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11.22「ガザからの声を聴く〜Hearing from Gaza〜」報告

想像を超えるガザの苦しみ

高橋良平(ガザ緊急アクションなごや)

11月22日(土)、午後4時半からイーブルなごやにて「ガザからの声を聴く〜Hearing from Gaza〜」が開催された。主催はガザ緊急アクションなごや。参加者は約50名。今回の企画は、イスラエルのジェノサイドは確実に続いているが、その中でもガザの人々が今何をどのように感じているのかに耳を傾け、その思いを受け止めて自分たちに何が出来るかを考えるためであった。

報告者のフーダ・スカイク(Huda Skaik)さんはガザ市在住の英文学専攻の学生ジャーナリズムライターで「We Are Not Numbers」のメンバーであり、「Drop Site News」「The New Arab」「Electronic Intifada」「Middle East Eye」、「WRMEA」「The Intercept」等に寄稿をしている。

当日はまさに緊張の連続だった。まずガザの通信環境の影響もありフーダスカイクさんからの連絡が開始時間になっても来ず、主催者は中止になることもあり得ると参加者に告知した。その後も連絡は取れたもののZOOMに入ることが困難で他の方法で入ろうとしたが、それもなかなか上手くいかない。

開始時間が遅れている間、フーダスカイクさんがDrop Site Newsに寄稿した「The Meaning of an End: Gaza's Forever War(終焉の意味:ガザの永遠の戦争)」を主催者が記事を画面に映しながら朗読し参加者と共有した。そして何とかフーダスカイクさんと画面がつながった瞬間、会場からは「おぉ!」というどよめきと驚き、安堵の声が聞こえた。しかしメインPCではなく、急遽他のPCを使用したため、会場の参加者はフーダスカイクさんの音声が聞けない状態に終始したことは残念だった。

非常に緊張した開始だったが、フーダスカイクさんからの報告は、私たちにとって想像を超える内容だった。

「戦争が終わったら新たな真の苦しみが始まるという言葉がよく言われています。」 「身体的には今は生き延びたような気持ちになっています。」 「ただ精神的には本当に全く生き延びたという気持ちがしていません。」 「この戦争が終わったら何を失ったのか、自分たちの損失に徐々に気づいていくことになると思います。それによってさらに苦しみが始まると思います。」 「誰かが私たちを助けてくれることはできない。私たち自身がお互いを支えて、お互いの傷を癒していく。それ以外に失ったところからの再出発というのはない」 「愛する人を失った苦しみを抱える人が本当にここにはたくさんいます。」 「私たちが経験したことは耐えられないようなことですので、そしてこれを生き延びてこられたのは私たちが強かったからというわけではなく、ただただ信仰にすがりついて生き延びてきたというだけです。ぜひ私たちのことを覚えておいてほしいと思います。」 「(ガザの人々の)半分くらいは貧しいために、経済的な支援もない状態に置かれているために食べることができないという状態になります。」等々。

他にも「We Are Not The Number」の話や自身の食事の話、統治機構についての話、会場からの質問への回答などを行い、あっという間に終了時間まで話がつづいた。最後に、これからも運動を続けること、もし状況が許すのであれば、ふたたび対話したいことを述べて会話は終了した。

私たちは今回、ガザの人々が決して受け止めることの出来ない死、破壊、恐怖、絶望、不条理を無理やり押し付けられ、そして今もそれに苦しんでいること、トラウマやPTSDと呼ばれるものがガザの人々に深くあることをほんのひとかけらでしかないが感じることが出来た。想像してはいたが、その想像以上にガザの現実は苦しみに満ちていることを感じることが出来た。会場は終始静けさとため息が支配していた。

今もジェノサイドは続き入植は拡大している。愛知県はイスラエルと県内企業との連携推進事業を本年度で「終了」させると宣言したが、日本の年金積立金のイスラエル国債・企業への投資(イスラエル国債の購入金額は2023年10月当時よりも増加している!)、防衛省がイスラエル製ドローンの導入検討を継続していること、そして日本政府が2023年10月7日以降のイスラエルの自衛権擁護の誤りを認めず、未だにイスラエルへの処罰と制裁を行っていないことなど、日本の加担も大問題だ。

パレスチナ、そして世界中の人々と連帯しながら、日本の地で、愛知の地でイスラエルへの加担を許さない取り組みを継続・強化しなければと思う。ガザ、パレスチナの苦しみをほんの少しでも身近に感じることを可能にしてくれた、報告者のフーダスカイクさんに改めて感謝申し上げます。


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