念が、いかに国家の未来を変え うるかを示し、わたしたちが新しい時代を切り拓いていくための道標にほかならない。 韓国の政治家である金大中（キム・テジュン）の前半生を描いたものですが、韓国の近 代史、民主化運動の闘いを通して民主主義について考えていくことを考えました。国民主 権、民主主義を実現していくと言うことはどう言うことなのか、この映画を通して考える ことができます。昨年の無謀な「戒厳令」に対しても多くの民衆が街頭に出て反対の意思 表示をしました。民主化と言うこと、学ぶことが多いと思います。 （129分／2024年／韓国映画／ミン･ファンギ 監督作品） 公式ホームページ「オン・ザ・ロード〜不屈の男 金大中〜」https://www.sumomo-inc.com/ontheroad 「シネマde 憲法」2024年11月22日『オン・ザ・ロード〜不屈の男 金大中〜』 https://www.jicl.jp/articles/cinema_20241122.htmlもご覧ください。 『夢みる校長先生』 文部科学省選定映画『夢みる小学校』の公立ヴァージョンができました！今作はすべて �ﾍ�爐佞弔Δ慮�立学校�ﾍ�瓩�舞台です。９人のユニークな夢みる校長たちが「子どもフ ァーストな学校改革」を大公開。公立学校もこんなに自由だったんですね！ 公式ホームページ『夢みる校長先生』https://dreaming-teacher.jp/ 憲法を、どう生活や社会の中でどう活かしていくか、それを考えた時、やはり「教育」 というものに行きつきます。子どもたちが身をもって感じ体得する「自由」や民主主義、 それが未来をつくっていくということを、この映画から感じ取れます。 ここでは公立学校の校長先生がどのように「自由」「民主主義」な学校を創りだす努力 を続けているかを描いています。今の教育の現状を知るほど残念なことが多いのですが、 この映画を見ると、やれば出来るんだ」と励まされる気持ちになります。 （82分／2023年製作／日本映画／オオタヴィン 監督作品） ＊公式ホームページ『夢みる校長先生』https://dreaming-teacher.jp/ ＊「シネマde 憲法」2025年2月21日『夢みる校長先生』https://www.jicl.jp/articles/cinema_20250221.html もご覧ください。
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